現代兵器vs異世界魔法   作:永劫闇

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2話 女神の心の中

女神は地球人に対し失望していた。

女神は元々人間が好きでは無かった。しかし力なき人間が毎日必死に生きている所を見て少しだけ愛着が沸いた。だが今となっては人間に対しては負の感情、怒りや憎しみを抱いていた。

 

何故かというと良太に惚れていたからだ。自分が好きな人が不特定多数の人からの嫌がらせを見て平常心でいろというのは到底無理な話だ。

 

 

 

 

女神が良太と初めて出会ったのは良太が自殺をし異世界転生をする前である。良太と初めて出会った時の彼に対しての印象は良くもなく悪くも無く、普通の青年に見えた。なので半ば作業と化している異世界転生をする際の能力の確認をした時に心底驚いた。

 

彼は余りにも多くの能力を持っていたからだ。普通能力は前世での行いによってその力が弱くなったり強くなったりする。前世で犯罪者だったら異世界基準の一般人程度の能力、前世で特に悪い事をせず普通に生きていた者だったら異世界基準ではかなり上の能力といったように。

 

しかし例外も存在する。前世でただ普通に生きていただけなのに理由も無くイジメられたりした等の正当な理由があればかなり良い能力を貰える。

 

それにしても余りに多過ぎる、と女神は思った。何故ならばこの能力を極限まで極めれば人をやめ神になれる様な、そんな能力を持っていたからだ。

 

そして女神はマズイと思った。人はその身に余る力を身に付けるとやりたい放題するからだ。そしてその結果無惨な死を遂げる。

なので女神は良太を監視する事にした。何処かで道を踏み外したら説得できる等に。

だが良太の異世界での活躍は女神の予想を遥かに裏切った。良太は女神から貰った能力を自分の為では無く他人のために使ったからだ。もちろん自分の為に使う事もあったがそれは結果的に困っている誰かの為に力を使っていた。

 

そして能力を渡す時にお願いした『魔王を倒す』という役目も予想外の方法で終わらせてしまった。

そして女神は気づいた。彼の事をずっと見ている事に。女神は彼の異世界での活躍ぶりを見ていつの間にか彼に惚れてしまっていた。

 

 

 

 

 

女神のお願いを叶えたご褒美として何か願い事はあるかと聞いたが、彼の願いは地球で死に異世界転生などされずに天国に行きたいと言った。

女神はそれを承諾し彼を地球に送った。彼が自殺をする高校生より少しの中学3年生の時に。

 

そして彼の異世界での記憶や能力などは封印した。異世界での記憶など地球で生きる上で必要ないからだ。

女神は彼を見守っていた。監視などではなく純粋に好きな人のことを見ていたいから。

 

 

 

 

 

彼はイジメられない様な立ち回りをして生きていた。小、中学生の時の記憶を持っていたからだ。あくまで消したのは異世界での記憶のみ。それ以前の記憶は持っていた。その為彼は普通に生きた。特に何もせず一般学生として高校生活を過ごしていた。

 

しかし再びイジメられてしまった。それも前世よりも激しくなっていた。そして彼は再び自殺をしてしまった。

そして再び異世界に転生される事になってしまった。そこで彼と女神は2度目の再会を果たした。女神は彼の顔を見る。そこには負の感情に支配された濁った目があった。

 

何故彼が酷い目に遭うのか。それは誰にも分からない。ただ運が悪かっただけかもしれないし、そうなるのが必然だったかもしれない。それでも女神は好きな人が酷い目に遭い2度も命を落とさせた地球人、そして地球という世界に対し激怒した。だから彼に提案した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私と異世界人と協力しあの世界を滅ぼしませんか」と。




小説家になろうで先に投稿してからこっちに載せます。

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