魔術師から呪術師に変わった男の伝説   作:Aゼノン

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第肆話 最悪的状況?

最終選別で俺は霧切響子と手を組むことになる。俺らは、悲鳴が上がったところに向かった。

 

「どこだ!?早くしねぇと!」

 

「あまり慌てないで。冷静に物事を判断しないと足もとを掬われるわ。あまり感情的にならないで」

 

霧切にそう言われた。冷静じゃないと状況の把握ができないんだろう。俺は頷くことにした。

 

俺らは森を抜けて平原のほうにたどり着く。悲鳴が上がった場所はここである。そこに1人の少女が転んでいる。少女の目の前にバカデカい猪のような呪霊がいる

 

「このままと食われてしまう!」

 

「日高君!私が気を引き付ける!あなたは彼女を!」

 

「わかった!」

 

霧切は、威力の弱い弾を装填して猪呪霊に放つ。猪呪霊は、霧切のほうを見て追いかける。俺はその隙に少女をお姫様抱っこで安全なところまで運ぶ。

 

「上手く逃げたね日高君」

 

猪呪霊は、霧切に突進する。霧切は上手く避ける。

 

「時間稼ぎぐらいには!」

 

霧切は足を狙い放つ。猪呪霊は、転びしばらく立てなくなる。

 

「自己再生される前に」

 

霧切は俺らのほうに向かう。

 

「大丈夫?」

 

「左腕の骨が折れてる。各所にかすり傷がいっぱい」

 

少女の傷は、左腕の骨折がひどかった。戦闘続行できるかわからない。

 

「このままだと、呪霊にやられるだけよ。ギブアップを出すしか」

 

「待ってください!私はまだやれます!」

 

少女は、まだ諦め切れてなかった。やっぱりこの試験に勝ち残りたいようだ。

 

「その腕で何ができるの?」

 

「片手でも戦えます!」

 

どうにか少女の腕を治せる方法は…いや、待てよ。俺の反転術式なら、治せるかもしれない。俺は心の中で芽衣に問いかける。

 

「芽衣!芽衣!」

 

「何かしら急に?」

 

「反転術式で折れた腕を治せるか?」

 

「…できるわ。けど、反転術式の反動はデカいわ。一定時間、術式は使えないわ」

 

「わかった」

 

俺は芽衣の会話の後に、少女の折れた腕に手を添える。

 

「何をするつもり日高君?」

 

「多分、俺の反転術式なら、彼女の腕を治せるかもしれない」

 

「反転術式?普通の呪術師でも無理なことよ?」

 

霧切に否定されるが、やってみなきゃわからないことだってある。

 

「術式反転:雷電蘇生式」

 

白い光に少女の折れた腕を包んでいる。三人共、黙って見ている。

 

「これでよし。腕動かせる?」

 

「!!治ってる!ありがとうございます!」

 

「(折れてる腕を治した!普通の呪術師でも無理なことを…日高優里、侮れない人だわ)」

 

霧切は、深く考察している。俺が使った反転術式のことを。

 

「どうした霧切?」

 

「いや、何でもないわ。彼女をどうするつもり?」

 

彼女を1人にしておくにはいかない。ならば…

 

「他のペアの人と一緒じゃないから、俺らと組むのはどうだ?」

 

「私が皆さんと?」

 

少女はキョトンとしている。

 

「私は別に構わないわ。彼女を1人にしておくのは、危険。それにルール上、ペアでクリアしろと書かれていないわ」

 

「どうする?俺らと来るか?」

 

俺は少女を誘う。1人加われば、心強い。

 

「…わかりました。私、皆さんと組みます。1人だと、心細いので…」

 

「わかった。俺は日高優里だ」

 

「私は霧切響子よ」

 

俺ら2人は自己紹介する。

 

「私は出雲咲姫です。よろしくお願いします!ん?優里って女の子の名前ですね」

 

「ドヨ~ン…やっぱりみんな女の子っぽい名前って言われるんかよ…」

 

毎回女の子っぽい名前と言われるのだ。特に女性には。

 

「私は言ってはないわ」

 

霧切はそう言った。確かにペアを組んだ後の自己紹介で言ってはいなかった。

 

「ごめんなさい!私、気にすることを言ってしまいましたか!?」

 

「だ、大丈夫だ…慣れてることだから…」

 

なんやかんやとあって1日目が終わる。こうゆうサバイバル訓練みたいなのは、外で寝たりアウトドアのような感じだが、最終選別試験の間は豪華な旅館で泊まるようだ。

 

「スッゲェ…デケぇ旅館だ…」

 

「ここは、ネット状で話題になってる旅館のようね」

 

「私達、7日間ここで泊まるんですか?」

 

こんな豪華な旅館だ。誰も驚く。俺はこうゆうの初めてだ。旅館の迫力に驚いている時、俺らの前に夜蛾学長が現れる。

 

「みんな、1日目はご苦労であった。今生き残った者が、1日目をクリアした者だ。明日の試験は夜からだ。存分に体を癒すがよい」

 

明日の試験は夜から。予想からすると、夜の戦いを想定した試験になる。

 

「どうした優里?」

 

霧切は問いかける。

 

「何でもない。少し考えこと。部屋ってどうなるんだろう?」

 

「自由みたいだわ。部屋のペアも」

 

自由って男女一緒でもいいってことなのだろうか?少々疑問に思った。

 

「行くわよ?」

 

「え?」

 

数分後。

 

「え?」

 

部屋のペアは、霧切と咲姫である。

 

「(なぜこうなった!?普通、初対面相手や恋人じゃない相手は、部屋別々になるはずなのに、なぜこうなった!?)」

 

俺は混乱していた。これは、人生初めての大事件である。

 

「どうしましたか優里さん?」

 

「い、いや~俺は別の部屋にするよ!」

 

霧切に肩を掴まれる。

 

「ダメよ。ここにいなさい」

 

「(ここにいなさい!?何コレ!?パシリ使い?俺に惚れた?俺とうとう童貞卒業?よくわかんねぇけど、マズいことはわかる!)」

 

何もかもがめちゃくちゃである。霧切にここにいなさいと言われたのである。俺は諦めた。しばらく相談して布団の寝る場所が決まったが…

 

窓側端 霧切、ドア近く端 咲姫、真ん中 俺ということに決まったのだ。

 

「(なんで俺が真ん中!?)」

 

「お隣よろしくね日高君」

 

「お隣よろしくお願いしますね優里さん」

 

混乱が収まらない。

 

そして、入浴や食事が済み、就寝時間となった。俺はぐっすりと寝る。しばらく寝ていたら、ふと目を覚ます。俺は横を見た。そこには…俺の隣で霧切が寝ていた。

 

「(ちょっと待てぇ!!ライン越えてるだろうが!?いつの間に俺の隣で寝てるんだよ!?)」

 

「うみゃうみゃ…」

 

「(なんか柔らかい物が当たってやがる。パシリ扱いじゃねぇ…これ俺が童貞卒業する試験かよ!?これだと眠れねぇ…逆のほうを」

 

反対側は咲姫が隣で眠っている。

 

「(デンジャラーース!こっちもデカい爆弾がァ!もう眠れねぇよ!)」

 

「シーー!」

 

霧切が起きている。

 

「静かにして。誰か来る」

 

二人は、俺にくっつく。

 

「誰か来るって?」

 

「旅館の人ではないことはわかるわ」

 

ある男は、俺らの部屋に入る。男はそのまま俺らの布団のところに行く。そして、俺の布団を見る。

 

「魔術界の裏切り者が、ここでハーレム気取ってるようだな。ここで死ね!」

 

男はサバイバルナイフで俺の心臓目掛けて刺そうとする。刺さうとする瞬間、俺は男のナイフ持ちの腕を蹴る。サバイバルナイフを落とす。

 

「くっ!起きてやがったか!?」

 

「やはり魔術教会の連中だな。俺を殺しに来たってことは…」

 

「ここで死んでもらうぞ!」

 

魔術で手から炎を出す。それを俺目掛けて飛ばそうとした瞬間。

 

「天文凝方:冥王星嵐!」

 

咲姫の術式から吹雪のようなもので腕こと炎を凍らした。

 

「何!?腕が!」

 

窓側のほうから男は撃たれ、麻痺状態になり倒れる。撃ったのは、霧切である。

 

「やっぱりあなたの命を狙ってきたようね?」

 

「なんで俺が命を狙われていることを知ってるんだ?」

 

「それは…」

 

俺は何か嫌なものを感じる。

 

「危ない霧切!」

 

霧切を押し倒した後、矢のような物が飛んできた。

 

「咲姫!頭を伏せろ!」

 

「はい!」

 

「位置が特定できねぇ。外にも出れねぇと矢を止められねぇ」

 

一つの矢が天井に刺さる。言葉が刻まれた紙が貼られている。

 

「あれは!咲姫ィ!」

 

霧切を抱っこして咲姫のほうに向かう。矢が数本刺さる。

 

矢は起爆し、屋根が崩れ落ちる。

 

「あとは、トドメを刺すだけだ」

 

森から10人の魔術師が現れる。

 

「僕の生徒に手を出しているのは、君達かな?」

 

「目を隠した呪術師?」

 

現れたのは、五条悟である。

 

「魔術を維持するためにも、邪魔な者を消す。魔術界も落ちたもんだ」

 

「我々は落ちてはいないぞ。そもそも呪術界が落ちてるものだよ」

 

「ええそうかな?ほとんど暇そうなのは、君達じゃない?僕達は人のために動いてるんだからね」

 

「我々魔術師に勝てると思っているのか?」

 

「ないないない!だって君達魔術師、弱いもん~!」

 

五条悟は煽りまくる。

 

「その侮辱!肉片一つ残さんぞ!」

 

魔術師達は一斉に襲ったが、五条悟の素手で返り討ちにされた。

 

「僕は少し怒ってる。彼らのような若い子供の命をもてあそぶ君達に怒ってる」

 

起爆矢が五条悟に当たる。

 

「ふん(笑)口だけが達者のようだな」

 

「まあ、全然効いていないんだけど」

 

魔術師達は驚いていた。そして、森のほうへと逃げて行く。

 

「覚えておけ!魔術界を敵に回したことを後悔させてやる!」

 

魔術師達は逃げて行った。その後、俺らのほうは。

 

「だ、大丈夫か?」

 

「優里さん!その傷は…!?」

 

「大丈夫だ。気にするな」

 

背中に深傷をおった。矢数本も刺さっている。咲姫と霧切は無事である。霧切は気絶している。

 

「咲姫。霧切を頼む」

 

「え?どこへ?」

 

何も言わずに外へと出る。

 

「行くのかい?魔術師のほうへと?」

 

「霧切と咲姫を危ない目に合わせてしまった。これは、俺がケジメを着けなければならない」

 

「そっか…俺は止めないけど、彼女達は君を止めると思うよ?」

 

そう、霧切と咲姫が止める可能性が高い。その前に殺るしかないのだ。俺は無言で魔術師の逃げたほうへと向かう。

 

「日高優里だ!裏切り者のお出ましか!」

 

「奴の顔、怖いぞ?」

 

俺は近くにいた魔術師の首を切る。

 

「に、逃げろぉぉぉーー!」

 

「化け物が!」

 

俺の心の中は怒りでいっぱいである。

 

「殺す…殺す…殺す…!」

 

続く_

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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