【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改   作:chanhaya

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14話 時雨とアホウドリ

横須賀鎮守府に戻ったら、提督の仕事がやっぱり終わってなかったので手伝っていたらすっかり夜になってしまった。

 

「時雨、お疲れ様」

 

「疲れた~」

 

「ああ、そうだな。でもまあいつもの事だしもう慣れたけどな」

 

「そうだね」

 

「よし!飯食うぞ!」

 

「うん!」

 

2人で食堂に行き、夕食を食べる。

 

「時雨、明日の予定だが」

 

「なにかな?」

 

「いろいろあって大本営の第零艦隊と演習することになった」

 

「ふーん。そうなんだ…………ん?第零艦隊!?」

 

「そうだ」

 

第零艦隊は海軍の中でもトップシークレット扱いされている部隊で、その実力は謎に包まれている。ちなみにこの前の横須賀鎮守府防衛戦で加勢してきた連中で、零式艦娘と呼ばれる戦争初期に作られた艦娘で編成されている。

 

「何で第零艦隊の連中と演習するの?」

 

「向こうから言い出してきたんだよ。まあ、断れないんだけどね」

 

「お、おう……大本営のクソ役人共が……」

 

「お前マジで口悪いな。一応上司だから敬語使えよ」

 

「はーい」

 

そんな感じの話をしながらご飯を食べ終える。

 

その後部屋に戻ろうと廊下を歩いている時に見覚えのある顔を見つけた。

 

「……お前は…瑞鶴か」

 

「っ!!あんたは!!」

 

「久しぶりだな。元気だったか?」

 

「……ふんっ」

 

「相変わらずみたいだなアホウドリ」

 

「黙れクソ野郎!!」

 

「また会ったな」

 

「……どっちが上か教えてあげる」

 

「ハッ、できるといいな」

 

僕は去ろうとするが呼び止められる。

 

「ねえ、ちょっと話があるんだけど」

 

「は?なんの用だ?」

 

「私と勝負しろ」

 

「断る。面倒くさいし■■と一緒にいないと弱いような奴と戦っても意味ないからな」

 

「言ったわね!後悔しても知らないわよ!」

 

「それはこっちのセリフだ。はあ。やってやるから負けても泣くんじゃねぇぞ」

 

「はぁ?」

 

そんな会話をしながら僕とアホウドリ瑞鶴は演習場へと向かった。

 

「ルールは簡単だ。どちらかが戦闘不能になるか降参するまで続ける」

 

「分かったわ」

 

「じゃあ、始めようか」

 

「来なさい」

 

「行くぜ」

 

瑞鶴は矢を同時に3本射るという高等テクニックで大量の紫電改二、流星、彗星を発艦させる。

 

僕は回避行動をとりながら主砲と機関短銃で応戦する。

 

「くそッ!ちょこまか逃げるじゃないわよ!!」

 

「そりゃ逃げるに決まってんだろ」

 

「ふざけんな!!!」

 

「ふざけてんのはテメェだろうが。いきなり喧嘩売ってきやがって」

 

「うるさい!!私が勝っちゃったらどうしようかしら?ああ、そうね。裸にして晒し者にしてあげましょうか」

 

「お前……それ本気で言ってんのか?」

 

「もちろん本気だけど?」

 

「へぇ〜。ならいいことを教えてやる」

 

「なに?」

 

「僕の知り合いにお前みたいなバカがいるんだよ。そいつな、網走鎮守府ってとこに所属してた正規空母なんだけどさ、提督の命令を無視して単騎で敵艦隊に突っ込んでいって大破して、翔鶴ってやつがそれを庇って沈んで、逆ギレしてそこの提督を殺そうとして逆に制圧されて捕まったけどなんやかんやあって恩赦で他の鎮守府に転属になったんだよ」

 

「それ私じゃない!ぶっ殺してやる!」

 

「やっぱお前だったのかよ!?」

 

僕は呆れてため息をつく。

 

「さて、そろそろ終わりにするか」

 

「くたばれクソ野郎!!!」

 

瑞鶴が放った艦載機が襲いかかってくるが、僕は避けずにそのまま突っ込む。

 

そして、全ての爆撃を受け、煙の中から無傷のまま現れる。

 

「嘘……」

 

「どうした?もう終わりか?」

 

僕はそう言いながら深海制御術式第3号を解放する。

 

「さあ、格の違いを見せてやろう。アホウドリ瑞鶴」

 

「うっさいわね!まだ終わってないし!」

 

「残念だったな。これで終いだ」

 

僕は瑞鶴に肉薄すると艤装に折りたたんで取り付けていたレンチメイスで殴打する。

 

「クソ雑魚が調子に乗るからこうなるんだぞ」

 

「ぐぅ……クソぉ……」

 

「あーあー。負けた時の言い訳を考えといた方がいいぞ。まあ、お前が勝つなんて万に一つもないと思うがな」

 

「う……うる……さい……」

 

「じゃあ、帰るからな。次会う時はもう少し強くなってると良いな」

 

僕はダウンしている瑞鶴を放っておいて部屋へと戻る。

 

 

 

side瑞鶴

 

「ぐう……」

 

あの人でなしが生まれ変わった時雨とかいうバケモノ。

 

あいつは本当に許せない。

 

私の人生を滅茶苦茶にして、身体を弄び、私をアホウドリと呼んだ……いや呼んでいる。絶対に許さない。

 

「絶対……殺す……!」

 

私は起き上がって拳を壁に叩きつける。何度も、何度も殴りつけて血まみれになる。

 

「クソ……クソ……」

 

悔しい。あのクソ野郎に負けるのが。何もかもが気に食わない。どうしてあんな奴が……。

 

『君は私のことをクソ野郎と呼ぶが、私は君のことをアホウドリと呼んでもいいかな?』

 

「っ!!」

 

思い出すだけでも吐き気がする。アイツ(杉野時雨)秘書艦(時雨)の顔と声。

 

私をゴミのように見下してくる目が脳裏に焼き付いて離れない。

 

「瑞鶴!」

 

「え?翔鶴姉?」

 

「大丈夫?何があったの?」

 

「あ、うん。なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ」

 

「でも、凄い怪我よ?もしかしてあの時雨にやられた?」

 

「……うん」

 

「あの野郎。今度あったら殺してやるわ」

 

「翔鶴姉。落ち着いて」

 

「ごめんなさい瑞鶴。ついカッとなってしまって」

 

「ううん。いいの。悪いのは私だから」

 

「ねえ、瑞鶴」

 

「なに?」

 

「無理はしないでね。何があっても私が守るから」

 

「ありがとう。翔鶴姉」

 

後日談書きたいんですが、読みます?

  • 読むから書け
  • あったら読む
  • 好きにしろ
  • 読まない
  • どうでもいい
  • 蛇足だから書くな
  • 串本の白露の話を書け
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