【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改 作:chanhaya
side提督
「おいおい……これは一体どういうことだ」
私はそう呟いた。
私は齋藤少将や東郷少佐や植村少佐やその部下の艦娘を引き連れて大本営にやって来た。理由はもちろん坂本元帥を逮捕or殺害するためだ。ちゃんと証拠は持っている。だが……
「どうなってる……」
「わかりません」
何故か大本営には元帥を含めた重役が一人もいなかった。ついでに言うと第零艦隊の連中もいなかった。つまりここにはいないという事だ。……ふざけやがって。
「まぁいいでしょう。そのうち戻って来るでしょうしね」
植村がそう言った時、私のスマホに電話が入ったので確認すると鎮守府の白露からであった。
「なんだ?」
『なんかテレビで坂本元帥が演説始めようとしてるんですけど』
「はぁ!?あいつどこにいんだよ!」
『いやわかりません。提督もテレビ見たらどうですか?N〇K総合でやってますよ』
「ちっ……!とりあえずテレビ点けるぞ」
私はそう言うと元帥室の壁に埋め込まれている60インチの有機ELディスプレイに視線を移した。
そこに映っているのは軍服を纏った狐のような細い目が特徴的な壮年の男性、こいつが坂本だ。
その隣にいるのは秘書艦の神風零式である。
スマホで掲示板の実況スレを見ると結構人がいる。みんな暇なのかな?
……というか何を言うつもりだろうか?まさかここで特務戦略技術軍について触れるとは思わないが、警戒する必要があるだろうな……。
そんなことを考えていると、画面内の坂本が喋り出した。
『7500万の日本国民の皆さん、こんにちは。私は日本国国防海軍元帥、坂本藤雄元帥であります。本日は皆さんにお話したいことがあります』
『単刀直入言いましょう』と言う彼に対してスレ民や〇コニコ生放送で見ている人らはなんやなんやと騒いでいる。
私達は騒ぎ出すことはなく画面を凝視する。そして彼はこう言った。
『艦娘は兵器であります。人権などいりません』
「坂本お前マジか」
私は唖然とした。天国の山本前元帥が泣いてるぞ。
こいつは何を言っているのだろうか。こんな発言を堂々としたら普通は批判殺到するはずだ。しかしそういった書き込みは一切ない。
まるでそれが当たり前かのような空気感が漂うのを感じる。
『兵器に人権など必要ありません。それは当然の事であります!』
坂本は大きく手を振り、大袈裟なほど声を上げた。まるで芝居の演者のようだ。その姿は、私たちにとっては滑稽に見えると同時に酷く気持ち悪いものに見えた。
『約20年前、深海棲艦が現れたあの日から、世界は未曾有の危機に直面しております。深海棲艦の侵攻により、我々、生物の故郷である海は奪われ、沿岸部の住民は惨たらしく殺され、今もなお遺族の皆さんは悲しみに包まれております……』
かと思えば今度は下を向き、悲痛な面持ちで握りこぶしを作った。
私たちは、どの口が言う!と憤りを感じながら握りこぶしを作る。
〇コニコの画面を見ると、誰一人としてコメントしている者はいない。
『そんな悲劇を終わらせるために作られたのが、皆さんご存じ艦娘という存在です。……少女の姿をした、軍艦の化身……つまるところ武器、兵器……』
坂本は顔を上げると、笑みを浮かべ、こう言った。
『道具に人権を与えるような大馬鹿者がこの世にいますか?』
「坂本てめぇ!」と怒鳴りそうになるが、私は堪えた。ここで私が怒鳴ったところで、こいつはこの場にいないからだ。
ちなみに植村少佐は真っ赤になっていた。
『……残念ながら、いるのですよ。そんなどうしようもない大馬鹿者が』
『「艦娘だって人間だー大切にしよー」と馬鹿丸出しなことを平然と言う連中がいます。山本前元帥や一部の提督らがいい例です』
『きっと彼らはこの国を滅ぼしたいのでしょう。もしくは兵器を愛玩用に使うのはちょっとあれだから人間ということにしておきたい趣味の悪い方々かもしれません』
『まぁどっちでもいいのですけど。要はそういう奴らがいるせいで、我々軍人も困っております。何故だかわかりますか?それはですね……そういう艦娘を人間だと主張する愚かな提督が反乱を起こすのですよ。見ているか?元帥室に乗り込んできた青年将校諸君。君たちの事だよ』
坂本はニヤリとした笑顔をカメラに向けた。
やばい、バレてた。
てかよく見たら元帥室の隅っこに監視カメラあるぞ!
「夕立!その監視カメラを壊せ!」
「ぽいっ!」
速攻で夕立に壊してもらった。
『ああ、あとついでに伝えておこうと思いますが……今回の反乱に関わった提督と艦娘は把握しているので、二階級特進させてやろうと思っております。もちろん後で提督たちは死刑台、艦娘は解体装置に送りますがね』
『まあ、青年将校諸君、戦いたいなら戦ってあげますよ?もちろん海軍のトップとしてですが。ただし私に逆らった以上、1か月後に生きていられるとは思わないで下さいね?』
そう言って坂本は手をひらりと動かし、演説を終えた。画面には【放送が終了いたしました】と表示される。
スレ板や〇コ〇コがえらいことになっているので、とりあえず私はその場の全員を連れて横須賀に戻ることにした。
ちなみに今日の騒動は後に海軍四・三事件と呼ばれることになる。
side西馬
坂本が演説を終えて控室に戻ってきた。
「坂本元帥、お疲れ様です。見事なスピーチでした」
「はは、ありがとな」
「俺ではあそこまでうまくやれませんよ。やっぱりすごいです元帥殿」
俺は苦笑いする。正直言うと少し気持ち悪い内容だったので、俺にはあんなに上手く言える気が全くしないのだ。
反乱煽るとか頭湧いてんじゃねえの?
「それほどでもないよ、西馬君」
そう言った坂本の細い目はいつも以上に細くなり、不気味さが増していた。いやマジで吐き気がするからやめて。
「それで、これからどうするんですか?」
「そうだな、今はまだ大っぴらに行動できんからな……」
坂本の言うとおりである。今は
「今は、まだ、な……。まぁ、その時が来たら、迎えに来てくれ」
そう言って坂本は立ち上がって出て行った。
……これ以上好き勝手出来ると思うなよ、坂本。
後日談書きたいんですが、読みます?
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読むから書け
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あったら読む
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好きにしろ
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読まない
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どうでもいい
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蛇足だから書くな
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串本の白露の話を書け