【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改   作:chanhaya

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35話 時雨、駄犬になる。

 

 

side提督

 

ある日の午後、私は執務室で執務をしていた。ちなみに時雨は自分の分を終えてどっかに行った。今は誰もいない。まぁ、どうでもいいが。

 

「ふぅ〜終わった〜」

 

書類仕事をようやく終えた私は背伸びをしてそう呟く。そしてそのまま椅子に座りながら天井を見る。すると、ドアの方からノック音が聞こえてきた。

 

「はいどーぞー」

 

私はやる気のなさそうな声を出す。そしたら時雨が入ってきた。……なんでお前ここにいるの? 私が困惑している間も彼女はニコニコしていた。そして口を開いた。

 

「ねえ、ちょっとお散歩行こうか」

 

「はぁ?」

 

突然そう言い出す時雨。よく見たらこいつの首には犬がするような首輪がついていた。

 

【挿絵表示】

 

 

……え?お前なにしてんの?という疑問が頭の中でぐるぐる回る。混乱して言葉が出てこねぇ。とりあえず会話を試みることにする。

 

「あのさ……その格好は何かな?私は別にそういう趣味は持ち合わせていない」

 

「……僕を提督の犬にして欲しいな」

 

おい待てコラ。なにド変態みたいなこと言い出してやがる?しかもなんか嬉しそうにしているじゃねぇか。そもそもどういう風の吹き回しだよ。私は呆れながらも聞く。

 

「一応聞いとくが……何故そのような発想になったのかな?」

 

「実は僕……もう我慢できないの……」

 

顔を赤らめながら恥ずかしがっている。……ダメだこいつ早く何とかしないと(使命感)。このまま放置していたらヤバいことになりそうな気がしたので、ここは一つ優しく対応することにした。まずは理由を聞き出す。

 

「はいはい、話なら聞くからちゃんと言ってみな」

 

「……」

 

時雨は無言で懐から写真を取り出す。

 

「……この写真なんだと思う?」

 

彼女はその写真を私に見せた。……あ。

 

「これ、昨夜提督が夕立と犬プレイをしているところを青葉に依頼して隠し撮りしたものなんだけどさ……僕とヤっているときよりも夕立を抱いている時の方が表情豊かだったんだよね……」

 

「い、いや!それは気のせいだから!」

 

いかんいかん。思わず口調を崩してしまった。私はなんとか誤魔化そうとするが彼女は許してくれなかった。

 

「今から、服を乱れさせて憲兵の詰所の前でこれを掲げるね?」

 

時雨はとてもいい笑顔で言う。……ああ、もう終わりか。こいつに逆らうとロクなことにならないからなぁ。私は観念して彼女に要求を飲む旨を伝える。

 

「わかった、降参だ。で、私は何をすればいい?」

 

「提督と散歩がしたい」

 

「……はい?」

 

「提督と一緒に散歩に行きたいんだ」

 

彼女はとても可愛い声で言った。……まあ、たまには良いだろうと思い私は了承する。すると時雨の顔がパァッとなり嬉しそうにする。なんかこういう仕草をされると普通の子にしか見えない。中身のおっさんはどこに飛んで行ったんだか。

 

とりあえず彼女の首輪にリードを付ける。

 

私は彼女を連れ外に出ると、何人かの民間人に出会ったが皆微笑ましそうな目をしながら通り過ぎていく。……やばい恥ずかしくなってきた。そんなことを思いながら散歩をしていた。しかし彼女は全然気にしていなかった。

 

私は彼女に疑問をぶつける。

 

「時雨、お前なんでこの状況で落ち着いているんだよ」

 

彼女は首を傾げて言った。

 

「別に?僕はこう見えても結構メンタル強い方だし慣れてるよ?」

 

……まあ、そうなるな。とりあえず面倒なので黙っておくことにした。

 

それからしばらくして彼女は急に立ち止まる。私は「どうかしたのか」と言う前にいきなりしゃがみ込んだ。

 

そして自分のスカートに手をかけ捲ろうとする。咄嵯の判断で手を掴んで止める。

 

「お、お前外で何をするつもりだ!?」

 

焦った顔をしながらそう問うと、彼女は無邪気な笑顔を浮かべながらとんでもないことを口に出した。

 

「犬が服を着てるのは、おかしいと思わないかい?だから脱ぐね?」

 

「待てい!!」

 

慌てて彼女の手を止めさせる。

 

「そういうのはせめて鎮守府でやってくれ!!ここだと流石にマズイだろ!?」

 

「そっか、じゃあ後でね」

 

えへへと笑いながらそんなことをのたまいやがった。

 

 

その日の夜、鎮守府にて。

 

 

「あっ…はぁ………僕、外ですっぽっんぽんになっちゃった……」

 

「……」

 

「ねぇ…提督。僕を見てよ。もっとよく見てよ」

 

「……」

 

「ねえってば。ねえ…………ワォーン(意外と上手い遠吠え)」

 

「……」

 

時雨が犬になった。もうどうしようもないくらいに頭が狂ってしまったらしい。

 

 

 

 

 

「ぽいぽーい」

 

「「!?」」

 

私達が声の方向を見ると夕立がいた。

 

「木の裏にかくれろ!(小声)」

 

時雨を急いで近くの木の裏に隠す。夕立はこちらに向かって歩いてくる。

 

「ん?」

 

「ど、どうしたんだ?」

 

「時雨を探してるんだけど……どこにもいないっぽい」

 

まずい、バレたか?

 

「そ、そうか。私は知らないぞ」

 

「わかったっぽい」

 

そのまま立ち去って行くかと思ったが……なぜか彼女はその場で止まった。何か考えているようだったが、すぐに私の方を向いた。

 

「提督さん。その手に握ってる紐はなぁに?」

 

しまった。リードを握ったままだった……。

 

「……もしかして……」

 

まずい、まずいまずいまずい。

 

「隠れて犬飼ってるっぽい!?」

 

え!?

 

「あ、ああ。じ、実はこっそりな…」

 

良かった。うまく誤魔化せそうだ。

 

だが、安心したのは束の間だった。

 

「夕立にも見せて欲しいっぽい!」

 

やべえ……!

 

「ち、ちょっと待った!」

 

「どうしたの?」

 

「いや、その……」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side時雨

 

……裸に首輪姿。僕のこんな変態みたいな姿みたら………夕立はどんな反応するのかな……。

 

今、夕立と僕を隔てるのは木1本だけ……提督に握られたリードは僕に繋がれている……夕立の目の前で…。

 

ドキドキが止まらないよ……ああ、興奮しすぎておしっこ出そう……。

 

………出したくなってきちゃった……。

 

…………犬だから……いいよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side提督

 

チョロチョロチョロチョロ

 

 

「「?!」」

 

「おしっこ?」

 

……ちょっ!時雨さん!?……あ、そうだ!

 

「ゆ、夕立、実を言うとこの犬すごく怖がりでな」

 

「ぽい?」

 

「……今も怯えておしっこを漏らしちゃったんだよ」

 

即興で作った話だが何とか誤魔化せそうだ。

 

「そんなに怖がりさんなの?」

 

「ああ、そうだ。だから、見せるのはまた今度ってことにしてくれないか?……」

 

「ぽい。わかったっぽい。ごめんねワンちゃん……」

 

「あと、これは秘密にしてくれ」

 

「わかったっぽい」

 

夕立はそう言って回れ右して帰っていった。

 

よし、なんとかなったか。時雨の方を見る。

 

そこには────

 

「えへ……………あは……………♡」

 

「」

 

────顔を真っ赤にして大量の液体を流す全裸の駄犬がぶっ倒れていた。

 

私は彼女を抱え、大急ぎで執務室に帰還した。幸い近くに人はおらず誰にも見られることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side夕立

 

ふふふ、提督さんも時雨ちゃんもお馬鹿さんっぽい。

 

夕立改三の知覚能力舐めないでほしいっぽい。

 

二人の気配なんてばっちりわかってるっぽい。

 

 

 

とりあえず眠いから寝るっぽい!

 

 

 

 




これ、大本営に坂本元帥に会いに行く前日なんですがこの調子で大丈夫ですかねこの2人。

後日談書きたいんですが、読みます?

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  • 蛇足だから書くな
  • 串本の白露の話を書け
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