改変を望まぬ転生者   作:代理

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人のままなんて

深い深いため息が数え切れないほど出ていた。

生身の人間の姿では到底耐え切れない暑さ。ぐったりとした様子で何とか日陰に退避したはいいものの周りには機械生命体が多くいた。

不幸中の幸いと言ったところか、害のない奴らしかいなかったがもし敵性の奴らがここに来たらと思うとゾッとする。

 

「さて、…」

 

黙々と考えを巡らせる。

ここは間違いなくNieR:Automataの世界であると推測される。まぁ機械生命体もいるし、仮に違うのならそれはあの神が偽物である証明にもなるだろう。

そして、私が人間のままであること。月に避難した…いや、絶滅したはずの人間をこの世界に与え混乱を招こうとしている。その中で私はハッピーエンドへと導く。

奴はそれが目的なのだろう。

それが1番ダルい。ヨルハに見つかっても機械生命体に見つかってもいざこざが発生する。ストーリーにも影響が出るだろう。

私はストーリーの改変は望まない。故に、誰かに見つかるというのは不利になるのだ。

 

「まずはこの砂漠を抜けないと…」

 

そう、呟きながら砂の上を覚束無い足取りで歩いていった。

 

 

水を掬う。それを口に入れて少しは生き返ったかと呟く。

砂漠を抜けて草原まで来た。途中レジスタンスキャンプの小拠点らしき場所があったが運良くアンドロイドはいなかったのでそそくさと通っていった。だが、油断は出来ない。

 

「…見た目、変わったな。」

 

レジスタンスキャンプ本拠点付近の湖にて見つからないよう辺りに警戒しつつも水という鏡を覗き込む。

元のヲタク女とは違い黒髪ロングの美女が私と同じ動きをしている。

顔も整えられ、切れ長の目は綺麗な蒼色に輝いている。自分でも惚れ惚れする…傍から見ればただのナルシストだなこれ。

それよりもこれからを考えよう。水はここら持ってこよう。後のストーリーでは真ん中部分が陥没して水はドバドバ出たはず。水没都市、なんてのもあったから飲み物については大丈夫そうだ。

食料は…と、少し不安になる。鹿や猪なんてのは色んなところにいるが狩れるだろうか。それこそ動物とファイトなんてやったことないし、捌くのも経験がない。植物もどれが食べていいものなのか分からない。

アンドロイドの諸君はきっと食事もしないからあてにはならんしそもそも見つかってはいけないので論外である。

 

となると、候補は1つ。私という人間を匿ってくれそうな場所は__

 

 

ざぁ、と風が木々を揺らす。橋を渡りその先には白旗。それを見た途端緊張が私の体に走る。

 

「あなたは…アンドロイドですか?」

 

優しい機械音が私の耳に入る。その問いかけに首を振り、礼をする。

 

「こんにちは、パスカルさん(・・・・・・)

 

私は、人間です。

 

そう告げ、目を見開く中立の機械生命体へと私は歩み寄った。

 

 

主人公

名前 依央

ひょんなことから転生した哀れなヲタク。絶世の美女になれて気分が上がるのも束の間、ハードモードとしか言いようのない世界であらゆる事と関わりなく安全に暮らせるかという不安で情緒不安定になった。

衣食住の確保に一苦労。

 

神的少年

名前 ????

依央に多くのバフをかけ転生させたショタ。拗らせヲタクみたいになっている。

とりあえず生き残るように不死身と圧倒的パワーを与えた。見た目は自分の好みできめたらしい。

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