転生したけど、どうやら魔法があるらしい   作:木林 森

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もうすぐ夏休み!その前に試験!完全にオワタ\(^o^)/
そんな感じだけど、頑張って書きました。
面白くないと思いますが、どうぞ楽しんでって下さい。


アリサとのデート 後編

どうも。気絶したアリサが起きるのを待っている転生者、悟です。

んー。どうしたものか。ここで叩き起こすっていう選択肢は論外として、普通に揺すって起こすのがいいのだろうか。でも、それだけじゃ起きそうにないんだよな。

しかし、叩くよりは絶対こっちの方がいい。ハズ。

俺は、原作の悟空みたいに力加減を間違えるなんてことはないけど、やっぱり女の子を(しかも自分の彼女を)叩くのは罪悪感があるから、揺すって起こそう。

 

「おーい。起きろー、アリサー」

 

声をかけながら、アリサの体を軽く揺する。

するとアリサは「うるさぁ……ぃ」と呟いて、俺の手をやんわりと払いのける。って、寝てんのかよ!気絶してたんじゃねーのかよ!

軽くため息をついて、もう少し強めに体を揺する。

 

「おーい!起きろー!」

 

声もさっきより少し大きめで。

アリサはさっきよりも鬱陶しそうな寝顔になり、「うぇ~?」という寝言かどうか分からない声を発した。

付き合ってから初めて、アリサにイラッとした瞬間だった。

なんだよ、うぇ~?って。せめて、ん~?とかならまだしも、うぇ~?は無いだろ、うぇ~?は。

てかホントマジでさっさと起きろ。

更に強く体を揺する。

 

「起きろー!!起きて!!!起きてくださいお願いしまーす!!!!」

 

声も大きくする。

そしたら

 

「っるさいわね!一体何なろよ!」

 

と、怒鳴ってきた。

怒ってるみたいで、形の良い細い眉が逆ハの字になって、目はつりあっがている。

しかし、寝起きだからか半目になっている。寝ぼけ眼というやつだ。

それに、呂律も回っていない。

さらに言うと

 

「口の端から涎垂れてんぞ。怒る前に拭いとけ」

 

そしたらアリサは、言う通りに口元を拭った。

そして手についた涎をじっと見て、だんだん意識が覚醒してきたのか、目が見開かれていく。

その見開いた目のまま、涎を拭った手と俺を交互に見て、今度は羞恥心からか顔がどんどん赤くなっていく。

そして羞恥心が限界突破したらしく、思いっきり声をあげた。

 

「なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!」

 

周りの人たちが、こっちを驚いたように見たのは言うまでもない。

 

 

アリサが叫んだあと、すぐさまその場を後にした俺たちは、次はどこに行くかを考えていた。

すると、またもやアリサが行きたい所があるらしく、どこかと聞いたら

 

「コーヒーカップ」

 

と答えた。

なーんかやな予感がするな。そして、大抵そういう予感は外れないのが世の常だったりする。

とは言っても、俺は特に行きたい所が無いので、アリサの意見に従う。

所詮予感だし大丈夫だろ。と思いコーヒーカップに向かった。

 

しかし、人はそれをフラグと言う。

 

そんな声が聞こえた。

それが何故かあの神様の声っぽかったから、少しイラッとした。

 

 

コーヒーカップに到着すると、ここもそんなに並んでいなかった。

すぐに順番がきてコーヒーカップに乗る。

周りを見ると、ほとんどカップルしかいない。

いや、確かに一人で乗るようなもんじゃないし、そもそもあまり乗ろうとする人は少ないだろうけど、ここまでカップル率が高いと、うぇ~ってなる。ってこれさっきのアリサじゃん。

とにかく、カップルが多い。

見ると、まだ始まっていないのにもうイチャイチャしている。完全にバカップルばかりだ。

 

いや、あんたらもだろ。

 

またもや、神様っぽい声が聞こえてきた。

まだ始まってないから目も回ってないし、意識はしっかりしているんだけどなぁ。

何でこんな幻聴聞こえてんだろ?

そんなこと考えていると、アリサがどうかしたのかと、心配そうに尋ねてきた。

大丈夫だと笑って言ったら、良かったと安心してアリサも笑った。

そんな風に、軽く桃色空間を作っていると、何故かいきなり殺気を感じた。

慌てて辺りを見回すと、コーヒーカップの外にいる人たちから感じる。しかも全員男だ。

他のカップルの人たち(何故か彼氏の人限定)も周りを見ている。

何で上手いこと男だけ狙えるんだよ。ていうか怖いよ。目が憎悪で濁ってるよ。

その視線たちは、「イチャついんてんじゃねえぞ、ゴラァ」と言ってきているようだ。

てか、何人か言ってる。

おい、そこの風船配ってる着ぐるみ。お前殺気が半端じゃないぞ。子供たち怯えてんじゃねえか。

そんな風に殺気を浴びせられながら、コーヒーカップは回り始めた。

 

 

俺とアリサは、適度に回していた。

特にアリサはまた気絶したりして、さっきみたいな醜態を晒したくないからか、どれくらいなら回しても大丈夫かをしっかり計算して回している。IQ200の無駄使い、ここにあり。

まあおかげで、お互い楽しめているからいいか。

そうやって、二人とも楽しんでいると、いきなり係の人が拡声器を使って言い出した。

 

「それでは今から、コーヒーカップの超回転を始めます。しっかりと掴まっていてください」

 

は?っと思った瞬間、

 

ギュオッ

 

って音がして、コーヒーカップが尋常じゃないスピードで回転しだした。

目が回るてレベルじゃない。脳みそがミキサーでぐちゃぐちゃにされている気分だ。

俺がそう感じるんだ。アリサは大丈夫なのか?と見てみると、もう見せられないよ状態になっていた。唯一言えるのは白目になっているということだけだ。

 

「あと、20秒でーす」

 

係の人がまた拡声器を使って教えてくれた。

たかが20秒、されど20秒。

これ程苦痛に感じた20秒は初めてだった。

 

 

回転が終わると、コーヒーカップに乗っていた人たち全員グロッキーだった。

俺たちもグロッキーだった。

アリサはまた気絶してしまった。というかこれはもう瀕死に近くないか?

かく言う俺も少し瀕死に片足突っ込んでいるような状態だ。

根性でアリサをおぶって、またベンチに座らせた。

さすがに俺も少し休憩したかったので、俺も座った。

いやー、嫌な予感って当たるもんなんだね。

まだ二つ目なのに、大丈夫か俺ら?

すごく不安になってきた。

 

 

気絶したアリサが起きても、俺たちは少しその場にとどまった。

疲れが抜けきっていないからである。

お互いしばらくボーッとしてたら、俺の腹が鳴った。

時計を見たらもう昼の1時だった。そりゃ、腹も減るわな。

それに、あの意味の分からない超回転のコーヒーカップのせいで、精神と肉体の疲労が半端じゃない。

ある程度気分が良くなったところで、昼飯を食べるべく歩き回る。

ここの遊園地は、遊園地のものにしては結構おいしいものばかり売っているのだ。

景品として扱われるくらいの人気を誇っているのは、案外こういう所からだったりするのかも。

それはともかく今は飯だ。

とりあえず近くのレストランに入ったが人が多すぎる。席空いてねーかなこりゃ。

空いてる席を探していると、一席だけあった。

良かったーっと思いそこの席に座る。

すると上から声が降ってきた。

 

「おい、にーちゃんら。悪いけどそこどいてくれや」

 

完全に上から目線な声。

声のする方に目を向けると、そこにはいかにもな風貌のカップルがいた。言っちゃえば、自分イキってます感バリバリのヤンキー。

男の方もそうだが、女の方も金髪だ。が、アリサの綺麗な金髪とは違い、明らかに染めたような金髪だ。

ていうか、なんかスゲー見下してくるんだけど。腹立つ。

 

「おいコラァ。聞いてんのかテメーら」

 

威圧するように言ってくる。でも、全然怖くない。

母さんと父さんの方が絶対怖い。比べる対象が違いすぎるか。

まだギャーギャー言ってくるし。メンドーだなー。

こいつら黙らせていい?

アリサに目線で聞くと

やりすぎないようにしなさいよ

と、お許しが出たので、ささっと黙らせて飯を食おう。まだメニューすら決めてないんだぞ。

目の前のうるさい二人を黙らせるべく、立ち上がった。

 

「何だ?ヤるってのか、ガキ」

 

あーーーーーーーーーーーーー!ウザい!

エラッそうに挑発してくる雑魚にイライラしてしまい、男の方の服の襟を掴んで片手で持ち上げ、首を絞める。ギリギリ息ができるくらいの力加減で。

あっという間に静かになった男をそのまま外に連れ出して、ぽいっと投げ捨てた。

大した反応がないので男の方を見ると、気絶していた。弱っちいやつだな。

店内に戻り、まだいた女に言う。

 

「さっさと失せろ。じゃねーと顔面すり潰すぞ」

 

もちろんそんな事はしないが、できるだけ本気に聞こえるようにマジなトーンで呟いた。

女は真っ青な顔で、慌てて店を出て行った。

さーて、やっと飯が食えるよ。

そう思って席に着こうとしたら、アリサが急に立ち上がった。

 

「この店からでるわよ」

「え?何で?」

「周りを見なさい」

 

言われた通り周りを見ると、何かスゴいこっち見てる人多いんだけど。

 

「だからやりすぎなるって言ったのに」

 

呆れたように言われた。

何だか気まずいので、俺達はそそくさと店を出た。

 

 

結局食べ歩く事になり、近くにホットドッグが売ってたので、ホットドッグを食べながらブラブラする事になった。

ホットドッグを食べてるアリサを見て、軽くムラッとしてしまった。完全に末期だな、俺。

途中でアイスクリームも売ってたので、それも食べながら歩く。味が色々あったので、俺はスタンダードにバニラ、アリサはストロベリーだ。

カップルが味の違うアイスクリームを食べている。とすれば、やはり食べさせあいっこは当然やるでしょ。これを提案しなら、アリサは照れながらも了承してくれた。しかも上目遣いだ。一々可愛いんだよなー。何て言うか、愛らしい。

そんな事を考えながらも、色んなアトラクションを楽しんだ。

あのコーヒーカップのような恐ろしいのは流石に無かった。あんなのがたくさんあったら、精神がゴリゴリ削られるからな。

そんなこんなでもう夕方。そろそろ帰らないといけなくなってきた。これでも一応中学生だから、門限が存在する。特に家は結構厳しいから、門限までには帰りたい。

だから、時間的にあと一つくらいしか乗れない。

最後の一つはもう決まっている。

遊園地のデートの最後と言えば、やはりあれしかないだろう。そう、観覧車である。

 

 

観覧車に乗って、向かい合わず隣に座る。

アリサが俺に体をあずけて、俺はそんなアリサの肩を抱いている。

夕日に照らされた景色を見ながら、お互い体を密着させる。

そうしてると、アリサが口を開いた。

 

「今日は誘ってくれてありがと」

「どうした急に?」

「私、こんな風に悟と二人で遊園地とかに行ってみたかったのよ」

「もちろん、悟と話してるだけでも、もっと言えば一緒にいるだけでも楽しいわ」

「それでもね。やっぱりこういう所で思いっきりバカみたいに二人ではしゃいで遊んでみたかったの」

「だから、ありがとう」

 

な、何かむず痒いな......。

ただ、福引きで当たっただけの偶然だったんだけど。でも、こんなに喜んでくれてるなら良かった。

 

「最初の方は気絶ばっかだったけどな、アリサは」

「なっ!?う、うるさいわね!仕方ないじゃない!あんなものだとは思わなかったんだから!」

 

顔が真っ赤になったアリサが怒鳴ってくる。そういうところも可愛いなー。

もうっ!と、俺の肩に頭を乗っけてくる。

俺はそんなアリサの頭を軽く撫でる。

しばらく、お互いに無言で景色を見る。

そしたらアリサが

 

「ねぇ、キス......していい?」

 

と、聞いてきた。

もう、一々可愛いな。

 

「俺達は恋人同士だぜ?いいに決まってるじゃん」

 

そう言って、アリサを見る。

アリサも俺の方を見る。

アリサの腰に手を回し、もう片方の手でアリサの頬に手を添える。

アリサも俺の胸元に手を置く。

そして、そのままゆっくりと顔を近づけ、

 

チュッ

 

と、軽く唇が触れる優しいキスをする。

そしてまた、ゆっくりと顔を近づけて、今度は唇が触れるようなやつではなく、舌と舌を絡める、いわゆるディープキスをする。

 

チュルッ チュルルッ ジュルッ ネチュッ

 

いやらしい音をたててキスをする。

 

「んっ!ハァ...あぁん、んちゅっ、レロッ、んぁ、ハァァ...ン」

 

アリサも雰囲気に当てられてか、少し喘ぎ声を出す。

ちょっとの間、ディープキスをする。

そして、お互い満足して口を離すと、舌と舌で唾液の橋が掛かった。

アリサを見てみると、顔が火照っているように赤くなっていて、目が潤んでいた。うん、エロい。

と言っても、俺も多分顔が赤いはず。

またお互い体を密着させて、観覧車が終わるまで一緒に景色を見ていた。

 

観覧車から降りて、帰るべく遊園地を後にする。

そのまま電車に揺られ、海鳴市に帰ってきた。

アリサを家まで送り、俺も帰宅するか。っとその前に近くの公園に寄る。

 

「いい加減出てきたら?こっちもコソコソされたら鬱陶しいんだけど」

 

と、後ろにいるやつに声をかける。

スッと人が出てくる。

見覚えの無いやつだ。

前髪で目を隠して、根暗そうなやつだ。

って、あいつが持ってるのってこの前俺が拾った宝石じゃね?

またそれ関連?メンドくせー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな感じでした。
正直このデート回は最後のキスシーンをやりたかっただけという。
そして次はまたもや戦闘回。前のみたいにならないようにしますが、多分微妙になりそうな予感が。
次でダメだったら、自分には文才無しということで。
それでは、また次回で。
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