【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改   作:chanhaya

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28話 帰ってきたアホウドリ

 

僕達は横須賀に戻ってきて、執務室へと向かった。

 

「やっぱ子供って可愛いね」

 

「そうだな。私達も昔はあんな感じだったのかな……」

 

提督は感慨深げに言った。

 

「さあね」

 

僕は適当にはぐらかす。

 

「そういえば、お前って何歳なんだ?」

 

不意に提督がそんなことを聞いてきた。

 

「女性に年齢聞くのはセクハラだよ?」

 

「いやお前中身男だろ。じゃなくて、気になっただけだよ。別に嫌なら言わなくてもいいぞ」

 

「まあいいか。前世も含めたら44になるよ」

 

僕がそう言うと、彼は固まった。

 

「は?え?は?」

 

「だから、前世から含めたら44だって」

 

「いや、冗談きついぞ。嘘ついてるならもっとマシなものをつけよ」

 

「残念ながら本当だよ」

 

僕がそう言うと、提督は頭を抱え始めた。

 

「まじかー……てことは今年で45……?おっさんっぽいなとは思ってたけど、私のマグナムでアンアン喘いでたのが40代のおっさんだと……?」

 

「……ぶっ飛ばしてやろうか?」

 

「いや、いくら見た目が可愛くても……ねえ?」

 

「お前……時雨はただの可愛いじゃない!スーパープリティー僕っ娘だぞ!?」

 

僕が提督を睨むと、提督は慌てて言い訳を始めた。

 

「わ、悪かったよ。だからその目をやめろ!」

 

「ふん……まあ、これからはあんまり変なこと言うんじゃないよ?次は無いからね」

 

「お、おう」

 

提督はまだ何か言っていたけれど、僕は無視して部屋を出た。

 

「お疲れ様です」

 

僕の後ろからは、なぜか青葉が付いて来ていた。

 

「……ところで、どうして君は僕についてくるんだい?」

 

「いえ、取材しようと思いまして「帰れ」……ひどいですね」

 

「別にひどくはないだろ。そもそも、君に話すようなことはない」

 

「つれないですね〜。時雨さんの過去に興味があるんですよ〜」

 

「…………」

 

「あ、今のは聞かなかったことにしてください」

 

「まあ、それはそれでいいとして、僕の過去を知ってどうする気だい?」

 

「ん?もちろん記事にして新聞に載せて広めます!」

 

「よし、死ね」

 

僕は青葉の頭を掴むと、そのまま握力だけで締め付けていった。

 

「いだだだだだだ!!ギブアップ!ギブアップ!!」

 

「なら最初から言うなって話だよ。まったく……」

 

僕は呆れつつも、手を離した。

 

「ぐぇ……」

 

「ほら、早く行くといいよ。それと、この事は誰にも言うな。もし言ってみろ。明石と結託してお前の記憶を全て消す」

 

「そ、それだけは勘弁してください!」

 

「わかったなら良いんだよ。さ、行った行った」

 

「はい……」

 

青葉はトボトボと歩いて行った。

 

「……なんだあいつ」

 

そう言いながら僕は自室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side神風

 

一方その頃、日本海の要衝である舞鶴鎮守府では、めっちゃ暴動が起きていた。

 

その暴動の制圧に私たち第零艦隊が駆り出されていたのだ。

 

「クソッ!なぜこんなにも暴れる!」

 

私は目の前の暴徒を薙ぎ倒しながら言った。

 

しかし誰も答えない。まるで何かに操られているように。

 

「チィ!」

 

私は舌打ちしながら、短刀8本を投げ飛ばした。

 

8本の短刀は見事に暴徒共の脳天を貫き、その場に倒れ伏した。

 

「ふぅ……これで鎮圧完了か」

 

ふと叢雲の方を見ると向こうも終わったようだ。

 

「こっちも終わったわ」

 

「ああ、ご苦労」

 

そう言った時だった。

 

「うわぁ!」

 

突然背後で悲鳴が上がった。振り返るとそこには真っ二つになった味方の死体があった。

 

「おい!何が起きた!?」

 

「わからん!いきなりこいつの上半身が飛んでった!」

 

「そんな馬鹿な!?」

 

私は周囲を警戒すると、瓦礫の影から誰かが出てきた。

 

見た目はぱっと見瑞鶴改二甲のようだが、髪が白くなっており、瞳は赤く光っていた。

 

「貴様は誰だ?」

 

私がそう聞くと、女はニヤリと笑って言った。

 

「私?私は瑞鶴。正規空母・瑞鶴よ」

 

「ほう、それが本名か?」

 

「ええそうよ。もっとも、もうその名前は捨てたけどね」

 

「どういう意味だ?」

 

「……死ねばわかるよ」

 

そう言うと瑞鶴は()()()()を発生させて私たちを吹っ飛ばした。

 

「くっ……バケモノめ!」

 

私は短刀を投げつけるが、瑞鶴は()()使()()()弾き飛ばした。

 

「そんなもの効かないって」

 

「ちぃ!」

 

私はすぐさまリボルバーを取り出して発砲したが、全て避けられてしまった。

 

「無駄だっての」

 

「黙れ!」

 

私は叫ぶと、一気に距離を詰めて斬りかかった。

 

だが、瑞鶴はなんなく避けた。

 

(なんて反射神経だ……)

 

「まだまだ!」

 

私はさらに攻撃を続けたが、全く当たらない。それどころかどんどん追い詰められていく。

 

「へぇ……まだやるんだ?」

 

「当たり前よ!」

 

「でも、勝てないよ?あなたじゃね」

 

瑞鶴はそう言うと、何故か大の字になって目をつむった。

 

「(何するつもりだこいつ……?)」

 

数秒後、信じられないものを見た。

 

瑞鶴の四肢が倍に増えたのだ。

 

何言ってるかわからないかもしれないが、どこぞのオリンポス山のホワイトイベントで湧いた人型実体みたいな感じだ。

 

「な!?」

 

あまりの出来事に一瞬固まったが、すぐに我に帰った。

 

瑞鶴は四本の腕でさっきの黒い球体を発生させ、私たちを吹っ飛ばした。

 

「ぐあっ!」

 

私たちは海まで飛ばされ、そのまま海中に落下した。

 

「げほっ!げほ!」

 

「大丈夫?」

 

叢雲の声を聞きつつ立ち上がろうとすると、足に違和感を感じた。

 

「これは……」

 

見ると、私の両足が無くなっていた。

 

ふと瑞鶴の方を見ると、何故か血を吐きながら苦しんでいた。

 

そして、増えた四肢を元に戻すと、「まあ、これくらいかな……」と言ってどこかに立ち去った。

 

その後、私は叢雲にお姫様抱っこされながら大本営に帰投した。

 

 




瑞鶴さんめっちゃ暴れております。

後日談書きたいんですが、読みます?

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  • あったら読む
  • 好きにしろ
  • 読まない
  • どうでもいい
  • 蛇足だから書くな
  • 串本の白露の話を書け
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