現代兵器vs異世界魔法   作:永劫闇

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19話 二人目の妻 

・・・いやちょっと待って?なんで女神と魔王が俺の毛布を取り合ってんの?こっちは北海道を蹂躙してきて疲れてるってのに。しかも『不死鳥』の副作用もちょっと出てきてるからお風呂入って少し寝ようと思ってたのに。これじゃあ寝れないんだけど。

 

それになんか喧嘩が白熱してきてるし、流石に止めないと不味いと思う。今は口喧嘩で済んでいるけどその内お互いを殴りかねん。いくら俺でも女神と魔王の喧嘩を簡単に止めることなんか出来ないからな。

 

「あ〜、お二人さん?何でそんなに俺の毛布を取り合っているのかは知らんが一旦落ち着け」

 

声を掛けると毛布の取り合いが一旦落ち着く。そしたらこうなった原因を聞いてみよう。

 

「んで、どうしてこうなった?」

 

「・・・コイツが、・・・」

 

「ん?言ってみな」

 

「コイツが!良太のベッドに!潜り込んで!ナニを!していたから、私はそれを止めようと・・・」

 

「・・・」

 

「本当か?アロメ」

 

「・・・うん」

 

・・・思ったよりしょうもない喧嘩だった。

 

「・・・にしても、女神とあろうお方が俺のベッドに潜り込んで、ねぇ」

 

「まあ、分からなくはないけど」

 

「・・・ん?」

 

あれ?なんか敵側からアロメの行為を擁護するセリフが出てきた気がする。おかしくね?

 

「オフィーリア。分からなくはないとは?」

 

「だって、アロメって良太のことが好きだから」

 

おっと、いきなりとんでもない事を言われたぞ?

 

「良太は私と結婚していて、でもそれでもアロメは良太の事が好きなんだもん。人知れずそうゆう行為に耽るのは仕方ないと思うな」

 

アロメが俺の事を好きだったなんて。全く分からなかった。恋愛って第三者からは丸分かりでも当事者になると分かんないもんだな。アロメの好意なんて一度も感じた事がない。それだけ俺が鈍感なんだろう。ラブコメによく出てくる鈍感系主人公にはなりたくはないと思っていたが既にそうだったとは。しかしここで自覚をしておけば少しはマシになるだろう。おっと話が逸れたな。

 

えーと?アロメが俺の事を好きだってことまで聞いたっけ?それが事実なら俺はどうすれば良いんだろう。

 

「ねえ良太?ここでアロメの恋路は終わらせる?それとも受け入れる?」

 

まさかの妻からの提案。妻からしてみればアロメは自分の夫に恋をしているアロメが許せないと思ったのだが違うのか?

 

「もし受け入れた場合、お前はどうなんだ?」

 

「私は大丈夫だよ。確かに少しは嫉妬をするかも知れないけど、私がアロメだったらって考えるととても辛いと思うから。それだったら私と一緒に良太の妻になった方が一番良いと思うけど」

 

「いや・・・でも」

 

「今良太が思っているのは本当に二人と結婚して良いのかってことだよね?一夫多妻になるけど此処は異世界。地球の常識を盾にして断ろうなんて意味ないからね」

 

「・・・確かにそうだな。よし、アロメ」

 

先程から顔を真っ赤にして俯いているアロメに声を掛ける。

 

「お前を俺の第二夫人に迎え入れる。異論はあるか?」

 

か弱く、それでも確かに顔を横に振る。その顔は少し泣いていて俺が見惚れるぐらいの笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてこれより北海道襲撃について話し合う。よろしく頼む」

 

総理大臣風山天蝶がそう言い頭を下げる。この場にいる者達もそれに倣って頭を下げる。ここは国会の中にある会議室。これから突如として行われた北海道襲撃について話し合うところだ。

 

「よし、早速始めよう。まずは北海道の被害はどのくらいだ?」

 

「まだ完全な確認は取れていませんが恐らく北海道全域が札幌の様になっているかと・・・」

 

「・・・そうか。もしかしたら生き残りがいるかもしれん。救助チームを函館に送れ」

 

「その事ですが・・・総理、函館には現在札幌を襲撃した正体不明の生物が数匹います」

 

「なに?それは本当か?」

 

「はい」

 

「そうか・・・。皆に聞いておきたい。札幌を襲撃した正体不明の生物に心当たりは?」

 

「「「「・・・。」」」」

 

「無いか。まあ私も見たことがない。しかし動画を見た感じ、あれは巨大な狼だと思うのだが」

 

「それも現在、日本各地の専門家に確認をしてもらっていますが・・・。あれ程の大きさの狼は存在している事自体があり得ないと皆口々に言っています」

 

「狼については専門機関に任せよう。さて次だが・・・、あの少年は一体何をしたいんだ?いきなり北海道を破壊するとテレビをジャックし宣言し、実際にそれをやってのけた。あの少年は本当に私達と同じか?」

 

「私は同じだと思いません。何せ本当に人間なら自分が生まれた国に攻撃をしようとは思いません」

 

「確かに。一体何故北海道を襲撃したんだ?・・・。彼が北海道に対して何か恨みがあったとしたら?そうすれば何か辻褄が合わないか?」

 

「なるほど・・・。しかし一体なんの恨みが?」

 

「分からん。それに彼が北海道に恨みがあるなんて今となっては分からん。もし再びあの様なことが起こったらひとたまりもない。早急に各県の自衛隊の知らせを入れ、防衛を万全に行え」

 

「はっ」

 

「・・・いったい何が目的で北海道を侵略したんだ?」

 

風山総理の発した言葉は誰にも聞こえなかった。




小説家になろうで先に投稿してからこっちに載せます。

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