魔術師から呪術師に変わった男の伝説   作:Aゼノン

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第弐話 呪術師への道

「日高優里」は、呪術師への道を選んだ。九十九由基の弟子として呪術師見習いとなった。

 

まずは「知識」。呪術師になるには、絶対ないといけないもの。「呪力とは何か?」、「呪霊とは何か?」、「呪術師は何をする者なのか?」など、基本となる知識を学んでいる。ワンランク上がれば、術式のことや反転術式、簡易術式、領域展開などのいきなりハイレベルなことを教えて来る。必要な知識として努力して覚えた。

 

次は「術式」。俺の術式は、まだ未知数であり、わからないということであるため、しばらくやらないことになった。

 

この2つを1ヶ月間行った後…

 

「え?」

 

実戦訓練となった。

 

「いきなりだけど、実戦訓練ね!」

 

「いきなり過ぎますよ!まだ俺の術式がわからないのにいきなり実戦なんて、めちゃくちゃですよ!?」

 

俺は驚いていた。何せまだ術式のこともわからなく、呪力の使い方もわからない。

 

「実戦で得られることもある!はいこれ!」

 

刀を渡される。

 

「これで呪霊を切ればいいんだよ!」

 

「そんな簡単に行くと思います?」

 

「帳を下ろすね?」

 

帳は、一般人から呪術師を隠すための結界。結界内は夜のような背景である。

 

「闇より出でて 闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え」

 

帳が下りる。空が夜になっていく。

 

「内側から解除できるから、無理そうだったら解除してね!くれぐれも死なないようにね!」

 

九十九先生は、帳の外にいる。俺は呪霊を祓うため、辺りを歩いている。

 

「なんだあれ?」

 

俺の目の前に蜂の羽が生えている二足方向であるくバッタが3匹いる。3匹?いや3人?どっちだ?

 

「人間ンンンン!」

 

急に襲いかかってくる。俺は逃げる。

 

「ふざけんじゃねぇよ九十九先生!刀渡されても、振り方わかんないし、一回も戦闘訓練やってないじゃん!」

 

この1ヶ月間、一回も戦闘訓練をやってはいないのだ。今日がその実戦訓練。死しかないのだ。この状況は。

 

「逃げても仕方なねぇ!やるしかないな!」

 

刀を抜く構えをする。そこに20mデカいタコが現れる。口がギザギザ歯である。

 

「で、デケェ!!」

 

タコの手に捕まり、そのまま食われてしまう。

 

「嫌な感じだ~~!」

 

そして、しばらくしたら目を覚ます。周りは肉のようなものに囲まれている。

 

「ここは…あのタコのお腹の中か?」

 

俺以外にも、さっきのようなバッタ呪霊が5匹ほどいる。

 

「これは死んだな。ここまでか…何も残せなかったな…」

俺は横になり、目を閉じる。もうダメだと確信したのである。

 

「それで終わりなの?あなたの運命は?」

 

誰かの声が聞こえる。俺に話している。

 

「案外つまらなかったね?」

 

「もういいんだ。俺はここまでなんだよ」

 

気づいたら、白い空間にいた。誰もいないのに声が聞こえる。

 

「あなたは何のために呪術師になりたいの?復讐?人のため?上を目指すため?」

 

俺は迷っている。何のために呪術師になるのか、わからなかった。家を出たいだけだったけど、その先のことを考えてなかった。

 

「彼女達が死を無駄にする気?あなたを助けた恩を?」

 

そうだった。俺は芽衣達に助けられてここにいるんだ。あいつらの死をここで無駄にする訳にいかない!生き抜くんだ!

 

「俺は…生き抜くんだ…あいつらの分も…邪魔する奴は、殺す!」

 

「それが、あなたの答えね…」

 

姿が見えた。ロングな髪をしていて、頭に赤黒の角が2つ生えている。

 

「芽衣?」

 

「それなら、私を好き勝手使えばいい」

 

「力を貸せ!芽衣!」

 

俺は何故か芽衣と叫んだ。俺が彼女を知っているかのように。

 

「いいだろう」

 

タコ呪霊のお腹から食いちぎるような勢いで出る。

 

「うぎゃぁぁぁぁーーーー!」

 

タコ呪霊は悲鳴を上げる。

 

「貴様ァ!貴様ァ!」

 

タコ足やバッタ呪霊がこっちに来る。俺はイナズマのように速く切る。数十、数百と呪霊が飛んで来るが、次々と切る。全てを切った後に…

 

「刀が!!」

 

刀が折れた。刀の耐久力が耐えられなかったか?何が原因だ?俺は深く追求した。

 

「刀のほうは任せろ!」

 

芽衣は折れた刀を修復した。元の刀より色が違う。柄と鞘は赤白である。

 

「特級呪具 千鳥。これをあなたに託す!」

 

「うおおおおーーーーー!」

 

両腕で千鳥を持ち、タコ呪霊の頭に向けて上に上げる。

 

「一刀両断!!」

 

俺はそう叫び、タコ呪霊を真っ二つに切る。着地後、タコ呪霊の血を浴びる。

 

「ゲホっ!」

 

俺は倒れる。無理に動いたせいで、体に不可が来た。

 

「あれが特級過呪怨霊の力。顕現するだけでなく、対象者に力を与えることができる」

 

俺の側に九十九先生が現れる。

 

「よく頑張った優里」

 

数日後、俺は目を覚ます。

 

「やっと目を覚ましたか優里」

 

「先生…」

 

「あなたの術式がわかったわ。あなたの術式は、怨霊事態の力を操れる」

 

目覚めの後に大事な話をした。そして、九十九先生はこう言った。

 

「これからのあなたの方針が決まったわ。東京側の呪術高専に送る。その前に戦闘面の強化と重い任務を受けること。わかった?」

 

俺の方針は、東京側の呪術高専に行くこと。そのために戦闘面を強化、重い任務を受けること。よくわからないが、俺が生き抜くためにもやらなくちゃならない。

 

「わかりました」

 

「じゃあ、明日からスタートね!」

 

明日から戦闘面の強化である。俺の呪術師伝説は、まだ一歩を踏んだ。

 

続く_

 

 

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