ダンガンロンパR~おかえり絶望学園~   作:パルティアン

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CHAPTER1 学級裁判 前半

 エレベーターから降りると、そこは円形に16の席が用意された法廷のような造りになっている部屋だった。

 

「さ、それぞれの席についてくれ!裁判を始めるぜ!!」

 

仕方が無い・・・。悪趣味だとしか言い様がないが、そうしなければ俺たちの命が危ういのだ。それは全員が思っていたようで、全員が浮かない顔をして席に着いた。そして俺たちは裁判の準備を開始した。

 

 

 

コトダマ一覧

【モノトラファイル1)

 被害者は青山蓬生。死亡推定時刻は昨夜午後11時頃。死体発見現場はランドリー。死因は背中から銃撃を受けたことで、銃弾は3発受けているが、腹部は貫通していない。

 

【壁の弾痕)

壁に3発撃ち込まれた後があった。そのうち1発は大きく外れたところに撃ち込まれていた。

 

【血溜まり)

誰かが踏んだ跡が残っている。

血溜まりには青山の死体を引きずった跡はなく、このことから青山の死体は動かされていないと考えられる。

 

【銃弾)

薬莢が6発落ちていた。

恐らく銃弾自体はモノトラによって支給されたピストルのものと考えられる。

 

【ピストル)

現場に放置されており、青山が拾っていた。

甘寺によるとこれはモノトラが動機として配っていたものと同じピストルらしい。

 

【ペットボトル)

ゴミ箱の中に捨ててあった。フタと底の部分がない。口のところにはテープがついている。

 

【タオルの切れ端)

ゴミ箱の中に捨ててあった。ボロボロで少し汚れている。

 

【青山の日記)

この学園生活が始まってからの生活について書かれている。その内容はその生活に対する不安や恐怖といったものが綴られている。

ただ、最後の一文は青山の方が殺人を決意したような内容であるのは気になる。

 

【メモパッド)

寄宿舎の備付けのもの。1枚目だけ既に使われている。その1枚目のメモは既に破られて行方が分からなくなっている。

 

【バスタオル)

ベッドの上に畳んで置いてあった。

広げてみるとその一部が切り取られていた。

 

【裁ち鋏)

ベッドの脇に放置されていた。恐らくバスタオルを切るのに使われた。

甘寺によるとこれは女子の部屋にある裁縫セットの中にあるものと同じもので、青山自身の私物ではないと考えられる。

もしかしたらペットボトルの加工にも使われたかも知れない。

どうやら持ち主は山吹で、昨日貸したまま返ってきてなかったようだ。

 

【ペットボトルの一部)

ゴミ箱に入っていた。ペットボトルのフタと底の部分。恐らくランドリーに会ったペットボトルのなくなっていた部分。

 

【足跡)

血で付けられた足跡。寄宿舎のホールに入るところで途切れている。

近くに絨毯何かをこすりつけたような跡もあり、恐らく途中で足跡に気づいて拭き取ったと考えられる。

靴の種類はスニーカーで、サイズは大体26.5~26.7cm。

 

【有浜の証言)

昨夜の夕食の後、有浜がラウンジで本を読んでいると青山がやってきた。

その際、青山は冷蔵庫からペットボトルの飲み物を持っていった。

 

【美上の証言)

昨日ランドリーを探索していた青山が『ここなら・・・!』と独り言を言っていた。

 

【サイレンサー)

銃撃音を抑える装置。ペットボトルとタオルで即席で作ることもできるらしい。

ただし、映画のように音が消える訳ではなく、近くにいれば音は聞こえるようだ。

 

【甘寺のメモ)

誰がどの凶器を渡されたのかをまとめてある。

ナイフ:水島、甘寺、薬師、玉城、二木、涼風、山吹、有浜

ピストル:アンリ、畔田、久見、太宰、美上、青山、九鬼、比嘉

 

【実験)

ランドリーでピストルを撃ってみた。結果、寄宿舎全体に音が聞こえた。ただし、個人の部屋では音が聞こえなかった。

 

【右手首のケガ)

死体の右手首のところにアザがあった。恐らく犯人ともめたものと思われる。

 

【死体の向き)

青山は入り口から見て奥の方向に頭を向けて死んでいた。このことから青山は撃たれたときに入り口から入ってくる人が見える向きで立っていたと考えられる。

 

【メモ)

青山の胸ポケットに入っていた。

何者かをランドリーに呼び出す内容になっている。

宛先の部分が破られており、誰に送ったものかは分からない。

 

 

 

 

【学級裁判 開廷】

 

「じゃ、まずは学級裁判の軽いシステムを説明していくぜ。学級裁判の結果はオマエラの投票で決まる。正しいクロを指摘できればクロはおしおき。そんで間違ったときはクロ以外がおしおきだ。そしてクロは卒業として解放される。じゃ、頑張ってせいぜいオレを楽しませてくれ!」

 

遂に始まってしまった。でもやるしかない!!!

 

「まずは事件の概要からまとめていこっか。」

「えーっと、殺されたのは青山だよね。で、現場はランドリー。」

「殺されたのは昨日の11時頃だったな。」

「死体が発見されたのは今日の朝7時半ごろね。いつまで経っても食堂に現れなかった青山君をみんなで探した結果、発見されたのよね。」

 

これで大体の事件の概要はまとまった。さあ、本番はここからだ。

 

「じゃあ事件の概要もまとまったところで凶器からスタートしていこうか。そこが一番分かりやすいだろう。」

 

 

 

議論開始

 

 

「てかさ、そんな回りくどくやんなくても犯人は分かってんだろ!」

 

 

「どういうことだ?」

 

 

「犯人は、薬師だ!!!」

 

 

「何でだよ!?」

 

 

「青山は撃たれて死んだんだろ?」

 

 

「でもよー、ピストルを持ってんのなんて、」

 

 

「この中で【薬師しかいねぇ】じゃねえか!!!」

 

 

「理不尽だっっ!!!」

 

いや、ピストルを持っていたのは薬師だけではないはずだ!

 

 

【ピストル)→【薬師しかいねぇ】

 

「それは違うぞ!!」

 

「なんでだよ!」

「ピストルを使えたのは薬師だけじゃない。他にも結構な人数がいたはずだ。」

「九鬼オメ-忘れたんか?モノトラが“動機”として武器を配ったんだぜ?そんで半分はピストルを渡されてんだ。現在においてピストルを使った犯罪ができる奴は結構いたんだぜ?しかもそのピストルが現場に置いてあった。」

「あー、そういやオレもピストルもらってたわ!わりーわりー!使い途ねーから部屋にしまい込んだまま忘れちまってた!」

「2日で!?」

 

「でもさ、ピストルを持ってる人が多くても薬師君の疑いは晴れてないよね?」

 

 

 

議論開始

 

 

「確かに、僕たちの中に」

 

 

「【ピストルを持ってる人が多い】のは事実だよね。」

 

 

「なるほどー、僕は検死はできるけどー」

 

 

「青山君に撃ち込まれた」

 

 

「【弾丸を摘出できたわけじゃない】ねー。」

 

 

「そう。」

 

 

「つまり、【どんな弾丸が使われたか分からない】ってことになる。」

 

 

「弾丸に何が使われたか分からない以上、」

 

 

「薬師君を容疑者から外すのは早計じゃないかな。」

 

 

「モノトラのピストルも」

 

 

「偽装工作かもしれないしね」

 

いや、それは分かっていたはずだ・・・!!

 

 

【銃弾)→【どんな弾丸が使われたか分からない】

 

 

「それは違うぞ!」

 

「いや、使われた弾丸の種類は分かってる。」

「そうなのかい?」

「ああ。そうだよな?二木。」

「そうだぜ!実はランドリーに薬莢が転がってたんだ。」

「じゃあ、俺のじゃねえな。俺のは競技用のエアピストルだから弾に薬莢はついてないんだ。」

「ということは・・・」

「今回の殺人で使われたのは恐らくモノトラのピストルなんだ。」

「でもそのピストルを薬師が持ってたら意味ないんじゃない?」

「いや、それもない。だって・・・」

 

 

証拠提出

【甘寺のメモ)

 

 

「これだ!」

 

「それ何?」

「2日目の食堂で誰がどっちの武器をもらったのか、甘寺がまとめてくれていたんだ。」

「それ、正確なん?」

「自分の名前がどっちにあるか確認してもらえれば分かるんじゃないか?」

・・・

「確かに正確ですね。」

「つまり、このメモに則れば、薬師はナイフを受け取っており、クロではないということだな!!」

「ああ。」

 

 

「凶器が確定したところで次はどうしようか?」

「やはり事件の細かい流れを推理していくのが良いのではないでしょうか?」

「そうしよっか。」

 

 

議論開始

 

 

「どんな流れで殺されたのか、か・・・。」

 

 

「呼び出されていったところに」

 

 

「『いきなりズドン』じゃねーか?」

 

 

「いや、『正面から対決』したに違いないぞ!」

 

 

「そんなことあるかな?」

 

 

「意外と」

 

 

「先に殺人を試みたけど」

 

 

「『返り討ちに遭ってしまった』」

 

 

「なんてこともあるかも知れないね。」

 

 

この証拠と照らし合わせると青山の死に方は・・・

 

 

【青山の日記)→『返り討ちに遭ってしまった』

 

「それに賛成だ。」

 

 

「そうなのかい、水島君?」

「ああ。これを見て欲しい。」

「これは、青山君の日記かなー?」

「そうだ。青山の手帳に“コロシアイ”や動機があることへの不安や恐怖なんかが書いてある。そして特に注目して欲しいのは最後の一文だ。」

「えっと、なになに?“もう、やるしかない”?」

「そう。この一文を見る限り、青山は誰かを殺すことを決意していたと考えられるんだ。つまりそれは青山が先に殺しに向かったことを指している。」

 

 

「その推理、詰んでいるぞ。」

 

「なっ!玉城!?」

「確かに青山に俺たちの中の誰かを殺す意志があったことは認めよう。だが、それが今回、青山が返り討ちに遭ったことの証左にはならん。」

 

 

反論ショーダウン

 

 

「確かにその一文には」

 

 

「青山が俺たちを殺そうとしていたことが」

 

 

「窺えるだろう。」

 

 

「しかしそれが」

 

 

「今回の事件と関連しているとは」

 

 

「限らんだろう。」

 

-発展-

 

「実際、この日記が書かれた日の夜に」

 

「青山は殺されているんだ。」

 

「逆に無関係とする方が難しいんじゃないか?」

 

 

 

「同じように」

 

 

「昨日限界を迎えた奴が」

 

 

「他にいただけの話だろう。」

 

 

「【他に有力な証拠もない】のに」

 

 

「俺はそれを信じることはできん。」

 

 

【メモ)→【他に有力な証拠もない】

 

「その言葉、斬らせてもらう!」

 

 

「他の証拠なら、あるぞ。」

「何?」

「メモだ。」

「メモ?」

「ああ。青山の検死をしていた久見が青山の死体の胸ポケットから発見したんだ。」

「なるほど。で、そのメモがどうしたんだ。」

「えーっとね、そのメモの内容がねー、簡単に言うとー、誰かを出口を見つけたから協力して欲しいって言う名目で呼び出すものだったんだー。」

「しかも、そのメモの下の方、いわば送り主の側に青山の名前が入ってたんだ。つまり、このメモを送ったのは青山だ。」

「言いたいことは分かったが、それを青山が書いた、という証拠はあるのか?」

 

 

「青山がこのメモを書いたという証拠か・・・。それなら・・・!」

 

 

 

証拠提出

 

【メモパッド)

 

「これだ!」

 

 

 

「青山の部屋にあったメモパッドだ。」

「それのどこが証拠だ?」

「青山の日記は手帳に書かれていた。そしてその手帳には事細かに様々なメモも書かれていた。つまり、青山は普段のメモはこの手帳に取る習慣があった。」

「なるほど、つまり青山さんはメモパッドを使うことはなかったはずだと。」

「ああ。だが、捜査で青山の部屋に入ったとき、このメモパッドは最初の一枚目だけ使われて破られていた。だとしたら、この一枚は自分がやったと分からないようにどの部屋にもあるメモパッドを用いて手紙を書いたと考える方が妥当だろ?」

「ふん。それなりに筋は通っているようだ。」

 

「ねえ、1つ聞いてもいい?」

「どうした?」

「そのメモってさ、宛先とか書いてなかったの?」

「そーじゃねえか!!そこにもしかしたらクロの名前が書いてあるかも知れねえ!!」

「そしたらこの学級裁判も終わりだね。」

「いや、それがそうも行かないんだ。なぜならそのメモには宛名がなかった。つまり、誰が送られたのか、言い換えると誰がクロなのかってのは分からなかったんだ。」

「さすがに、そうは問屋が卸さねえってか。」

 

「でもさ、そうなってくると、さっき玉城君は納得していたけど、ほんとに青山君が殺しを計画していたかってのは怪しくなってくるよね。」

「どういうこと?」

「だってさ、普通に考えたらクロが自分に繋がるメモを現場に置いていくことって考えにくいよね?でもクロはそれをした。つまりそれはそのメモを見たところで他の人に自分が犯人だと分からない自信があるからってことになる。それって犯人がそんな風なメモを自分で用意して残した、ってことも考えられるんじゃないかな?」

「確かに・・・。」

 

ここでみんなは黙りこんでしまった。もしかしたらクロに繋がる重要な手掛かりが全く役に立たないどころか、それそのものがクロによる罠かもしれないと言うことに気づいてしまったからだ。そしてそうなったことによって俺たちに犯人の目星がつかなくなってしまったからだ。

 

でも、本当にそうだろうか?本当に太宰が言うとおり、青山が先に手を出して返り討ちに遭ったというのは全てクロの偽装工作なのだろうか?いや、考えろ。まだ何かあるはずだ。クロに繋がる手掛かりが・・・!

 

 

 

 

 

 

【裁判中断】

 

 

「いやあ、白熱してきたなぁ!」

 

 

「でも、今のところはクロが一歩リード、といった感じだな!」

 

 

「でも、それで終わるようなら」

 

 

「希望ヶ峰学園ってのも落ちたもんだ!」

 

 

「ま、双方せいぜい頑張って俺に極上の絶望を見せて欲しいもんだぜ!ぐぷぷ・・・!!」

 

                 ・

                 ・

                 ・

 

 

 

【生存者】

超高校級の???      水島輝(ミズシマアキラ)

超高校級のショコラティエ  甘寺心愛(アマデラココア)

超高校級の射撃選手     薬師弾(ヤクシダン)

超高校級の棋士       玉城将(タマシロショウ)

超高校級のサッカー選手   二木駆(フタキカケル)

超高校級の長距離ランナー  涼風紫(スズカゼユカリ)

超高校級のドラマー     山吹巴(ヤマブキトモエ)

超高校級の女優       有浜鈴奈(アリハマスズナ)

超高校級の資本家      アンリ・シャークネード

超高校級の執事       畔田鋼之助(クロダコウノスケ)

超高校級の漫画家      久見晴香(ヒサミハルカ)

超高校級の図書委員     太宰直哉(ダザイナオヤ)

超高校級の画家       美上三香子(ミカミミカコ)

超高校級の海賊       九鬼海波(クキミナミ)

超高校級の空手家      比嘉拳太郎(ヒガケンタロウ)

 

残り15人

 




遂に始まりました、学級裁判!!様々な推理と情報が飛び交う頭脳戦が展開されていますね!さあ、勝つのはどっちなのか・・・!どうなっていってしまうのか!?次回、波乱の裁判後半です!!


さて、今回の設定裏話ですが、今回は涼風さんです!
涼風さんもスポーツ枠ですね!しかもどちらかと言えばアホの子なタイプです笑。
あと、ちなみになんですが、捜査パートで彼女と何人かが登場しなかったと思うのですが、実は彼女は死体を見たショックで体調を崩してしまい、保健室に担ぎ込まれていました。そして彼女の他に出てこなかったアンリと太宰が保健室で彼女の面倒を見ていました。ってのが実は今回の裏話です!
彼女の名前なのですが、長距離ランナーということで、風のように走る、というイメージで「涼風」という苗字を付けました。名前の方は、大学駅伝で強いチームのイメージカラーに紫って多いなっていう勝手なイメージからです。
彼女は今回は上手いこと活躍できませんでしたが、これから彼女の強さが出てきますので、楽しみにしていてください!!

最終盤まできておいてなんですが、皆さんの推しを教えてください!!

  • 水島輝
  • 甘寺心愛
  • 薬師弾
  • 玉城将
  • 二木駆
  • 涼風紫
  • 山吹巴
  • 有浜鈴奈
  • アンリ・シャークネード
  • 畔田鋼之助
  • 久見晴香
  • 太宰直哉
  • 美上三香子
  • 青山蓬生
  • 九鬼海波
  • 比嘉拳太郎
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