【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改 作:chanhaya
side時雨
なんやかんやあって提督と大本営に行く日になった。
今日はちゃんと服を着ている。
まあ、さすがの僕でも羞恥心ぐらいはあるからね。
……ただやっぱり首輪だけは付けっぱなしにしている。なんだかんだ言って結構お気に入りになったからだ。
「そろそろ着くぞ、時雨」
「うん、分かった」
車を出て少し歩き、建物に入る前にふと思った。
「そういえば……何でわざわざ車で来たんだい?電車を使えばいいじゃないか」
すると提督は苦笑いしながら言った。
「お前、自分が痴女みたいになってること気付いてないのかよ……」
……あ。確かに……今の僕は服着てるけど……それでも十分ヤバい奴に見えるもんなぁ……。それに提督が隣に居るからって安心しきってた。……反省だな。
そんなことを考えながら、僕たちは建物の中に入った。
「元帥が来るまで時間があるから、その間にお前が前に言ってた大本営のデータベースのなんちゃらを見に行こう」
「そうだね」
僕たちは階段を上がり2階の廊下に出る。そしてそのまま一番奥の部屋に歩いて行った。部屋の前には警備兵が立っているが提督の姿を見るとすぐに敬礼をする。
「ご苦労」
彼が軽く言うと警備兵はビシッとした動作をして、扉を開いた。
僕たちが入ると同時に、後ろのドアも閉じる音がした……退路を塞いだつもりなのか? 中には10人程度が入れるスペースがあり、壁一面にモニターと端末が設置されていた。部屋の中心に机が置かれているだけで特に目立つ物は無かった。
とりあえず、端末の検索欄に夢で出てきた『文章■■■■■■■■』を入力する。すると検索結果が表示される。……あった。これがそれか……。
画面には大きく『警告』の文字。どうやらかなり重要なデータであるらしく厳重に注意事項が書かれているようだ。……ん? この注意書きって……どこかで見覚えがあるような気がする……。
とりあえず無視して続行する。
『警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!』
『警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!』
『警告 : これ以上ページを閲覧しないでください !!』
くどいくらいに警告メッセージが表示され続けている。だが僕は一切の躊躇なくページを開いていった。
『警告はした。後悔するぞ、私みたいに』
そしてその下には、
『私は貴方を罵り、蔑もう。だが、貴方の好奇心と覚悟に賞賛を送ろう。そして賞賛の代わりとして見せてやろう。この戦争の真実と網走鎮守府の最後を。もしも既に警備兵共が乗り込んできていたり、読む途中で乗り込んできたとしたら「今、杉野中佐のメッセージを読んでいる所なんだ」とでも言えば彼らは少しだけ待ってくれる。多分』
と書かれていた。
……杉野……?まさか……!! 次の瞬間画面が大きく切り替わり、一枚の資料が大きく映し出された。
資料に書かれた文字を読んでいく。何故か頭が痛くなる。吐き気さえ感じるほどに気持ち悪い。……しかし僕の手は動き続ける。その文を目で追うのを止められなかった。
side提督
時雨が文章を読み始めて30秒ほど経った時、警備兵が扉から銃を向けてきた。
「今、杉野中佐のメッセージを読んでいる所なんだ」と言って待ってもらうことにした。
しばらくして、時雨が口を開く。
「……ああ、そういうことだったのか」
……どういうことだ?よくわからん。
「何がわかったんだ?」
時雨はしばらく無言のまま固まっていた。……やがて彼女は顔を上げた。彼女の右の瞳は…………憎悪と哀しみの色に染まっていた。
「おい、終わったな?じゃあ射殺するから抵抗するなよ」
警備兵の一人がそう言う。だが、警備兵がマシンガンを撃つよりも早く、時雨のメツェライが火を噴いた。
ちなみに普段メツェライに装填している弾は装弾筒付徹甲弾(APDS)らしいのだが、今日は何故か榴弾(HE)なので、まあ、なんて言うか、警備兵たちはよく燃えた。……警備兵たちが哀れに見える。
「「ア"ア"ア"ア"アアアアアア!!!!!!」」
……なんか叫んでるが、放っとこう。
私は気にせずに話を続けるように催促する。
「分かった……全部話すよ」
そう言って彼女は再び口を開き、語り出した。
「……この戦争の黒幕は坂本元帥だ」
「どういうことだ?」
「そのままの意味だよ。坂本は深海棲艦を操って、深海棲艦と人類との戦争を引き起こさせた。そして、彼の思惑通りに事が運ばなければ……自分の身内すら容赦なく殺した。最初にこの事実に気づいたのは何代か前の元帥である山内元帥。彼はどうにかして坂本の動きを止める為に手を打った。でも、山内元帥はその後暗殺された。それからも、横須賀の青山少将とか、大湊の中川少佐とか、山内の後継の清水元帥とか……色んな人達が動いてくれたんだけど……どれも上手くいかずに、みんな殺された」
淡々と喋っているが声に悲しみが含まれていることがハッキリとわかる。
そして彼女は悲しそうな顔をしていた。
「で、清水元帥が死ぬ3日前に「後は頼んだ」的なニュアンスで全部教えられたのが、僕の前世の杉野時雨中佐なんだよ」
……そういうことなのか……。
……それにしてもコイツがこんな表情をしているのを見るのは初めてだ。なんか泣き出しそうだ。
「あと、このページを書いたのは前世の僕だ。多分、僕の性格上残さなきゃいけないと思って書いたんだろう。僕が死んでもこれに向き合えるような人が読んでくれるだろうと予想を立ててね。だから、僕が死んだ後に読まれることを前提で書いている」
なるほど……。
俺はふと思い、画面の端の方にあるボタンに目をやる。……これ、押せばいいんじゃないか?……だが俺がボタンを押すよりも先に画面が切り替わり別の資料が現れた。どうやらここから先はパスワードが必要のようだ。
「パスワードは?」と尋ねる。
時雨は「□□□□□□」と答える。するとパスワードを入力しろというウィンドウが出てきた。
俺はそこに数字を打ち込む。
するとまた資料が表示されるが……これはなんだ?
時雨に聞くと、網走鎮守府の戦果及び被害が書かれているとの事だった。
資料をよく見ると、最後の1週間の被害だけ異常に多い。
他の部分はそこまでではないが……ここだけ、2047年深海大侵攻の時期だけ不自然に多いような気がする。
「これはね、僕は坂本が裏で糸を引いていると思っているんだ……」
「つまり、深海大侵攻はお前を殺すためのカバーストーリーだと言うことか?いや、待てよ、他の知った連中は
「……多分、一部の艦娘達に話しちゃったからだろうね。…………ははっ、僕のせいだよね。僕が、僕が一人で死ねばよかったんだ……」
時雨はこちらを見て笑った。その笑顔はどことなく痛ましい。……その目から一筋の涙が零れる。
「ごめん、取り乱しちゃって」
時雨は涙を拭き、話を切り替えるようにそう言った。
私は資料を見ていて少し疑問を抱いた。
「なあ時雨、轟沈数より網走鎮守府に所属していた艦娘の数の方が多くないか?全滅したと聞いているんだが…………」
そんなこと言いながらながら時雨を見ると……あ……ヤバ。完全にキレてる時の顔してる……。しかもこっち睨んでるし……。
「……ああ、網走が全滅する前に脱走したり、行方不明になった子が居たんだよ。多分嫌な予感でもしたんじゃない?」
すごい不機嫌そうな表情で返してきた。
「それより、そろそろ時間じゃない?坂本の所に行こうか」
「……わかった」
「それじゃあ、僕の後についてきて」と言って部屋を出る。
「おい、ちょっと待ってくれ」と警備兵が止めるも無視。そのまま彼女は部屋の外に出て行った。
私もその後ろについていくが、時雨は何も言わなかった。
しばらく歩くと、坂本元帥との約束の場所である会議室に着いた。
中に入ると、串本の石川中佐や、舞浜の齋藤少将、館山の東郷少佐がいた。
「石川さんも呼ばれたんですか?」
「ああ、おかげでもっとハゲそうだよ」
そう言って頭を触り出す。
しばらくすると会議室に2人ほど入ってきた。
「っ!?お、お前は!」
時雨が驚く。私も驚いた。
「いやあ、お待たせしちゃったみたいで(笑)」
坂本元帥が笑いながらそう言う。だが、私と時雨の視線はその右後ろの人物に集中していた。
「「お前……なんでここにいるんだよ!?」」
「よお、久しぶりだな。元気してたか?」
坂本の右後ろにいる人物とは、我らが深海提督、西馬だった。
文章■■■■■■■■は坂本の権力を使えば簡単に削除できそうですが、警告されまくっても見ちゃうような
後日談書きたいんですが、読みます?
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読むから書け
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あったら読む
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好きにしろ
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読まない
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どうでもいい
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蛇足だから書くな
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串本の白露の話を書け