転生したけど、どうやら魔法があるらしい   作:木林 森

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今回はやっと悟君のターン!
とにかく殴る蹴るのガチンコ(?)みたいな感じです。
一応流血表現があるので苦手な方は注意したください。


決着

どうも。ガチな戦闘でボロボロな転生者、悟です。

いや、まあ相手もボロボロなんだけどね。でも、自分と相手を比べたら自分の方がちょっとヤバいかな?って感じ。

子供の時、今みたいに

 

『見た目は子供、頭脳は大人』

 

な某名探偵風な感じではなく、本当に子供の時、つまり前世の子供時代。

よく、少年漫画のような熱い戦闘シーンをやってみたいと思ったモノだ。

実際そう思った人は絶対にいるハズ。そういう人には絶対に止めておけと全力で忠告する。

だってさっき言った通りボロボロだもの。

俺はあの父親にしごかれたから大丈夫だけど、これは普通に痛い。というか痛みで死にそうだ。

鍛えてても、キツイ。実際出来ることなら今すぐ逃げて、床に這いつくばって泣き叫びたい。

それぐらいにキツイ。

いろいろ言ったが結局は今、俺不利ってこと。

勝てなくは無いんだけど、中々タイミングが見つからないんだよな~。

 

必・殺・技・の!

 

無駄に派手にしたけど、正直言ってそんな対した事あるんだけど、でも、あまり目立つようなもんじゃ無い。

というかちょっと「えー?」って思うかもしれないような技だ。

両親の見た目がドラゴンボールのキャラそっくりなのだから、やっぱり技もドラゴンボールで!って思うかもしれないけれど、敢えて違う作品の技とかやってみたいなと。

せっかくこんなチートボディを手に入れたのだから、もっと色んな作品の技を試してみたいじゃん。

つーかドラゴンボールの技は隙が多いモノばっかりだし。派手だけど、あれって一歩間違ったら被害が尋常じゃないと思うんだよね。

ドラゴンボールのキャラ達は基本人のいない場所で戦うから大丈夫(?)だけど、俺が住んでいるところは普通に人がいる市街地だから、無闇にボンボン放てんのよね。

そんなワケで、他作品とは言え、かなり強い技を身につけたのです。

その名もーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪王は興奮しぱなっしだった。

長い間眠っていた。気が遠くなるほどずっと。

当然飢えていた。

 

自分も相手も一歩も引かない、互角の戦いを。

 

心の底から楽しめる純粋な戦いを。

 

小細工を使うようなモノではなく、拳と拳がぶつかり合うような戦いを。

 

昔の聖王や覇王のような強者との戦いを。

 

ずっと待っていた。

戦闘を闘争を。

全力な戦いというものを!

 

今のところは相手に勝っている。

相手は子供。いずれ体力が尽きる。

しかしそれはこっちも同じこと。

今この姿を、強さを保てているのはジュエルシードの力があるからだ。

自分の、悪王の力にジュエルシードがどれだけ耐えれるか。

つまり相手も自分も時間制限がある。

だからその前に倒す。

故に前に出る。

相手を潰すために。

目の前の敵を殺すために!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボッ!!

 

物凄い勢いで放たれる拳を避ける。

思いっきり顔面を狙ってきていた。マジ怖ぇ。

自分もだが相手も相当ダメージが増えてるハズだ。

なのに相手はエンジンが掛かったかのように、攻撃をしてきた。

両方の拳が雨のように降り注ぐ。

かなり速い。

蹴りもくる。

こっちも速い。

速すぎて、防ぐので精一杯だ。

完全に防戦一方だ。

何で急にこんな攻めてきたんだ?

駄目だ。頭が回らない。というか気が抜けない。少しでも気を抜いたら、確実に攻撃を喰らう。

くそったれ!どうすりゃいいんだよ!?

こんなんじゃ必殺技だって使えない!目の前のこいつを倒すことが出来ない!

 

悟は必死に悪王の攻撃を防ぐ。

防ぎながら悪王に隙がないか探っている。

しかし、隙は見つからない。悪王の攻撃はどんどん激しさを増し、どんどん強くなっていく。

攻撃は最大の防御。

正にそれを体現しているようだった。

まるで嵐のような攻撃を防ぐ悟。

しかし、それも時間の問題だった。

まあまあ疲弊していたところに、相手は一気にギアを上げてきたのだ。

いくらチートな強さを持っているとしても、まだ未完成な状態であるため、対処しきれないのだ。

だから

 

バキィ!!!

 

攻撃を受けてしまうのもおかしな事ではないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロノは自分の同じ年くらいの子供、つまり悟が殴り飛ばされたのを見て焦った。

 

(よりにもよってそっちが負けるのか!)

 

悪王と悟の戦いを見て、自分ではどうしようも無いと分かったクロノは、この戦いが終わるまで気づかれないように見ていた。

見た感じでは大体互角。ならこのまま戦いが長引けば、確実に消耗しているハズ。そのあとにジュエルシードを封印すれば問題無い。

そう思って見ていたが、悪王が一気に果敢に攻め始め、悟がピンチに追いやられた。

クロノ的には悟に勝ってほしいと思っていた。

ジュエルシードを発動しているのは悪王なのだから、悪王が弱ってくれないと封印も何も出来ない。

だから悟に勝ってほしかったのだが、現実はそう上手くはいかなかった。

 

(くそっ!見た感じあの化け物はボロボロだが、さっきの攻撃を見る限りまだ全然動けるみたいだ。多分ある程度は消耗しているのだろうが、僕が勝てる確率は万が一にも無い。というか相手にすらならない。どうすればいいんだ!)

 

クロノは悪王をどうにかしないといけないと思い必死に対処方を考えるが、しかしさっきの様子を見て何をやっても悪王には効かないのではないかと思いどうすることもできなかった。

そして、考えに没頭し過ぎて

 

「おい、テメェ」

 

悪王が目の前に現れた事に気づかなかった。

ハッとなり、慌ててデバイスを構えようとするが、

 

ガッ!

 

その前に悪王に首を掴まれる。

かなりの力で締め上げられ、クロノはまともにしゃべることはおろか、息すらも出来なくなった。

 

「あ、あぁ...!ぐ...っく!ぁが...!」

「テメェよ。さっきからチョロチョロしてたヤツだよなぁ?すっげぇ鬱陶しかったんだけど。しかも魔導士だしよぉ」

 

そう言って悪王は空いた手で拳を作り

 

「まあつまり何が言いたいかっていうと」

 

その拳を振りかぶり

 

「死ねや」

 

クロノに放った。

 

クロノは自分に向かってくる拳を見て

 

あ、これ死んだな。

 

と思った。

そしてその拳があと少しで当たるというところで

 

ガシッ!

 

横から伸びて来た手が悪王の拳を止めた。

見るとそれは頭からも口からも血を流していて、もう瀕死に近い状態の悟がいた。

 

「ハハッ。死ねってお前、ハハッ」

 

「お前が死ねよ」

 

ゴシャッ!!

 

悟の右拳が思いっきり悪王の顔面に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟はさっきのパンチでかなりダメージを喰らったため、正直限界が近い。

しかし、だからと言ってこのまま逃げようという気は全く無かった。

というかあんな化け物を放っておくとかあり得ない。

なので潰す。

原型をとどめられなくなるまで、ボッコボコする。

血がダラダラ流れてるけど知るか。

真っ正面からぶっ潰す。

悟はそう決めた。

絶対にそうすると。

だから悪王に向かって飛んでいく。

向こうもこっちに向かって飛んでくる。

距離がある程度近くなったところでお互い蹴りの体制に入った。

そして

 

ドコォ!!

 

お互いの体に蹴りがささった。

が、どっちもすぐに構え直し、

 

バキィ!!

 

両者の顔面に拳が入った。

そこからはもう殴り合いの蹴り合い。

お互いノーガードで殴る蹴るをする。

「オオオオオオオオオ!!!!」

「ハアアアアアアアア!!!!」

 

殴る。殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る。

 

蹴る。蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る。

 

それの応酬。

もうこれは戦いなどと言うキレイなモノではない。

暴力と暴力がぶつかり合っているだけ。

どちらも血だらけでズタボロだ。

自分の血なのか相手の血なのかも分からない。

だが、二人とも既に意識が朦朧としていて、正常な思考が出来なくなっていた。

それにお互い相手にモロに顔面を殴られてブチキレていた。

だから彼らは目的も忘れてただ単純にこう思っていた。

 

『こいつだけは絶対にぶっ潰す!!』

 

その思いで相手を殴り続ける。

だが、

 

「ぐっ!」

 

悟の動きが一瞬止まった。

頭から流れた血が目に入ってしまった。

そのせいで動きが止まってしまったのだ。

ほんの一瞬。だが、悪王はその一瞬を見逃すほど間抜けではない。

 

「貰ったぁ!!!」

 

ズオッ!!

 

さっきのようなパンチではなく、どういう原理かは知らないが、腕と手が肥大化し、それで殴ってきた。

さっきよりも拳が速い。避けきれない。

だったら受け止めればいい!

迫りくる拳に、悟は頭突きをかました。

 

ドゴッ!

 

ブシャアッ!

 

頭突きで受け止めが、鈍い音ともに悟の頭から血が飛び散った。

あまりの衝撃で視界が真っ白になったが、それも一瞬のことですぐにその腕をはじき、がら空きの胴体目掛けて、拳を振りかぶる。

 

「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

 

ズドンッ!!

 

「ゴハッ!」

 

まともに攻撃を喰らった悪王が口から血を吐き、気を失った。

そして、カッ!と体が光ってなよっとした男に戻った。

ジュエルシードも飛び出した。そして、所在なさげにふわふわと浮いている。

悟はどうすればいいか分からず、とりあえず壊した方がいいかな?と考え、ジュエルシードに手を伸ばす。

が、

 

「ジュエルシード、封印!」

 

いきなり横から何か来て、ビクッ!と驚いた悟は手を引っ込めた。

やっとクソ強い敵を倒して気が緩んだところに、いきなり大声で目の前に現れたら普通は驚く。

 

(一体何なんだよこいつ)

 

そう思いながらジト目で目の前の少年を見る。

すると少年はこちらを振り向いて、やや緊張した感じで言った。

 

「時空管理局だ。悪いが君に聞きたいことがある。一緒に来てくれないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロノはなるべく顔に出さないように努めながらも内心ではかなり緊張していた。

さっきまでジュエルシードを取り込んでいる化け物と怒涛の戦いを繰り広げていた相手と対峙しているため仕方ないと言えば仕方ないが。

 

(あんな化け物を倒した人がジュエルシードに手を伸ばそうとしていたから咄嗟に阻止すると同時に封印したけど、さすがに不味かったか?いやでも何かされたら困るし。ヤバい、視線が痛い。確かに普通に考えたら腹立つ行為だったかもしれないけど、でもしょうがなくないか?そんなこと言ってられる状況でもなかったんだし)

 

などと心の中で言い訳じみたことを言いながら、どうすべきか考える。

まあ、まずは仕事優先ということで

 

「時空管理局だ。悪いが君に聞きたいことがある。一緒に来てくれないか」

 

と言った。

そして血だらけでボロボロの悟を見て、

 

「それ以前に治療が先だな」

 

と大分引きながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな感じでvs悪王戦は終了です。
悟君の必殺技は次話で明らかにしようかなと思います。
次回は魔導士組との邂逅。一体どうなるか!?


クロノ君ってジュエルシード封印したことあったっけ?でも多分出来るような気がする。
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