【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改 作:chanhaya
翌日、僕は提督のベッドで目を覚ました。
昨夜は提督のマグナム()と格闘していたのだ。
訳 夜の営み
(ちなみに荻原のマグナムは杉野のそれよりデカい)
「んっ……朝……?」
「おはよう、提督。今日もいい天気だよ」
「おう、おはようさん。ところで、お前なんで自分の部屋に戻らないんだ?」
「だって、この方が効率的だろ?」
「はは、たしかに」
そんな感じで僕と提督は朝の支度をして食堂に向かった。
ちなみに朝食のメニューは焼き鮭に味噌汁と納豆だった。
「おいしいね!」
「おう」
数分後……
「ごちそうさま」
僕達は食事を済ませて、執務室に行き、黙々と仕事をこなした。
「ふう、今日のノルマはこれで終わりっと……」
「お疲れ様」
そして、僕が紅茶を入れていると、電話が鳴った。
「はい、こちら横須賀鎮守府」
提督が電話に出る。
『誰か!助けてくれぇ!』
「え!?どうしました!」
『深海棲艦!深海棲艦が襲撃してきた!息子が!何故か海辺で遊んでた息子が海に流された!助けてくれ!!あ、ここ下田!私、島津!』
「わかりました!!すぐにそちらに艦娘寄越します!」
「え?どういうこと?」
「ああ、島津とかいう下田の住民のバカ息子が深海棲艦の襲撃で行方不明になったらしい。その子を助けに行ってこい」
「了解。すぐ行くよ」
僕は夕立を連れて出撃した。
「急ごう。早くしないと犠牲者が増えるかもしれない」
「ぽいっ!!」
僕達が現場にたどり着くと、そこには大量の深海棲艦の群れがいた。
「なんじゃこれ……」
「すごい数っぽい……」
しかし少し様子が変で、人型、特に姫級はまるでどっかから逃げてきたような感じだった。
「とりあえず殲滅しようか」
「ぽいっ!」
僕たちは戦闘を開始した。
僕は拳銃と太刀を持って突撃し、夕立はF-86 セイバーを発艦させながら20インチ連装砲を撃ちまくっていた。
敵を半分くらい蹴散らした後、残りは夕立に任せてバカを捜索することにした。
「提督の話だと、確かこっちの方角に行ったはず……」
しばらく捜すと、男の子が木の板にしがみついて海に浮かんでいた。
僕はすぐさま駆け寄る。
「お~い、大丈夫か?」
反応が無い。ただの屍のようだ。
ただ、それだと報告書が困るのでどうにかして起こそうとする。
とりあえず、瞼を開いて懐中電灯を目に当ててみた。
※良い子はマネしないでね。悪い大人は別にいいです。
「うわっ眩しっ!」
「よかった生きてた……」
どうやら意識はあるみたいだ。
「え?誰?え?何?」
混乱しているようだったので説明をする。
「ああ、驚かせてごめん。君を救助に来たんだよ」
「え?僕助かったの?」
「うん。でもまだ安心はできないよ。今から安全な場所まで連れて行くけど、もしまた襲われたら今度は死ぬかもしれない。だから僕の艤装に掴まってて」
「わかりました……」
僕は男の子を背負って歩き出した。
side男の子(島津渉くん)
僕は海辺で友達と一緒に遊びに行った。
お父さんは、行っちゃダメと言っていたけど、どうしても行きたかった。
だって海に近いところに住んでるのに一度も行ったことがなかったから。
何分か遊んでいたら、海に黒いやつらがたくさん出てきた。
そいつらに襲われて僕は海に流されてしまった。
偶然流れていた木の板にしがみついたおかげで沈まなかったけど、しばらくしたら意識を失った。
でも、懐中電灯の光で目を覚ました。
時雨と名乗る艦娘のお姉ちゃんが僕を背負って、安全な場所まで連れて行ってくれるらしい。
お父さんやテレビの人は、艦娘は危険だって言ってたけど、このお姉ちゃんはすごく優しかった。懐中電灯当ててきたけど。
それに、背中越しに伝わる体温がとても温かくて、いい匂いがした。
しばらく海上を移動していたら、お姉ちゃんが急に止まった。
「どうしたのお姉ちゃん?」
「……ちょっと不味いね」
お姉ちゃんがそう言った矢先、海面が盛り上がって、巨大なクジラとそれに乗った青白い女の人が現れた。
「……太平洋深海棲姫か」
「え?」
お姉ちゃんがそう呟いた瞬間、その女が砲撃してきた。
「っ!」
お姉ちゃんは僕を背負ったまま避ける。
着弾したところは大爆発を起こし、波飛沫が上がった。
「大丈夫かい!?」
「う、うん!」
お姉ちゃんはそう聞くと再び走り始めた。
そして数分後……
「あ!あそこの岩場に隠れてて!」
僕は小さな洞窟を見つけて中に隠れた。
深海棲艦も入って来れないらしく、なんとかやり過ごすことができた。
side時雨
僕は男の子を岩場に隠すと、深海棲姫と対峙した。
「太平洋深海棲姫……。たしか、1年前くらいに発見された奴だったかな?なんでこんなところにいるんだか」
僕は疑問を抱きつつも、戦闘を開始した。
「まずは小手調べだ!」
僕は主砲と南部拳銃を撃ってみる。
しかし、相手は全く動じない。
「やっぱりダメか……」
僕は太刀を構えて斬りかかる。すると、敵は水柱を立てて潜ってしまった。
「しまった!どこへ!?」
探していると、いきなり後ろから砲撃された。
「っ!」
相手は命中精度の高い16インチ3連装砲だったので9発のうち2発が僕の左腕に命中して吹っ飛んだ。
※やっぱ秒で再生しました。
「くそ!深海制御術式第3号解放!」
僕は右腕だけで太刀を振り回して反撃する。
しかし、敵はそれをひらりと避けた。
「くそっ!ならこれでどうだ!!」
僕は切り札のメツェライを発砲しまくったが、クジラモドキが庇うおかげでそんなに効かない。
「ちぃ……」
「大丈夫ですか!?」
男の子が心配して声をかけてきた。
「平気だよ。これくらいなんてこと無いさ。引っ込んでて」
僕は拳銃を取り出して撃った。
「喰らえっ!」
弾丸は全てクジラの顔面に命中したが、ダメージを与えた様子はない。
「やっぱ硬いな……」
その時、クジラの口が開いて何かを吐き出す準備を始めた。
僕は直感的に危ないと察知し、すぐに回避行動を取る。
クジラの口から出てきたのはビームだった。
「っ!?革命人形のやつか!そういや回収してたな!」
クジラはそのまま首?を振り、僕達に向かってくる。
で、結果久しぶりに全身大火傷を負った。
「っ!やるじゃねえかクソクジラが!」
僕は太刀を振ってクジラの脳天に叩きつける。しかし、全くと言っていいほど効いてなかった。
「うそぉ……」
僕はクジラの尻尾による薙ぎ払いを受けて吹き飛ばされる。
「ぐあっ……」
僕は近くの岩礁に激突し、血反吐を撒き散らしながら倒れた。
side男の子(島津渉くん)
僕が隠れていると、突然お姉ちゃんが攻撃されて吹き飛んできた。
「お姉ちゃん!」
僕は思わず飛び出してしまった。
「馬鹿野郎!隠れろ!」
お姉ちゃんが怒鳴りながら立ち上がる。
「で、でもお姉ちゃんが!」
「僕なら大丈夫だから隠れてて!」
お姉ちゃんが僕を押し戻す。
「……深海制御術式第2号、解放」
お姉ちゃんがそう言うと、お姉ちゃんの体が禍々しいオーラに包まれた。
「お姉ちゃん……?」
お姉ちゃんがゆっくり歩き出す。
「……行くよ」
次の瞬間、お姉ちゃんが一瞬で太平洋深海棲姫に近づき、刀を振るった。
「……え?」
お姉ちゃんの攻撃によって、クジラの頭が真っ二つに斬られた。
そして、そのままクジラが沈むと、太平洋深海棲姫は焦ったような顔をしてお姉ちゃんから逃げようと杖のようなものを投げつけて海の中に消えようとしたが、お姉ちゃんは海面を蹴ると太平洋深海棲姫を追いかけて、殴り殺した。
お姉ちゃんは返り血を浴びて、お姉ちゃんの顔は狂気に満ちた笑みを浮かべていた。
「お姉ちゃん?」
僕は恐る恐るお姉ちゃんに声をかけた。
「ん?ああ、ごめんね。ちょっと興奮しちゃった。大丈夫かい?」
お姉ちゃんはいつものお姉ちゃんに戻っていた。
「うん……あの、助けてくれてありがとう」
僕がそう言って頭を下げると、お姉ちゃんが優しく頭を撫でてくれた。
「どういたしまして。君は怪我は無いかい?どこか痛むところとかあるかな?あ、とりあえず陸に上がろうか」
「う、うん」
僕はお姉ちゃんに背負われ、海岸に向かった。
side時雨
僕は男の子を砂浜まで連れて行き、座らせた。
「ふぅ……」
僕は一息つくと、自分の傷を治した。
「あれ?もう治ってる……」
少年が不思議そうな顔をしながら呟く。
「まぁ気にしないで。それより君の名前はなんていうんだい?」
「僕は島津渉です」
僕が名前を聞くと、少年は素直に答えた。
「そっか。僕は横須賀鎮守府所属の白露型駆逐艦二番艦、時雨。よろしくね」
僕が手を差し伸べると、彼は少し躊躇いながらも握手してくれた。
とりあえず、提督にこいつの親がいまどこにいるのか聞いて、海路で連れて行った。
「渉!」
少年の父親と思われる人が駆け寄ってきた。
「お父さん!」
渉くんは嬉しそうに父親に飛びついた。
僕はそれを微笑ましく見つめる。
「息子を助けてくださりありがとうございます。いやはや、艦娘ってテレビではただの暴力装置だと言ってますけど、実際は違うんですねぇ」
「いえ、当然のことをしただけです。それでは僕はこれで失礼します」
「はい。本当になんとお礼を申し上げたら良いか……」
「大丈夫ですよ。では、またいつか」
僕がそう言うと、少年は笑顔で手を振ってくれた。
「バイバーイ!」
僕もそれに答えるように手を振り返し、その場を去った。
おまけ
深海制御術式第3号解放
深海制御術式第2号解放
深海制御術式第1号部分解放
深海制御術式第1号解放
Unknown
深海制御術式第0号解放
Unknown
後日談書きたいんですが、読みます?
-
読むから書け
-
あったら読む
-
好きにしろ
-
読まない
-
どうでもいい
-
蛇足だから書くな
-
串本の白露の話を書け