というわけでポケモン最新作買いました。やっぱり第三世代は最高です。あと、カガリが可愛くてビビりました。
こんな言い訳すんなって話ですね。でも、実際楽しいです。
とりあえず、ポケモンもこの小説も頑張りたいです。
side:睦海
俺は聖が嫌いだ。
王幻も嫌い。
この前の中学生くらいの人は普通。
なのは達原作メンバーは好き。
学校の友達も好き。
家族も好き。
去年出会った転生者は大嫌い。
多分、俺が転生者にこんなに強くあたるのは去年出会った転生者のせいだと思う。
この世界に転生した時は他の転生者に嫌悪なんて無かった。むしろ、好意的に思っていた。
自分以外の転生者。同じ境遇同士だし仲良くなれると思っていた。前世で見た二次小説みたいな踏み台転生者なんていないと思っていた。
だって前世を覚えているなら、ハーレムだとか他の転生者を殺すだとか、そんな事普通考えやしないし、実行しようとも思わないだろう。
ましてや、この世界のモラルは前世とほぼ一緒なのだから。
前世と同じ一夫一妻。殺人は最悪な犯罪。
なのに、踏み台転生者は何故かそれらを考慮しない。
確かに神様に能力を貰って転生なんて、特別な事かもしれない。でも、結局は人間なのだ。転生者だとか関係ない。俺達転生者はこの世界に特殊な能力を持って生まれてきた、ただの人間。
この世界にはこの世界のルールがあり、俺達はそれに従って生きていかなければならない。
転生者だからって好き勝手やっていいわけがない。特別だからなんて理由にならない。こんなちっぽけな特別で、自分勝手をしてはいけない。
去年出会った転生者は正に踏み台転生者だった。
なのは達を雌奴隷にして、邪魔な男どもは殺す。
こんな腐った考えをしていた。
こんなやつに出会ったから、こんな哲学みたいな考えを持ったのかもしれない。
ぶっちゃけ面倒な言い方をしているだけで、俺の考えは結構常識的だと思っている。
こんな考えの俺とは全然違う考えだったその転生者は俺を殺そうとしてきた。
中々に強かったが、返り討ちにした。勿論殺してはいない。ある程度痛め付けて、
「二度と俺やなのは達の前に現れるな。もし、現れたらこんなものじゃ済まさない。」
と、脅しておいた。
どうせ聞きやしないだろうな。
そう、思っていたがそいつは全然姿を見せなかった。なのは達も知らないという。
一年経った今もあいつの所在は行方不明のままだったりする。
もしかしたら、案外懲りたのかもしれない。
誰だって痛いのは嫌だしな。
と、まあそういうやつに出会ったから、俺は他の転生者に嫌悪感を抱くようになった。
転生者はモラルの欠片も無い、腐ったやつだと。
だから、聖をこの場で倒そうと思った。
こいつは王幻とは違って、なのは達にべたべたくっついて嫁だのなんだの言わないが、気づきにくいけど、時折見下したような視線を向けている。
だから、なのは達も王幻ほどでは無いが、聖を苦手としている。
少し違う雰囲気だから、俺は敵になるか味方になるか聞いた。リンディさんも聖がどういう立ち位置なのか知りたいらしいし。
それで、聖は『好き勝手動く』と言った。
ふざけてる。お前にそんな権利はない。お前達が、なのは達を歪めていい権利はない!
だから俺は聖に戦いを仕掛けた。こいつも去年のやつと同じように、痛め付けてやろうと。
なんて思って戦ってみると、なんともまあ、やる気の無いやつだ。
適当に相手して、さっさと終わらせよう。って感じがすごいする。
転生特典である能力を見せびらかすように戦わない。というより、まず見せてこない。
完全に舐められてる。
そう思って挑発をしたら、あっという間に自分がピンチになった。
状況打破を考えていたら、まさかの王幻が登場した。
ものすごく微妙な気分になった。
場の空気も微妙になった。
これ、どうしたらいいの?
sideout
「よーテメェら。面白そうな事やってんじゃねーかよ」
ニヤリと笑いながら王幻がゆっくりと歩く。
まるで強者の風格を纏っているかのような足取りで、涙と睦海に近づいていく。
そんな風な感じを出してる王幻に軽くイラッとした涙が、王幻の顔面にシューターを放つ。
王幻が「ぐぺっ!」と悲鳴(もしくは奇声)をあげる。
痛みに顔面を押さえて、涙目になりながら涙にキレる。
「テメェっ!いきなり何しやがる!」
「うっさい。お前が何か強者の余裕的な雰囲気を出すから悪いんだ。腹立つんだよ。王幻の癖に生意気だぞ」
「ぶっ殺すぞテメェ!!!」
王幻と涙がギャーギャー言い合ってる内に、睦海が結界を張り直す。
チラッと二人の方を見る。まだ、言い合ってる。と、思ったら、
「だーー!もう、メンドクセェ!ここで二人ともぶった斬ってやる!」
何故かさらっと巻き込まれた。いや、俺何もしてないじゃん。
睦海の心の中の抗議も虚しく、王幻はセットアップして、バリアジャケットを展開していた。
「はっ。やれるもんならやってみな」
涙は王幻を鼻で笑い、対峙した。
「て、お前が相手すんのかよ」
「何だよ?何か変か?」
「いや、さっき俺と戦った時魔力結構消費したんじゃ......」
「あー。さっきアホみたいに魔力弾落としたから、残りの魔力大丈夫かって事か?安心しろよ。さっきのやつはそんなに魔力使わねぇし、サクッと終わらしてやるからよ」
「え?あんなにエグい魔法なのに?いや、じゃなくて、何でお前が戦うんだよ。聖は一回王幻と戦ったんだろ?だったら次は俺の番だろ」
「いや、その理屈はおかしいだろ。何?その意味不明な理論。もっとマシな理由を言えよ。って......ははーん?な~るほどね。そういう事ですか」
「は?何がだよ」
「いんや~?別に~?ただ、何焦ってんのかなーって」
「焦ってる?誰が」
「お前がだよ。てか、焦ってるっていうか、不安がってる?いや、自信が持てないって感じかな?」
「!な、何言って...」
「何でそんな風になってるかは知らないけど、そんな状態じゃいくら相手があいつとは言え勝てないぜ?だから、そこで見とけよ」
そう言って、涙は動揺してる睦海を放って、王幻を見る。
「あら?律儀に待っててくれてたんか?」
「当たり前だろ。俺を何だと思ってんだ」
「ナルシストの変態クソ野郎」
「マジで殺す!」
怒りゲージが満タンな王幻が涙に飛びかかる。
しかし、その手には何も持っていない。
(前は剣を作り出してたよな。今回は使わないのか?)
涙がそう思っていると、王幻が
「投影開始《トレース・オン》」
と、呟いて剣を作り出した。
「やっぱ使うんかい」
何故か関西弁で言いながら、王幻の攻撃をかわす。
王幻が追撃するが、全部かわしていく。
「このっ!ちょこまか動きやがって!避けてんじゃねぇ!」
「お前もあいつも何無茶言ってんだよ」
涙はため息を吐きながらそう言う。
(王幻が訳分からん事言うのはあり得るんだが、睦海の方があんな事言うなんて、何か意外だな。あいつは正当派オリ主だと思ってたし。しかもさっきのあの感じ。あいつ多分負けたな。それを引きずってやがる。思ってた以上に精神弱いんだな、あいつ)
さっきの睦海の様子を見て、考察をする涙。
(しかもさっき結界が壊れた時、誰か知らんけど近くに魔力反応あったしな。もう何か嫌になってきた。帰りたい。帰ってお菓子作りたい)
何か色々とメンドくさくなってきた涙。かなり気だるげな雰囲気を出している。
王幻はその態度を見て、舐められていると思い、さらに切り掛かっていく。
それらも簡単に避けていく涙。
王幻は蹴りやフェイントも使って、苛烈に攻めていく。が、やはり涙は全部かわしていく。
(睦海に比べてこいつは元気だな~。ある意味羨ましいな、その元気は)
涙は王幻の元気の良さに感心していたが、いつまでも王幻に付き合う気も無い。
「だから、ちゃっちゃと沈め」
王幻の攻撃をかわして、距離を取る。そして、そのまますぐにバインドをする。今回は前みたいな簀巻きではなく、両腕両足に仕掛ける。
そのまま身動き取れない王幻に、魔法を放つ。
「ほらよ」
睦海に放った、でかめの魔力弾が王幻に当たる。
王幻はその場に倒れた。しかし、王幻はフラフラしながらも立ち上がった。
「ぐっ...!前みたいに行くと思ってんじゃねえぞ!」
魔力を収束し始める王幻。かなりの早さで魔力が溜まっていく。
一流の魔導士でもこれほどの早さで収束は出来ない。
それほどまでに早い。が、
「遅い」
涙が既に王幻の懐に入っていた。
そして、ありったけの魔力が込められたパンチを思いっきり胴体にメリ込ませた。
「がはっ...!」
王幻はそのまま気絶した。
睦海は、涙の強さを見て呆然としていた。明らかに自分や王幻とは一線を画している。
(ここまで差があるのか、聖と俺は。しかもあいつ転生特典使わずに倒しちまった。強すぎるだろ......)
睦海がそんな風に思っている間、涙は王幻をどうするか考えていた。
王幻が鬱陶しい奴でもこのまま屋上に放っておく訳にはいかない。
(ま、適当にどっか公園のベンチにでも寝かしとくか)
そう決めて、涙は体を魔力で強化して王幻を担ぐ。
それを見て、睦海が慌てて声をかける。
「お、おい!何してんだよ」
「何って、いくらこいつでもこのまま屋上に置いとく訳にもいかねぇだろ?だから、どっかの公園のベンチにでも置いてくる」
そう言って、飛び出そうとしている涙に、睦海がまた声をかける。
「待てよ!」
「ん?」
「結局、お前どうするんだ?」
「何が?」
「この事件に、いや、物語に関わるのか?」
「いや、だから言ったじゃん。好きにさせてもらうって」
その発言に睦海は涙を睨みながら言う。
「勝手に動いて、なのは達を害するような事をするのは許さんぞ」
涙はそれを聞いて、ため息を吐いた。
「そんな事言われてもさ、知った事じゃないんだけど。別にあいつらはお前のものじゃないんだから、お前がどうこう言う権利はねーだろ」
涙がバカにしたような目で睦海を見る。
「大体、許さんとか言われてもお前に何が出来るんだよ。俺より弱い癖に」
言葉に詰まる睦海。確かに先ほど実力の差を感じたばかりだ。しかし、なのは達を守るなら刺し違えるくらいは
「刺し違える事はできるぞ」
睦海がそう言う。
「ふーん、そう。刺し違える事はできる...ね」
涙は相変わらず睦海をバカにしたような目で見る。
「俺はお前の実力がどんなモンか知らないけどさ、でも今のお前じゃ刺し違える事なんて出来やしないよ」
「何だと!?」
刺し違える事も出来ないとキッパリ断言された睦海は怒ったが、次の涙の言葉でその怒りが消えた。
「言っただろ?お前なんか自信がないって。お前、自分の力を信じられて無いんじゃねーの?」
「そ、そんな事......!」
「無いとは言えねーだろ?てかさ、お前一回負けたんだろ?誰に負けたかは知らんけどさ、この世界、このリリカルなのはっつー物語はまだまだこれからなんだぜ?なのに、たった一回負けたくらいでこんな序盤で心折れてどーすんだよ。何?お前自分が一番強いとでも思ってたか?それはいくらなんでも無いわ。俺らは元一般人だぜ?能力だけでそんな簡単に強くなれるかよ」
睦海は何も言い返せない。
涙の言うことは何一つ間違っていないから。
「俺は環境が特殊だったからそれなりに強くなったけど、多分お前普通の家庭に生まれたんじゃねーの?」
「ああ、そうだよ。でも、ちゃんと修行だってしたんだ」
「修行だけで強くなれるか。それなりに対戦もしないと強くはなれないぞ」
「た、対戦?そんなの出来るかよ。対戦相手がいないのに......」
「そこは環境の差だろ。俺は魔導士として対戦できる環境下にあったからな。それと修行もした。あと、指導してくれる人もいたから。だから、お前や王幻よりも強いんだと思うぜ」
睦海は納得した。確かに一人で鍛えるよりも何倍も効率がいいし、強くなれるだろう。
しかし、魔導士としてそこまで鍛える事が出来るなんて、一体どういう環境なんだ?
考えて、そして睦海はハッとなった。
(もしかして、聖は......)
「何か思い当たったみたいだな。でも、俺は何も言わないよ。言う義理も無いしな。それに、お前が思ってる答えが合ってるかどうかは分かんねーぜ」
そう言って涙は踵を返す。
「そろそろこいつも目を覚ますだろうから、俺もう帰るぜ。あ、それと、何度も言うけど俺は好きにさせてもらうからな。気に喰わないっていうなら、倒しに来ても別にいいけど、とりあえずその精神状態どうにかしろよ」
そう言って、涙は結界を破って行ってしまった。
そして、王幻を公園のベンチに置いてきて、家路につく。
その途中で涙はある事を思った。
(そういえば、結界の外にいた奴いなくなってたけど、誰だったんだ?)
一瞬だったから、誰かは判別できなかった。だから結局、結論は出なかったのだった。
そして、屋上に一人佇んでいる睦海は深くため息を吐いた。
(何かもう、色々とダメダメじゃねぇか。こんなんで本当にやってけんのかよ。聖も言った通りまだ序盤なんだぞ)
だんだんと気分が沈んでいくのが分かる。
もう一回ため息を吐いて、両頬を叩く。
「とにかく、いつまでも沈んでる訳にはいかないな。もう一回修行し直そう。まずは自分の強さに自信を持てるようにしないと」
そうして、屋上を後にする睦海。
そして、ふと思った事を呟く。
「てか、聖が主人公で良いんじゃないか?」
設定とは一体何だったのか。今更ですがそう思わずにはいられないです。全部自分が悪いんですけどね。
次回は原作の話に入っていきます。
やっとかよって自分でツッコミをしてしまった。