【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改   作:chanhaya

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17話 ある意味バカップル

 

一週間後、僕と提督は熱海に来ていた。この前の温泉に行こうという約束を果たすためである。

 

ちなみに熱海鎮守府での仕事のついでに来た。

 

「お待ちしておりました。どうぞこちらです」

 

旅館の女将さんに案内され、部屋に通される。結構広いな。

 

「それではごゆっくり」

 

女将は笑顔で言う。

 

「ああ、ありがとう」

 

僕は軽く会釈した。

 

「いい人ですね」

 

「そうだね」

 

僕たちは荷物を置いて、早速温泉に入ることにした。

 

「ふう、生き返るね〜」

 

「気持ちいいな」

 

僕は露天風呂に浸かり、肩まで湯船に沈む。

 

「あ〜極楽だなぁ〜」

 

「なにジジ臭いこと言ってんだよ」

 

「いいだろ別に」

 

提督は呆れたような顔をして、体を洗うために洗い場に行った。

 

「ふぅ……」

 

僕も体と頭を洗い終えると、再び湯船に身を沈め、手足を伸ばす。そして目を瞑った。

 

しばらくして外を見ると館山鎮守府の東郷と朝潮が歩いていた。

 

あいつら何しに来たんだ。まあ、多分暇なんだろうな。窓際だし。

 

その後、風呂を出て牛乳飲んだり、卓球したりして遊んだ。

 

部屋に戻ると布団が敷かれていて、その上に寝転ぶ。

 

「あ〜、疲れた」

 

「少し休むか?」

 

「いや、大丈夫」

 

「そうか」

 

「ねえ、提督?」

 

「なんだ?」

 

「僕の事好きになった?」

 

「なるわけないだろ」

 

「即答!?」

 

そんなにはっきり言わなくても……。ちょっと傷ついた。

 

「だってお前中身おっさんじゃん……」

 

はははっ……確かにそうだけど、もう少しオブラートに包んでほしい。

 

「じゃあさ、見た目は?」

 

「普通」

 

「ぐはっ!」

 

「冗談だよ。俺の好みは年上で巨乳で綺麗なお姉さんだけど、嫌いじゃないよ」

 

「そっか……お前は何もわかってない!ただ大きけりゃいいってもんじゃないぞ!このクソガキ!」

 

「は?意味わかんねぇよ!」

 

「うるせぇ!」

 

「てめっ!やんのかコラァ!!」

 

「上等だ!かかってこいやぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

数時間後……

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……疲れた」

 

「だな」

 

僕たちは息を切らせながら布団の上に座る。

 

あの後、喧嘩になり、いろいろあって性なる…じゃなくてお互いの好みをかけた聖なる戦い()をした結果、引き分けに終わった。

 

(訳 あの後滅茶苦茶セックスした)

 

「はぁ……はぁ……」

 

「はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……」

 

お互いに荒くなった呼吸を整える。

 

「提督の……馬鹿野郎」

 

「それはこっちのセリフだよ……はぁ……はぁ……」

 

僕たちはそのまましばらく動かなかった。

 

とりあえず、気分転換に外に出る。

 

夜風が心地よい。

 

空を見上げると満天の星が広がっていた。空気も澄んでいるのでとてもよく見える。

 

「綺麗だな」

 

「うん、すごく綺麗だ」

 

僕たちは並んで歩く。

 

「提督」

 

「ん?」

 

「この戦争が終わったらどうするの?」

 

「さあな。まだ決めていない」

 

「そう」

 

それから特に会話はなく、黙々と歩いた。

 

 

 

 

 

提督に誘導されてついた場所。

 

「着いたぜ」

 

そこは……ただの居酒屋だった。提督お前まだ飲むつもりか。

 

「ほら行くぞ」

 

提督が扉を開ける。カランコロンとドアベルが鳴った。

 

中に入ると、何人かのお客さんがいた。中には艦娘も混じっている。

 

店員に案内され席に着く。

 

「いらっしゃいませ。ご注文は?」

 

「生2つと枝豆お願いします」

 

「かしこまりました」

 

数分待つとお酒が来たので乾杯をする。

 

「「お疲れ様」」

 

僕たちはグラスを傾け、一気に飲み干す。

 

そしてまたすぐに頼む。

 

それを繰り返しているうちに結構酔ってきた。

 

ふと周りを見ると何やら騒いでいる艦娘がいた。

 

「だ~か~ら~!皆寄ってたかって!」

 

「ちょっ!?大鳳さん!飲み過ぎですよ!」

 

(多分)熱海鎮守府所属の大鳳と龍鳳だ。

 

「うるさい!空母なのに胸部装甲がないからってバカにして!」

 

「してませんってば!」

 

「嘘つけえ!!私だって好きでこうなったんじゃないのにぃー!」

 

「装甲空母なのに、なぜ胸だけ装甲が薄いんですかね……」

 

「うわあああん!!」

 

泣き出してしまった。相当飲んでるみたいだ。というか、この二人ってこんなキャラなのか。なんか意外だ。

 

「装甲空母なのに、大破して『役立たず』って仕方ないじゃない!私は運が全くないのよ!」

 

確かに、大鳳は艦娘の中でも突出して運が悪いということで有名だ。どれくらい有名かというと一般人でも知ってるレベルである。

 

「もうやだああ!なんなのよおお!!」

 

ついにテーブルに突っ伏して泣いてしまった。

 

周りのお客さんたちもドン引きしている。そりゃそうだよね。いきなり目の前で泣かれたら誰だって引くと思う。

 

「提督」

 

「なんだ?」

 

僕は提督に耳打ちをした。

 

「あのうるさい大鳳黙らせてきたら?」

 

「嫌だよ。面倒くせぇ」

 

「じゃあ僕が代わりに行ってくるね」

 

そう言って立ち上がる。

 

大鳳に近づくと肩に手を置いた。

 

「大丈夫。君は役に立たないどころか、とても優秀な子だよ」

 

優しく声をかける。

 

「本当ですか……?」

 

「もちろん。君はとても優秀で頼りになる存在だ」

 

「ありがとうございます……」

 

よし、上手くいった。

 

「ところであなた誰ですか?見たことありませんけど」

 

「え!?今日の昼にそこの提督と熱海鎮守府に来たけど」

 

「知らないわ」

 

あれぇ?おかしいなぁ……。確か来たんだけど……まあいいか。

 

「とにかく、もっと飲んだらどうだい?」

 

「そうですね……いただきます」

 

「じゃあ次はビールを頼んでみようか」

 

「はい……すいませ~ん」

 

こうして、大鳳は無事に酔いつぶれた。

 

ちなみに、その光景を見ていた他の艦娘たちは口を開けてポカーンとしていた。

 

「ふう……任務完了」

 

僕はその場を離れ、自分の席に戻った。

 

「お帰り」

 

「ただいま」

 

「うまくやったな」

 

「まあね。それよりそろそろ帰ろうか」

 

「おう」

 

会計をして店を出る。

 

「今日は楽しかったぜ」

 

「僕も」

 

「また来ような」

 

「うん」

 

「今度はみんな連れてきてもいいかもな」

 

「いいかもしれない」

 

「じゃあ決まりな。さあ帰るぞ時雨」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、熱海鎮守府にて二日酔いに苦しむ装甲空母がいたとかいなかったとか。

 

 

後日談書きたいんですが、読みます?

  • 読むから書け
  • あったら読む
  • 好きにしろ
  • 読まない
  • どうでもいい
  • 蛇足だから書くな
  • 串本の白露の話を書け
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