僕達の/俺達の暗殺教室   作:プリンと生姜と醤油

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Q.どうして終わる保証も無いのに新しい作品書こうと思ったんです?
A.なんていうか……その…下品なんですが…フフ……衝動書き……しちゃいましてね………



※2022年4月9日に一部キャラの名前を変更しました、ご了承ください


始業の時間

「殺せんせー、一年間………本当にお世話になりました」

 

 3月13日 この日、僕達3年E組は暗殺教室を卒業した。

 

 全ての始まりは、突如起こった月の爆発の日まで遡る―――

 

 

 

 

 

 

「始めまして。私が月を()った犯人です」

 

 ………え?

 

「来年には地球も()る予定です、君達の担任になったのでどうぞよろしく」

 

 丸い頭部、卵色の皮膚、複雑にうねる幾多もの触手、恐らく2mを越すであろう巨大な体躯、アカデミックドレスと三日月の意匠があしらわれたネクタイ

 大学教授のような服装と体色を除けばタコや宇宙人にも思えるその謎の生物は開口一番そう言った。

 

    

《まず5·6か所ツッコませろ!!》

 

 クラス全員そう思った、そして厳格な顔つきの男性が徐に口を開き

 

「防衛省の烏間という者だ。まずは、ここからの話は国家機密だと理解頂きたい」

「単刀直入に言う、この怪物を君達に殺して欲しい!!」

 

 なるほど、殺してか、殺して………殺して?

 ???????

 

 この人は今なんと言った?聞き間違いだろうか、突然のことすぎて目眩が起き、思わず目頭を押さえた。

 あまりに衝撃的すぎてそこから先の内容がよく聞こえなかったがそんなことはもはやどうだっていい!

 僕は面倒事が大嫌いなんだ、別に信じてなんてないけど神様、どうか頼むから目を開けたら全部夢だったとかにしておいて!!

 

「殺されるのはゴメンですが…椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならやってもいいと」

 

 神なんていなかった、おぉ、ハレルヤ

 

 

 

 

 

「ハフー……」

 

 そうして始まった三年生、早速だが僕はある危機に直面していた。

 

「ここの問題どうやって解けばいいのぉ……?」

 

 そう、ご存知数学である。

 

「ぁーぅー、教えてせんせ~……」

「私も〜…」

「ヌルフフフ、分かりました、ではまずは倉橋さんから教えましょうか」

 

 あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前は紫崎朱真(しばさきしゅうま)、何と言うかまあ、有り体に言えば主人公みたいなものだね。

 僕の隣にいる女の子は倉橋陽菜乃っていって、僕の友達。よく一緒にスイーツ店巡りをしてるんだ。

 

〘おい、俺の紹介はしなくていいのか?〙

(あぁ、そうだね。君の紹介もしなくちゃだ)

 

 彼は藍丸(らんま)、いつからか僕の中にいる同居人だ。本人は自分のことを頑なに喋ろうとしないけど、いつか絶対に吐かせてやるからな! おっと、話が逸れちゃったから戻そうか。

 ここは3年E組、エンドのE組。またの名を暗殺教室。生徒(ぼくら)暗殺者(アサシン)で、標的(ターゲット)教師(せんせい)。なんだかとても歪な関係だけど、今の所は楽しくやれている。

 しかし事件とは起こるもので、その事件は今やっている数学の勉強から数日後に起こった。

 

 

 

 

 

 

「では、お題にそって短歌を作ってみましょう、ラスト七文字を『触手なりけり』で締めて下さい」

「出来た者から今日は帰ってよし!」

 

 ワケガワカラナイヨ、触手なりけりってなんだよ、触手って季語なの?

(ぁーぅー、こんなのどうやって作ればいいんだよぉ……)

〘文句を言ってる余裕があるならさっさと考えろ、他の皆はちゃんと書いているし、もう既に出来た者もいるようだぞ〙

(え?マジ?早すぎない?)

 

 頭の中で藍丸とそんなやりとりをしながら短歌を考えていると本当に立ち上がる者が一人いた。

 もう出来たの?早くない?なんでこんな条件でそんなに早く作れるの?そんなことを考えながら顔を上げ誰なのかを確認する。

 

 …………渚って国語そんなに得意だったのか、知らなかったよ。このクソ条件でこんなハイスピードで短歌を作れるなんてスゴイ才能だと思うよ、どうしてE組に落ちたんだい?

 

〘いや、恐らく違うな。アレを見ろ〙

(?………あぁ、そういうことね)

 

 藍丸に言われ渚の持っている短冊を良く見ると、短冊の裏に対先生用ナイフが隠されていた。多分アレで殺すつもりなんだろう。

 

(……ねぇねぇ、渚の暗殺、成功すると思う?)

〘さあな、だがあの先生がその程度で殺されるなら今頃とっくにあの世だろうさ〙

(んー、やっぱそうだよねぇ)

 

 そして渚がナイフの間合いまで近づき、ナイフを振るった!しかしまぁそう上手くはいかない、やはりと言うべきか、振るったナイフはいとも容易く受け止められてしまった。しかし驚くべきはここからだった、暗殺が失敗したと思った直後渚が先生に倒れ込んだ。僕は一瞬渚がバランスを崩してしまったのかと思ったが、渚の胸元のとある物を見てその考えは吹き飛んだ。

 

(あ、()()は!?)

〘………なるほど、自分ごと巻き込んで殺すつもりか。潮田にしてはよく考えついたものだ〙

 

 僕どころか藍丸すらも驚かせた()()は、手榴弾だった。ただの手榴弾ならこんな大袈裟な反応はしないけど、藍丸が驚いたのなら話は別だ。彼は基本的に僕より優れている、僕に出来ないことも大抵のことは出来てしまう。そんな彼が意味深な反応をしたのだ、つまりあの手榴弾には僕には想像もつかない()()()があるということだ。

 

(自分ごとってどういうこと?)

〘そのままの意味だ、アイツはあの手榴弾で自分ごと先生を殺すつもりだ〙

(でも、あの中に入ってるのは対先生用BB弾でしょ?なら渚に害は無いはずじゃ……)

〘普通ならな、だがあの手榴弾は市販の玩具の手榴弾より火薬の匂いが強い。恐らく改造してあるのだろう、そしてあの量の火薬が爆発すれば至近距離にいる潮田は無事では済まないぞ〙

(ッ!?なんでそんな危ない物を渚が持ってるの!?)

〘先程の昼休み中、潮田は寺坂達に外へ連れられていた、その時あの手榴弾を貰ったのだろう。いや、押し付けられたというのが正解か?〙

(そんな!じゃあ早く渚を助けないと!)

〘無理だ、この距離ではお前の身体能力を持ってしても潮田を助け出すのは不可能だ、諦めろ。それにもう時間切れのようだしな〙

 

 彼の言葉を聞き即座に竜馬の方を向く、彼の言うとおり今まさに竜馬が起爆スイッチらしき物を押そうとしていた。すかさず止めようとしたが間に合わずスイッチは押され、そして間もなくして眩いほどの閃光が迸り、耳をつんざく爆音とおびただしい量の対 先生用BB弾が襲ってきた。しばらくしてBB弾の勢いが収まり、それと同時に後方から歓喜の声が聞こえてきた。竜馬達三人組だ。

 

「ッしゃあやったぜ!!百億いただきィ!!」

「ざまァ!!まさかこいつも自爆テロは予想してなかったろ!!」

「ちょっと寺坂!渚に何持たせたのよ!」

「あ?オモチャの手榴弾だよ、ただし火薬を使って威力を上げてある。三百発の対先生弾がすげえ速さで飛び散るようにな!」

「なっ…」

「人間が死ぬ威力じゃねーよ、俺の百億で治療費ぐらい払ってやらァ」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「あァ?何言ってんだてめェ?」

「答えなよ、質問をしてるのは僕なんだ。それとも、君はテストの問題の質問文に質問文で答えるのかな?それじゃあ成績が低くて当然だね、だって答えにならないんだもん」

「んだと紫崎!てめェもういっぺん言ってみやがれ!!」

「二度は言わないよ、無駄だからね。一度で理解出来ない君のオツムの問題だよ、君の脳はダチョウか何かなの?それよりさっきの質問に答えなよ、お金さえ払えば何をしても良いと君は思ってるの?だとしたら残念だよ、取れるかも分からない百億のためにクラスメートを犠牲にするような人がこの教室にいたなんてね…………カエデ、渚の様子を見てあげて」

「え?あ、う、うん!」

(さて、ここからどうするかな……)

〘おい、ここからは俺にやらせてもらえるか?〙

(え?別にいいけど……変なことしないでね?)

〘安心しろ、俺だってバカじゃないさ〙

 

 カエデが渚の様子を見ている間にこの先のことを考えていると突然胸ぐらを掴まれた、今考えていたこの先のことがやってきたのだ。

 

(じゃあ、頼んだよ?)

〘任せろ〙

 

「てめェ……ぶっ殺されてぇのか!?」

「ふん、デカいだけのタコ一匹ろくに殺せないくせに良く言えたな、まあいい。やれるものならやってみろ、それより先にお前の顔面を月のクレーターのように陥没させるだけだ」

「ンだとぉ…………!!」

 

 この時激昂していた寺坂は気がついていなかったが、朱真の透き通るような空色の瞳が煌々と燃え盛るような紅に染まっていた。そして寺坂が拳を振りかざし朱真を殴ろうとしたところで茅野が声を上げた。

 

「ね、ねえこれ!何かの膜みたいなのが渚に被さってる!」

「ん?」

「あぁ?」

 

 その言葉を聞き潮田の方を見てみると、茅野の言うとおり何かの膜が渚を覆っていた。よく見てみるとそれは先生の死体に繋がっているようにも見えた。

 

 

 

 

 

「実は先生、月に一度ほど脱皮をします」

 

 

 

『ッ!?』

「………やはりな」

〘まあ、そう簡単には死なないだろうね〙

 

 本来なら聞こえてくるはずのない声にクラス全員が驚いた、そしてその声のする方向を見てみると、やはりと言うべきか案の定あの先生がいた。

 

「脱いだ皮を爆弾に被せて威力を殺した、つまりは月イチで使える先生の奥の手です」

 

 突然だがこの先生は感情によって文字通り顔色が変わる、そして潮田を守った方法を粛々と語る先生の顔色は

 

 

 

 

真っ黒、ド怒りだ

 

 

 

「寺坂、吉田、村松。首謀者は君等だな?」

「えっ、いっいや…渚が勝手にーー」

 

 案の定寺坂は言い訳しようとしたが、それより速く先生は動いた。一瞬先生の姿が消え、次の瞬間には二本の触手に大量の何かを抱え戻ってきた。

 

 ゴトッ ゴン パタ

 

 そんな音をたてながら落ちた()()は、表札だった。書かれた名前は、寺坂、吉田、村松。首謀者三人の家の物だった。ということは恐らく両手?に抱えたアレは俺達の家の表札なんだろう、ものの一秒程度でクラス全員の家の表札を持ってこれる程のスピード、やはりマッハ20は伊達じゃないということだろうか。

 

「政府との契約ですから、先生は決して()()()危害は加えないが、次また今の方法で暗殺に来たら、()()()()には何をするかわかりませんよ。家族や友人……いや、君達以外を地球ごと消しますかねぇ」

「すごいな先生、これ全部今の一瞬で集めたのか?流石はマッハ20だな」

「紫崎君、褒めてくれるのは嬉しいですが今いいとこなのでお静かに」

「おや、これは失敬」

「なっ…何なんだよテメェ…迷惑なんだよォ!!いきなり来て地球爆破とか暗殺しろとか…迷惑な奴に迷惑な殺し方して何が悪いんだよォ!!」

 

 

 

「迷惑?とんでもない、君達のアイディア自体はすごく良かった。特に渚君、君の肉迫までの自然な体運びは百点です。先生は見事に隙を突かれました」

「……………!」

「ただし!寺坂君達は渚君を、渚君は自分を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺をする資格はありません!」

 

「そして紫崎君、君は寺坂君が手榴弾を爆発させた時、渚君を犠牲にしようとしたことにとても怒っていましたね。寺坂君はE組の中でも大柄で威圧的だ、そんな寺坂君に対して決して臆することなく自分の思いを言えた。それは誰にでも出来ることではない、とても勇気ある行動と言えるでしょう」

「俺としてはそこまで特別なことをしたつもりは無いさ、友達が傷つけられかけたんだ、怒るのは当たり前だろう?それに、殺せる確証があるわけでもないのに平然と他人を犠牲にしたことに腹が立っただけだ、取らぬ狸のなんとやらってな………まあこの場合タコなんだが」

「ヌルフフフ、例えそうだとしても、それをきちんと言葉にするのは難しいことです。それが出来る人というのは意外と少ないんですよ」

 

 そんなやりとりをしたあと先生は皆の方を向き

 

「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう、君達全員それが出来る力を秘めた有能な暗殺者(アサシン)だ。暗殺対象(ターゲット)である先生からのアドバイスです」

 

 そう俺達にアドバイスをした、そして潮田の方を向き

 

「…さて問題です渚君。先生は殺される気などみじんも無い、皆さんと3月までエンジョイしてから地球を爆破です。それが嫌なら君達はどうしますか?」

「…その前に、先生を殺します」

「ならば今殺ってみなさい、殺せた者から今日は帰って良し!」

 

 そんなやりとりをしてみせた

 

〘もういい?〙

(あぁ、もう良いぞ、用は済んだ。だが先生のせいで寺坂をぶん殴れなかったな)

(ふーん、そっか。まあいいや、じゃあさっさと戻ってね)

〘了解した〙

 

 …………ん?そういえば今この先生なんて言った?

 

〘殺せた者から帰って良し、だそうだ。良かったな、殺せば帰れるぞ〙

(今殺りに行っても表札と一緒に手入れされるだけだよ!殺せるわけないじゃん!)

〘なら帰れないな、諦めろ〙

(やだァァァァァ!!!!!)

 

「殺せない…先生…あ、名前

 

 

 

『殺せんせー』は?」

 

 

 

「殺せんせー?何それ?」

「だから、先生の名前だって!さっき課題やってる時に話してたじゃん!他の先生と区別する時不便だって」

「ゴメン、短歌考えるのに夢中で聞いてなかった……」

「えぇぇぇぇ!!!」

「ごめんね、後でプリン奢るから……」

「ホント!?約束だからね!」

「うん、分かってるよ」

「あの!紫崎君!もし良ければ先生もプリンを奢っていただきたいのですが!」

「えー、先生が生徒に集るのってどうなのさ?それぐらい自分で出してよー」

「じ、実は先生、今月お財布がピンチでして………」

「むー、じゃあ今回だけだよ?僕だって懐が豊かなわけじゃないんだからね?」

「ありがとうございます!お給料入ったら絶対返しますから!」

「じゃあせっかくだから高いとこのプリン食べに行く?」

「えぇ!?良いんですか!?」

「うん、良いよー。もちろん利子付きだけど、トゴ*1で返してね?」

「にゅや!?トゴですって!?法外すぎるでしょう!せ、せめてトイチ*2にまけてもらえりは………」

「しないよ、ビタ一文まけない、ちゃんと払ってね」

「にゅやー!?先生給料日までまだまだ長いのにー!?」

「アッハハハ!せいぜい頑張ってね殺せんせー!」

 

 

《紫崎、なんて恐ろしい奴……!》

 

 クラス全員そう思った

 

 

 

 

 ここは3年E組、エンドのE組。またの名を暗殺教室。

生徒(ぼくら)暗殺者(アサシン)で、標的(ターゲット)教師(せんせい)。なんだかとても歪な関係だけど、今の所楽しくやれている。

 さあて、明日はどんなことが起こるのかな?今からとっても楽しみだ!

*1
10日で5割という意味

*2
10日で1割という意味




〔プロフィール〕

【紫崎朱真】

名前の読み:しばさきしゅうま

出席番号:11番

身長:157cm

体重:46kg

誕生日:1月23日

得意科目:理科、歴史、生物

苦手科目:数学、英語、体育(運動は疲れるから嫌いらしい、ただしやろうと思えばE組で1番運動が出来る)

将来の夢:特になし

特技・趣味:スイーツ店巡り、女装

所属部活:なし

好きな食べ物:甘いもの全般(特にフルーツ)、中華料理、ジャンクフード

嫌いな食べ物:辛いもの、キノコ全般、魚介全般

弁当派or買い食い派:買い食い派

百億円獲得できたら:んー、保留かな?

固有スキル:怪力

座右の銘:論より証拠

〔暗殺能力〕

体力:1点(普段時) 5点(本気時)
機動力:1点(普段時) 5点(本気時)
近接暗殺:2.5点
遠距離暗殺:1点
学力:3.5点
5部門トータル:9点
括弧内を含めたトータル:17点

〔解説〕

菖蒲色(あやめいろ)の髪と空色の瞳をしており、華奢な体格と低い身長のせいで渚より女の子に見える。超が付くほどの甘党で倉橋と一緒によくスイーツ店巡りをしている、その反面辛いものは大の苦手であり胡椒ですら拒否反応を示す。キノコ類や魚介類は見るのも嫌であり、それが使われた料理は例え好物であろうと口にしない。否、出来ないと言うのが正しいだろうか。

頭を使って作戦を考えたりするのは苦手であり、そんなもの考えてる暇あったら殴った方が速くない?という独特の理論を持っている。

実はとんでもない怪力の持ち主であり、そのパワーは殴るだけで岩を砕き、地面を陥没させるほど。しかしその代償と言うべきか近接戦闘の技術はからっきしであり、ナイフ術はクラスでも最下位である。遠距離暗殺も得意とは言えず、BB弾を的に当てることさえままならない。しかし動体視力と反射神経、運動能力はずば抜けており、初動だけならば余裕を持って殺せんせーにナイフを当てることが出来る。ただやる気がないだけ。

本人は自分の容姿が女子と遜色ないことを自覚しており、むしろその容姿を活かして女装を趣味とするほどである。よく竹林にコスプレを頼まれている。

親しい者には寛容であり、クラスメートの名前は全員覚え全員下の名前で呼ぶが、初対面の人間やクラスメート以外の名前を覚えるのは苦手であり、よく名前を間違える。(例、浅野学秀○ 浅井学秀✕など)
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