改変を望まぬ転生者   作:代理

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出会いは突然に

前に私はアンドロイドとも機械生命体とも関わらないと思っていた。それこそが原作を変えない唯一の方法だと。

その中でも私は1つの考えを持っていた。

まずは、パスカルの村という平和を望む機械生命体の集いが1番頼りになる。機械生命体だけど彼らはあちらのヨルハと敵対する機械生命体とは違う。なので例外。

人間のことに興味があると思われるパスカル、彼になら私は正体を明かすことが出来る。と、同時にこちらもその村へとメリットを提供しつつ匿ってもらえるという優良物件になると思っていたからだ。

そして予想通り彼は私の提案に乗ってきた。私の事を隠す努力はすると言い握手をした。条約締結、私はそこでこの世界において危険はないと予想した。

 

だが、そのほんの少しの油断が不幸に繋がる。

 

事の最初は主人公2Bと9Sがパスカルの村に初めて訪れた時だった。やっと見れたその姿はすらりとしていて見惚れるほど。バレてはいけないと思いパスカルはとある機械生命体の引きこもり少年の家…例のハッキングしないと開けられない家へと私を入れた。

皆さんなら分かるだろうか、引きこもり少年の鍵はパスカルと一言二言彼らが話した後多数の依頼を受けた後9Sの素晴らしいハッキングによって壊されたのである。

元から引きこもり少年には引きこもりだけの理由もありそれを告げて1つ目の依頼は終わった。

が、私はぶるぶるである。家の奥に息を潜め見つからないようにと今はいない神に祈りを捧げていた。

 

そして2回目の邂逅。

彼らはすぐに来た。まだ草原は陥没していないためただ依頼をこなしにというわけか。時系列としてはボーヴォワール倒した後の情報収集。未だに超大型機械生命体の出現は起きていないよう。

私はパスカルに相談し大型機械生命体の陰に隠れるということにした。

そこで私は彼らが警戒し始めたのに気づいてしまった。もしや私が気付かれたか。そう思った瞬間に聞こえた声が、

 

「何か、隠れてませんか?」

 

である。

大いに焦る。どこぞのモブに見つかるのも危ういが主人公2人は最もヤバい。巻き込まれかねない。

 

「ほら、そこの大型機械生命体の後ろ…有機物反応があります。呼吸音からして四足歩行の鹿や猪ではない生物ですね。」

 

9S!?!?!!これはまずい、非常にまずいぞ!!

咄嗟に口を覆い大型機械生命体から離れる。柵があるからここからは抜けられない。確か主人公以外にも逃亡兵がいたからそいつらにも注意して動かなければならない!

 

「2B、捕らえましょう。何か潜んでます。」

「分かった。」

 

私のいる方向へ剣が向けられる。完全にバレているだろうこれ!?私自身もパニックになっているせいかこの先どうすればいいのか分からない。

 

ハッ、という鋭い声。2Bが投げたと思われる剣が私の顔面へと飛び込んできて、剣先が真っ直ぐに貫こうとしていて、

 

「うわ!?!?」

 

咄嗟に私は避けるために、前に低い体勢で転がり出てきてしまった。意外と動けるのかと、神がステータスを上げたことに今さら気づいた。が、それどころではない。

 

「あ、」

 

見上げるとそこには当然目を見張るアンドロイドの2人。

 

「……こ、こんにちはぁ。」

 

出会いは突然に。私は震える声を出した。

こうしてあっさりと私の計画は崩れ、幸せに生きるという目標は不可能になっていったのであった。

 

あーあ。

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