しかも駄文です。
しかも成績がヤバかったです。誰か助けて。
「彼女の名はプレシア・テスタロッサ。大魔導士とも呼ばれた人物だ。」
クロノが手に持っている資料に目を通しながら言う。
ここはアースラの会議室。そこにはなのは、ユーノ、睦海、王幻、悟、リンディ、エイミィ、クロノ、その他アースラに乗っている管理局員がいた。
なのはとフェイトの戦いが終わった後、二人にまた紫の雷が降ってきた。が、悟が今度はキッチリと潰した。
そして、フェイト、アルフを含めた皆がアースラに転移した。
転移してすぐにフェイトは医務室へ運ばれ、治療を受けた。今はベッドで横になっている。アルフは傍でフェイトが目を覚ますのを待っている。
クロノ達はフェイトが目を覚ますのを待つ意味が無いので、先ほどの攻撃が一体何なのか?誰が放ったのか?どこから攻撃をしてきたのか?という前に攻撃してきた時から調べてた事を、今回の攻撃を含めて更に詳しく調べ、そして纏めた。
アルフからの情報もあり、敵の正体や場所は大分早めに特定出来た。
そして、その敵の正体が冒頭にクロノが言った人物だった。
「前回の攻撃も今回の攻撃も全部彼女が行った事だ。そして皆一応知っている事だろうけど、テスタロッサという名字から分かる通り、プレシアはフェイトの母親だ」
「でも、どうしてお母さんなのに娘のフェイトちゃんに攻撃するの?」
なのはが暗い雰囲気で質問をする。
「さあね。狂った人の考えなんて分からないよ」
さらっと言ったクロノの言葉に、何人か首を傾げた。
「クロノ。狂った人って一体どういう事?」
ユーノが疑問を投げかける。
「ああ、プレシアは昔に娘を一人失っているんだ」
「え?でも、フェイトっていう子は......」
「あの子も確かにプレシアの娘だけど、でも正確には違うんだよ」
どういう事だ?
会議室にいる全員が?を頭上に浮かべる。
「プレシアは中々に辛い過去を背負ってるみたいでね」
エイミィが口を開く。
「まあ、その前にプレシアはね、大魔導士でもあったけど、研究者でもあったんだよ」
「そして、ある研究をしていたらしい」
クロノが受け継ぐ。
「だが、その研究は失敗した。そして、その時にプレシアの一人娘が死んだ」
クロノが告げた言葉に、待ったをかけるなのは。
「ちょ、ちょっと待って!どういう事なの?!全然訳が分からないの!」
その場にいる大体の人の気持ちを代表した言葉だった。
「落ち着け。ちゃんと説明するから」
クロノはなのはを宥めて、報告を続ける。
「で、その死んだプレシアの一人娘の名前は、フェイトではない」
その言葉に皆驚愕の表情を浮かべる。
驚いて無いのは、クロノ、リンディ、エイミィと、原作を知っている睦海と王幻だった。
「死んだ娘の名前はアリシア。アリシア・テスタロッサ。正真正銘プレシアがお腹を痛めて産んだ子だ」
「お母さん、この絵本読んで」
「はいはい、分かったわ。だから落ち着きなさい」
金髪のツインテールの少女が、紫の色をした髪の女性に甘えている。
少女は幸せいっぱいという顔をしており、女性の方は愛情の込もった、暖かみのある笑顔を少女に向けている。
親子だろうか?顔立ちはあまり似ていないが、笑顔は中々にそっくりだった。
客観的に見ているけど、あの二人はどう見ても自分と母さんだ。
母さんがあんなに優しい顔をしている。なら、今見ているこれは昔のものだろうか?
じゃあ、今私夢を見ている?
私はそんな事を考えながら、自分と母さんを見ていた。
笑いあっている。とても幸せそうに、不幸なんて無いと言わんばかりだ。
母さんの膝の上で、自分は絵本を読んでもらっている。
そして、自分が母さんを見上げて、笑顔で言う。
「お母さんだーい好き!」
そしたら母さんも笑顔で返した。
「ええ、私も大好きよ」
--アリシア。
「え?」
目を覚ました。
知らない場所だった。
けど、そんな事よりさっきの夢が気になった。
アリシア。
最後、母さんはそう言った。脳でその名前を反芻する度に頭痛がして、動悸が激しくなる。
じっとりとした嫌な汗を掻き髪がへばり付く。
誰?思いだそうとしても、記憶の中にはそんな人物はいない。
ふと、足に重みを感じて見てみると、アルフが寝ていた。
そして、思い出した。
確か、なのはだっけ?その子と戦って、それで......思い出さなきゃよかった。暫くあのピンク色はトラウマ決定だ。今でも体の震えが止まらない。
とりあえず深呼吸する。なんとか震えは治まった。
周りを見渡す。どうやら医務室らしき場所に運ばれたみたいだ。
「多分私は捕まった...のかな?」
捕らえられたにしては対して拘束はされていな状況なのか。フェイトは一人で首を傾げるしかなかった。
「あ」
声が聞こえた。アルフの声だった。
足元を見ると、アルフがこちらを見ている。どうやら
起きたようだ。
「フェイト!目を覚ましたんだね!」
嬉しそうな声を上げる。うっすら涙を浮かべてすらいた。どんだけの威力の魔法をぶち込んだのだ。あの子は。
「うん、ついさっきね。......ねえ、アルフ。今の私の状況ってどういう感じになっているの?」
そう尋ねると、アルフは少し戸惑った顔した。
「正直分からないよ。でも、こうやって治療してくれたりしてくれているんだし、そこまで酷い扱いにはならないと思う。それにさ、管理局もこっちの事情も考慮してくれるって言ってくれたから、きっと大丈夫だよ」
アルフはフェイトを安心させるように言うが、フェイトはアルフの言葉に引っ掛かりを覚えた。
「ねえ、アルフ」
「なんだいフェイト」
フェイトの少しトーンの下がった声に困惑するアルフ。
「何で管理局が私達の事情を知ってるの?」
その言葉にアルフは顔を青くした。
フェイトはアルフの反応を見て、悟った
「アルフ、喋ったんだね」
アルフは怯えたように慌てる。
「い、いや、アタシは」
「別に責めてるわけじゃないよ。アルフは私の為を思って話したんでしょ」
フェイトは穏やかな笑顔でアルフに返す。
「あ、ああ。フェイトだけは勘弁してくれって頼んだけど」
「それなら感謝こそすれ責めるなんてことしないよ」
やはりフェイトは笑顔のままだった。アルフは、いつもは可愛らしいと思える笑顔が何故か今は不気味に思えた。
「フェ、フェイト。プレシアに、あの女に何かされたのかい?」
アルフは気になっていた事を尋ねる。
「どうしたの?急に」
「だってさ。あの海の上であの子達と一緒にジュエルシードを封印した時はなのはって子を信じたいとか言ってたじゃないか。なのに急に悪意剥き出しになってさ。そんなの何かあったと思うのが普通じゃないか」
「例え何かあったとしても、何でそれが母さんのせいになるの?証拠とかあるの?」
「理由も証拠も分からない。でも、アタシの知る限りそんな事できるのはあいつだけだ。ていうか、あいつしか機会がないよ」
フェイトは、あ、そっか。と呟いて、諦めたようにため息を吐く。
「まあ、間違ってないよ。私があの子を嫌いになったのは、母さんも関係ある」
アルフは歯を食いしばる。フェイトが自分で信じられる人を見つけたのに、プレシアのせいでそれが失くなってしまった。
明らかに怒っているアルフを見て、フェイトが言う。
「アルフ。別に母さんだけが悪いってわけじゃないよ」
「何言ってんだい!あいつ以外に誰が悪いってのさ!」
「私かな?」
「はあ?何でフェイトが悪いのさ。フェイトは被害者じゃないか」
アルフは声を荒くして言う。
「だって、やったのは母さんだけど、望んだのは私だから」
「どういう事だい?」
フェイトはアルフを見ず、顔を俯けたまま話す。
「母さんはね、選択肢をくれたんだ。あの子を信じたまま敵対するか、あの子を憎んで敵対するかって」
「敵対するっていう選択肢しか用意されてないじゃないか。そんなの無いのと一緒だよ」
「ううん、違うよアルフ」
薄暗い瞳をしたフェイトが顔を上げ、アルフの方を向く。
「母さんは私が辛い思いをしないようにしてくれたんだよ。だって、信じてる人と戦うなんて心が苦しくなるでしょ?だから、いっそ信じる心を捨てないとダメなんだよ。母さんがそう言ったんだよ」
「フェ、フェイト?何言って......」
話が噛み合わない。
アルフはフェイトが何を言ってるのか分からなくなった。
「それにね?母さんは言ったんだ。あの子が、なのはって子が私の友達になれるはずが無いって。私とあの子は違うから。本当の意味で理解は出来ない。なのに、さも私の事を理解してますって態度でさ。それで友達になろうとか言ってきて。最初は私もあの子と友達になれるって思ったけど、母さんが諭してくれたんだよ。母さんはね?勘違いした気持ちで友達になっても辛くなるだけだから、そんな思いは捨てなさいって教えてくれたんだ」
「何...だい...そりゃあ。そんなの可笑しいよ......」
アルフはフェイトの使い魔だ。使い魔は主の感情を感じとる事が出来る。
なので、今アルフにフェイトの感情が流れてきている。しかし、アルフは今のフェイトの感情が何なのか理解出来ない。純粋な好意、尊敬なのにかなりドロドロしている。
(これがフェイト?フェイトがこんな気持ち悪い感情を持つなんて......)
今までフェイトは、どんなに辛い感情や悲しい感情であっても真っ直ぐだった。
が、それがもう無い。
(プレシア......。アンタは何がしたいんだい?娘にこんな事して、こんな状態のフェイトがまともにジュエルシードを集められると本当に思ってんのかい......!?)
アルフはもう何も考えられなず、ただただ呆然とするしかなかった。
「あ、そうだ。目を覚ましたって事伝えないとね。って、アルフ?どうしたの?固まっちゃって」
今のアルフにフェイトの声が届くことはなかった。
アースラのブリッジ。そこには皆揃っていた。
たが、武装局員は時の庭園へと向かっている。プレシアを捕まえるためである。
その為、今は局員全員が忙しなく動いていた。そんな慌ただしい状況の中で、医療隊からフェイトが目を覚ましたという連絡が入った。
「分かったわ。もし、動ける状態ならこちらまで案内して貰える?」
「分かりました」
リンディはふーっと息を吐いた。
「フェイトさんが意識を取り戻したみたいです」
そう言うと、なのは達はとても喜んだ。特になのはが一番喜んでいる。
「よかった~。気絶しちゃったから凄く心配したの」
「まあ、あんな砲撃を喰らったら誰でも気絶すると思うけど」
クロノの発言に皆がうんうんと頷く。あの悟も頷いている。
「ちょっと皆酷くない!?」
なのはが抗議するが
「いや、あの魔法を人に放つ方が酷いと思う」
ユーノもそう突っ込む。
「そんな!?ユーノ君だって私は砲撃魔法の方が適性あるって言ったじゃん!」
「いや言ったけどあんなにブッ飛んだ魔法するとは思わなかったよ。あの子完全に怯えてたよ」
ガーン!とショックを受けたように崩れ落ちるなのは。
睦海や踏み台のハズの王幻ですら慰めようとしなかった。なんというか、慰めの言葉が見つからなかった。何故なら、クロノとユーノの言葉が正論過ぎるからだ。
そんな感じでぎゃいぎゃいしてると、
「艦長。フェイトさんとその使い魔の方を連れてきました」
と言って管理局員とフェイトとアルフが入ってきた。
「どうも初めましてフェイトさん。時空管理局のリンディ・ハラオウンです」
「............どうも」
リンディの自己紹介に対し、かなり素っ気無い返事をするフェイト。誰でも分かるくらいに警戒している。隣にいるアルフは暗い顔をして立っていた。
リンディは二人の様子を見て、はて?と内心首を傾げた。
フェイトの変わり様はなのはとの戦いで見たが、アルフの方は一体何があったのだろうか。姉御気質な性格だったはずなのに。
「フェ、フェイトちゃん」
なのはがフェイトに声をかける。
「な、何?」
しかし、フェイトはなのはに怯えたように返事をした。
それにショックを受け、また崩れ落ちるなのは。
フェイトとアルフ以外の皆は、まあそうだろうなー。という心境だった。
フェイトとアルフは何これ?という心境だが。
「まあ、安心してください。アルフさんから事情は聞いています。貴女を悪いようにはしませんよ」
リンディは笑顔でフェイトに話す。
だが、それでもフェイトは警戒を解かない。まあ、当たり前だが。
「まあ、今すぐっていうのも無理な話ですね。さて、それでは本題に入りましょうか」
真剣な表情になり、フェイトを見るリンディ。
リンディに見据えられフェイトは顔が強張り、少し後ずさる。それほど迄にリンディのプレッシャーがあった。
が、そう感じているのはフェイトだけだった。医務室ではアルフを意気消沈させるほどの壊れっぷりを見せたが、洗脳で地味に心に負担が掛かり、なのはの砲撃のせいでトラウマが出来て、実は精神的には結構ボロボロだった。
そんな状態で敵のボス級のリンディと対面しているため、そう感じられるのだ。
リンディはフェイトの様子を見て、また内心で首を傾げた。
そんな時だった。
『プレシア・テスタロッサ!時空管理法違反により貴女を逮捕します!武器を捨て、同行願いします』
モニターから武装局員の声が聞こえた。
見ると、プレシアと武装局員達が対峙していた。
「母さん」
フェイトはモニターを凝視しながら、そう呟いた。
そして、武装局員の一人が奥の扉を開ける。そして、中を見て驚愕した。
『何だここは......?』
その局員は奥にあるカプセルを見て、更に驚愕した。
『あ、あれは......!』
その中にいたのは、フェイトそっくりの少女だった。
『私のアリシアに近寄らないで!!』
紫の雷が武装局員達に降り注ぐ。
「いけない!彼らを直ぐに戻して!」
リンディが叫ぶ。そして、武装局員達が転送され戻ってくる。
『全く、勝手に人の娘に近づかないでほしいわね』
ため息を吐きながら、そう言うプレシア。
「母さん......?」
その呟きが聞こえたのかプレシアがこちらを見る。
『あら、出来損ないが気安く母なんて言わないでほしいわね』
「え?」
プレシアからいきなり暴言を吐かれ、固まるフェイト。
『せっかく洗脳までして心のしこりを取ってあげたっていうのに、ジュエルシードを持ってくるどころか負けて、しかも管理局に捕まるなんて......。ふざけてるとしか言いようが無いわね』
ハア...と、ため息を吐き蔑んだ目でフェイトを見る。
『所詮は偽物のガラクタね』
「に、偽物?」
声を震わせながら、フェイトはプレシアに言われた事を口に出す。
プレシアは少女が入っているカプセルに近づき、愛おしそうに撫でる。ここ最近フェイトが見ることがなかった優しい表情で。
「あれがアリシアか......」
クロノがモニターに映る映像を見て口をこぼす。
それを聞いたフェイトが驚いた表情をする。
「何、それ?アリシアって、そんなだってあれは夢じゃ......?」
ガタガタと体を震わせながら呟く。
『あら?記憶が交じったみたいね』
プレシアがモニター越しに言う。
「記憶が...交じった...?」
『ええ。多分アリシアの過去の記憶が出てきたんでしょうね』
フェイトは分けが分からなくなった。思考が正常に働かず、目眩がする。
そんなフェイトをアルフが支え、プレシアに吠える。
「何意味の分からないこと言ってるのさ!フェイトに他の人間の記憶が交じっただって!?そんなのあるわけないだろ!」
『あるのよ。そのガラクタにはね』
『だって、それはアリシアのクローンなのだから』
フェイトの動きが止まる。
「クローン......?」
『そうよ。アリシアのクローンなのよ。これがどういう事か分かるかしら?』
クローン。簡単に言えば人工的に作られた命。フェイトはアリシアのクローン。それが意味するところは
『そのガラクタ、私の娘じゃないの。それどころか人間ですらないのよ』
「嘘......」
フェイトは信じたくないと思いながら首を振る。
『嘘じゃないわ。だってアリシアの記憶が夢とはいえ出たんでしょ?』
「でも、でも...!」
必死に否定しようとするが、プレシアは口を止めない。
『そうねぇ。じゃあ全部言うわね。まず、私の目的わね、娘であるアリシアを蘇らせる事。その時クローン技術に目をつけた事があったのよ。クローンを作り、そのクローンに記憶を転写する。言葉にすれば簡単だけど、実際はかなりの時間が掛かったわ。でも、何とか完成したわ。それがお前よ、ガラクタ。お前はガラクタだけど、魔力はかなりあったからね。だから、利用することにしたわ。ジュエルシードを集めさせて、その力を使ってアリシアを蘇らせようとしたってわけよ』
「けど」
リンディが口を開く。
「いくらジュエルシードといえど人を蘇らせる力はないハズよ」
『ええ分かってるわ。だから私はジュエルシードを使ってアルハザードに行くのよ』
「何ですって?」
プレシアの発言にリンディは顔をしかめる。
「アルハザード?」
「大昔に滅びた古代都市だよ」
なのはの疑問にユーノが返す。
「そんな滅びた都市に何が?というより本気であると思っているの?ほぼ都市伝説である存在よ?」
『でもそこにたどり着けば、必ずアリシアを蘇生させる術があるはずよ』
そう言って、プレシアはジュエルシードを発動する。
『少ないけどやるしかないわね』
「何を!?」
『言ったでしょ?アルハザードに行くのよ』
そして、次元震が起きる。
『ああ、それとフェイト』
プレシアがフェイトを見る。いきなり呼ばれたフェイトはビクッと肩を震わせる。
『お前は私の最大の汚点だわ。だから、二度と私の前に現れないでね。出来れば死んでくれるかしら』
遠慮の欠片もない言葉の暴力にフェイトの心は折れた。
「ハ、ハハ......。」
涙を一筋流し、フェイトは気絶した。
(武装局員達が)時の庭園に潜入しました。
さて、こっからどうやってフェイトを復活させよう......。
次回、時の庭園の大決戦!
今回主人公喋った?