転生したけど、どうやら魔法があるらしい   作:木林 森

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今回はヒロイン登場!そして、悟の強さの一端が垣間見る事が!



ある少女との出会い

どうも。一向に父どころか、母にすら敵わない転生者、悟です。

翠屋という喫茶店で、変な気を持っている奴らを見つけてから、もう一年が経った。俺ももう十歳になった。

この一年間、週に一回のペースで翠屋に行き、常連さんになった。おかげで翠屋のオーナーとその家族に、顔を見たら名前が出てくるレベルの知り合いになった。それで、オーナーである高町士郎さんとその奥さんである桃子さんに三人の子供がいると知った時の衝撃は凄かった。だって二人とも見た目二十代なんだもの。ある意味生命の神秘だと思った。

士郎さんは、剣術をやっているらしく、昔はかなり強かったらしい。その剣術を長男の恭也さんと、長女の美由希さんもやってるのだそうだ。その二人曰く、士郎さんは今でもかなりの強さを持っているらしい。だが、怒った桃子さんには勝てないそうだ。なんとなく分かる。だって桃子さんって、明らかに高町家のヒエラルキーのトップって感じするもん。

因みに末っ子で俺より四つ下のなのはちゃんは、運動神経があまり良くないらしく、剣術は習っていないんだとか。俺があの時感じた、変な気を持つ三人の内の一人はなのはちゃんなのだが、見た限り何か変な事をするようには見えなかったので、まあ、大丈夫だろうと思っている。ただ、なのはちゃんの友達の睦海君から、あの時の変な気を感じたので、一応睦海君にも注意しておいた方がいいかもしれない。神様が言っていた『戦闘がある』という言葉のきっかけになるかもしれないのだ。睦海君、なのはちゃん、そして、あの金髪と銀髪の子達が。

まだ六歳の子供だけど、子供だから何をするか分からないという怖さがある。特に銀髪の子は。

まあ、とりあえず今はこのチーズケーキを堪能するとしますか。

 

更に三日後。今日も学校が終わった。いつも一緒に帰る友達は、今日は何やら用事があるらしく、俺は一人で帰る事になった。いや、別に友達が少ないってわけじゃないよ?ただ、通学路が違うってだけで、友達はたくさんいるからね?嘘じゃないよ?本当だよ?...誰に言ってんの俺。とにかく、一人で帰っていた。

すると、ちょっと前の方に女の子がいた。丁度俺と同い年くらいで、綺麗な金髪をしていて、顔は可愛いというよりは美人だといった方がいいかもしれない。軽く見惚れていた。あんな娘今までこの通学路で見たことなかったけど、何をしているのだろう?

不思議に思っていると、その少女の近くにいきなり黒いワゴン車が止まった。そしたら、その少女をそのままワゴン車の中に押し入れて、去っていった。

これって、どう考えても誘拐だよな?警察に連絡しても車のナンバーなんて覚えてないし、もしかしたら手遅れになるかもしれない。だったら、俺が追った方が速い。

そして、俺は軽く気を解放して、そのまま宙に浮かび、あの黒いワゴン車を追跡した。

 

あの黒いワゴン車を追跡していると、町の外れの廃工場に着いた。もう既に少女と誘拐犯は中に入ってるみたいだ。俺も早く行かないと。そう思って、あいつらの気を辿って中に入った。

 

気を辿って、複数の気がある部屋の前に来た。何やら声がする。

 

「離してよ!」

「へへっ。何言ってやがる。誰が離すかよ」

「おらっ!暴れんじゃねぇよ!」

「おい!ちゃんと押さえつけとけ!足開けねーだろうが!」

「イヤアアアアア!!!!!!」

 

気がつけば俺は、無意識に、全力で壁を蹴り壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side:金髪の少女

 

色々とつまらない。私は最近ずっとそう感じている。

学校の授業は簡単だし、同級生もバカばっかり。両親は嫌いじゃないけど、なんというか褒めるばかりでつまらない。私に何か新しい事を教えてくれるわけでもない。

というか、既に私の方が頭が良い。本当につまらない。

だから、私は新しい何かを見つけるためいつもとは違う帰り道を歩いていた。何か刺激的な事があるかもしれない。何か楽しい事があるかもしれない。何か私を満たしてくれるものがあるかもしれない。そう期待を持って、私は探検していた。けど、やっぱり何もない。

ああ、本当につまらない。神様がいるなら、何で私はこの時代に生まれたんだと文句を言いに行くだろう。

実際、私を産んだのは両親だけど。でも、そういう運命にしたのは、多分神様だろう。もしそうなら、神様なんて木っ端微塵になればいいのに。そう思ったのがいけなかったのか。突然黒いワゴン車が近くに来て、そのまま、いきなり誘拐された。

 

目を覚ますと、何やら廃工場らしきところにいた。

状況を理解しようとすると、目の前に三人の男達がいた。

 

「おっ。目が覚めたみてぇだな」

「おうおう。改めてみると中々良いじゃねぇか」

「さっさとヤっちまいてぇな」

 

醜悪で欲望を隠しもしない汚い笑顔を浮かべながら、そんな会話をする。

 

「な、なんなのよ!?あなたたち!」

「今からお嬢ちゃんを女にする、心優しいおじちゃんだよ~」

「そうそう。ちゃんと、気持ち良くしてあげるからね~」

「もしかしたら、女だけじゃなくて、お母さんになっちゃうかもしれないけど」

 

ゲラゲラと笑う男達。ここまで言われたら分かってしまう。こいつら、私を犯す気だ。

恐い。恐いよ。何で?何で私がこんな目に遭うの?いや。いやだ。誰か助けて...。誰か助けてよぉ...。

そう恐怖していると、男達が近づいてきて、私の体を押さえつけてきた。

 

「離してよ!」

「へへっ。何言ってやがる。誰が離すかよ」

「おらっ!暴れんじゃねぇよ!」

「おい!ちゃんと押さえつけとけ!足開けねーだろうが!」

「イヤアアアアア!!!!!!」

 

嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!

お願い!誰か助けて!!

そう思っていると

 

 

 

 

 

ーーードゴォ!!!!

 

 

 

 

壁がぶっ壊れて、そこから私と同い年くらいの男の子が現れた。

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁を蹴り壊して部屋の中を見ると、思った通りさっきの女の子が犯されそうになっていた。

俺はあまり優しい性格ではないけど、でも女の子がこんな目に遭っているのをほっとくほど人間止めていない。

さて、明らかに少女とは一回りどころか、二回りぐらい年が離れているだろうと思われるクズども。

 

「ああっ!?ガキが何でここにいやがる!」

「おいおいどうすんだ?せっかく良い具合の気分だったのによ。萎えちまったよ」

「まあ、さっさと殺して、今度こそ楽しもうぜ」

 

ああ。何かゴミがほざいてる。何言ってるのか知らないけど、こいつらが息しているだけで不愉快だ。

もういい。さっさと潰そう。

そう思った俺は、とりあえず近くにいるやつから潰そうと考えて、そして

 

 

 

バッ!

 

 

 

超スピードで相手の懐に入って、

 

 

 

ズドンッ!

 

 

 

そのまま正拳をかました。相手はぶっ飛んで、壁に激突。そのまま意識を失った。

クズどもは何が起こったか分かっていないようだ。

隙だらけだ。ボケが。

他の二人も同じ要領でぶっ飛ばした。とりあえず三人とも足の骨でも折っとくかな。うん、そうしよう。

 

 

 

ボキッ

 

 

 

何とも呆気なく折れたな。まあ、いいか。それよりもあの女の子だ。大丈夫かな?

 

「おい。大丈夫か?」

「えっ?あ、う、うん」

「そっか。なら、良かった。じゃあ、さっさと帰ろう。立てるか?」

「い、一応」

 

よし。あとは、警察に連絡してっと。

 

「んじゃ、行くか」

 

そう言って、女の子と一緒に帰ろうとして、顔みたら

女の子が泣いていた。

 

「ちょっ!ど、どうしたんだ!?」

「ごめん...。安心したら、涙が止まらなくて」

 

そのまま、女の子が泣き止むまで俺はずっと、女の子を抱きしめていた。

 

そして、女の子を無事送って、帰宅した。帰ってくるのが遅かったから、また修行が五倍なった。

たけど、この力で誰かを助けることが出来たという充実感というかなんというか。とにかく、嬉しかった。

それに、他校とは言え、あんな美少女と友達になれたのはとてもテンションが上がってしまった。

そんな彼女の名前は、アリサ。アリサ・ローウェルというそうだ。なんとなく、綺麗だなと思った。

 

 

 

 

 




というわけで、ヒロインはアリサ・ローウェルでした。
彼女の設定はちょっと可哀想だったので、救済しました。
次回から、いよいよリリカル始まります。
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