至らぬ点もあると思いますが
読んでくださると嬉しいです
『…………く、…………………とく………』
知らない声だ
そろそろ起きなければ、と考えるが瞼は言うことを聞いてくれない
それはそうだ、と自分でも納得してしまう
なにせ昨日床に入ったのは深夜の3時なのだから
たまの休日くらい昼過ぎまで寝ても誰も咎めないだろう
『…………とく………………………とく……』
それにしても先程から聞こえる女性の声は一体なんなのだろう
仕事を初めてからずっと1人で暮らしてきているし
彼女などいたことない
まさか昨晩酔っ払って女性を連れ込んでしまった…?
と思ったがまさか自分に限ってそんなことはないだろう
そう考えるとこの声自体幻想なのだろうか
まあいいや、まだ自分は眠いのだ
『………いとく………提督!』
しかし声の主はこちらへと近づいてきて
非情にもまだ眠けの残る自分の体を揺らし始めたのだ
『うわっ!』
思わず情けない声を出してしまう
たまらず目を開けるとそこには少女がいた
高校生くらいだろうか
ロングの黒髪を後ろで一つ三つ編みにし、先っぽを赤いリボンで括っている。
瞳の色は綺麗な青色
どことなく静かな雰囲気をかもしだしている
そして何より目をひいたのは
背中に大きな砲塔のようなものを背負っている
『………え?』
『提督…一体いつまで寝ているんだい?
艦隊業務ももう始まってしまっているよ』
彼女は呆れ顔でそう言っている
自分は大きな作業用の机…のようなものの斜め左に置かれた大きなソファーの上に横たわっていた
あんなにいつも絶え間なく鳴り響いている電車の汽笛の音や、車のクラクションも全く聞こえず
耳をすませば鳥のさえずりが聞こえてくる
そしてどこからか流れてくる軽快なクラシック
ここから導き出される答えは……
…自分でも理解し難いが…
ここは自分が借りているマンションの一室ではない
………目など一瞬で冴えてしまった
『はああああああああああああ!?』
思わず部屋全体が揺れてしまうぐらいの勢いで叫んでしまう
窓際でチュンチュン鳴いていた小鳥たちを驚かせてはばたかせてしまったがそんなことはどうでもいい
隣で目を見開いている少女にたずねる
『おい…ここはどこなんだ!?そして君は誰だ!?』
少女の顔が怪訝そうな顔に変わる
『どこって…執務室の中だよ。昨晩提督は遅くなるからと言って僕の事を先に部屋に戻したじゃないか
ちゃんとベットで寝てね?って言ったのにソファで寝て…体は痛くないのかい?』
未だに目を見開いているのが自分でも分かる
彼女もそれを感じたのか続ける
『そして僕は…白露型2番艦の時雨だよ、
提督…忘れてしまったのかい?』
この小説は不定期更新となると思います
次回はもう少し話の内容は濃くなると思います