【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改   作:chanhaya

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54話 第零艦隊推参

 

 

 

横須賀鎮守府提督である荻原大輔准将は大本営を制圧したという齋藤少将の所に行くため、軍用車で東京に来ていた。

 

「う~ん……地獄だな……」

 

東京はまさに阿鼻叫喚となっていた。そこかしこでは銃撃戦が行われ、人々が無惨にも死んでいく。

 

また、建物は燃え上がり、スカイツリーはなんか上半分が無くなっている。そんな悲惨な光景の中を走りながら進む。

 

「しかし……これどうすっかな……」

 

そこら中に死体が転がっているのを見ながら呟いた。

 

「時雨が戻って来ない限りはこんなんどうにもならないんだよなぁ……」

 

彼がそう言って頭を抱え込んだその時であった。いろんな方向からRPGの弾が飛んできたのは。

 

「ぬおっ!?あぶなっ!!」

 

彼はアクセルをべた踏みしてハンドルを回すと、間一髪のところで避ける事に成功した。

 

しかしその後も次々に撃ってくる。どうしようかと考えていると、超兵の一人が銃剣付きのAK74を持って車の上から彼を刺そうとした。

 

「死ねえ!グフッ!」

 

だが、荻原は間一髪のところで対化物用拳銃『メツェライ改』で超兵の頭を吹き飛ばし助かった。

 

ちなみにこのメツェライ改は時雨が暴走した時に殺すために明石が開発した代物で、実際に大本営で時雨が暴力沙汰を起こした時にはこれで殺した。

 

とりあえず荻原は車から降りることにした。

 

「ふう、死ぬかと思ったぞ。超兵共」

 

「往生際が悪い男だな」

 

荻原の前方には100体以上の祖国超兵の姿があった。その全員が銃を持ち荻原を狙っているようだ。

 

「いくら足掻こうが逃げようが無駄だ。諦めろ。もはやこの東京には、逃げる場所も隠れる場所も存在しない。諦めろ、人間」

 

超兵は降伏するように勧告する。しかしその超兵を荻原は鼻で笑った。

 

「ハハッ。無駄だと?諦めろだと?まあ、お前たちらしい言い草だな。人間でいることに耐えられなかった、人間から逃げた卑怯者共が。……人間をなめるな。人間はな、そんな簡単には負けない。さあ来い!かかってこい!全員まとめて叩き潰してやる!」

 

荻原の言葉を聞いた超兵たちは笑い始める。

 

「クハハハハ!いいだろう!!望み通りぶっ殺してやる!!」

 

「行くぞ!!」

 

ザザァ!!っと彼らは駆け出した瞬間。

 

グサグサグサッ!と、超兵の一人に無数の短刀が刺さり死亡した。

 

「なんだ!」

 

超兵たちと荻原は上を見上げる。そしてそこには……大本営第零艦隊旗艦、神風零式がいた。

 

「お前は、神風か!」

 

荻原がそう言うと超兵たちがざわざわしだす。

 

「神風って大佐が見せたビデオでシグレと戦ってたやつだよな?」

 

「ああ、本人なら相当強いぞ」

 

「上から来るぞ!気をつけろ!」

 

神風は荻原の目の前に降り立つとこう言い放った。

 

「荻原准将、お久しぶりです……フフ、ただの人間が、生身の人間が、バケモノ共にかかってこい?叩き潰す?笑わせてくれますね。まあ、坂本元帥からあなたを監視するように伝えられているので、監視対象であるあなたに死んでもらっては困ります。おとなしくじっとしていてください。まあ、心意気は買いますよ、それでこそ私の宿敵(時雨)の上官です」

 

「おい小娘、邪魔をするな」

 

超兵たちがそう言うが彼女は逆にこう返した。

 

「あなた方には聞いてません。バケモノ共が」ギロッ

 

それを聞いた超兵たちの顔から汗が流れる。どうやら恐怖を感じているみたいだ。すると神風は超兵の方に振り向きこう言い放つ。

 

「元帥に仇名す者は駆逐する。バケモノは駆逐する」

 

神風はそう言うと袖から短刀8本を出し指と指の間に挟む。

 

「この私の眼前にバケモノ共が歩き、喋ることを許した覚えはない。元帥に刃向かう者、盾突く者、元帥に対する障害は全て、私が、我ら第零艦隊が排除する!」

 

神風がそう言い切ったと同時に第零艦隊の陽炎、叢雲が神風の後方の建物から降下、その他の第零艦隊の艦娘たちもぞろぞろと現れる。

 

「我ら第零艦隊に盾突く者は!震えながらではなく!道端のゴミのように死ぬのだ!!」

 

神風はそう言い8本の短刀を超兵たちに向かって投げる。その短刀は正確に超兵の胸元や頭部へ刺さっていく。

 

「総員!突撃ィ!!!」

 

そして、戦闘が開始された。しかし戦況は完全に一方的であった。

 

超兵たちは次々に撃破されていく。

 

ある者は短刀が全身に突き刺さり、ある者は槍によって頭を貫通、またある者は対深海棲艦用の拳銃で滅多撃ちにされミンチ状態になって死ぬなどなど、様々な方法で殺されていく。

 

「クッ!」

 

「ガアッ!」

 

「クソッ!なんてバケモノだ……」

 

「こいつら本当に、本当に艦娘なのか!?」

 

「バケモノ共め!!」

 

超兵たちは悲鳴を上げながらどんどん死んでいく。

 

「うおおお!捉えたぞぉ!」

 

ある超兵が第零艦隊の叢雲に完全に照準を合わせ、AK74を発砲した。

 

AKの弾は完全に命中コースだったが、叢雲は「見てから回避、余裕でした」とい言わんばかりに避け、その超兵の顔面に槍をぶっ刺した。

 

「ぐはっ!!」

 

ザシュッ!!という鈍い音が鳴り響く。他の超兵たちはさらに銃撃を強めた。

 

だが艦娘たちはそんなものは意味が無いといわけんばかりに次々と撃たれる銃弾を軽々と避けて、超兵を惨殺していく。

 

「バケモノが!」

 

「勝てるわけないだろ!こんなバケモノ共!」

 

「ちくしょう……俺はまだ死にたくない!嫌だ!いぎだい!」

 

「もうダメだよ。死んだよ。俺たちは」

 

絶望の声を呟きながら、次々と超兵は殺されていく。そしてついに残った超兵達は10人弱まで減った。

 

荻原はしかめ面で腕組んでそれを見ている。

 

(うわぁ……)

 

「どうしましたか?」

 

「お前ら、やっぱり結構エグいな」

 

「え?何がです?」

 

神風はとぼけたような顔をするが、これは確実にわかっている反応である。荻原は苦笑いしたという。

 

神風はラスト10人になった超兵の群れに突っ込むと「うらあああああああ!!」と叫び声をあげながら短刀を投げまくり攻撃を開始した。

 

超兵たちはマシンガンやアサルトライフルなどで神風に応戦しようとするが弾丸は全て外れていき神風の投げつけた短刀が次々と彼らの体を突き刺し、殺していく。

そしてあっという間に残りの超兵は神風に虐殺された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荻原は一人、大本営に向かおうと歩き出した。

 

だが、陽炎に銃を向けられた。

 

「どこへ行く気ですか」

 

「大本営だ。少将が呼んでいる」

 

「齋藤とその配下の艦隊は既に始末しました」

 

「とりあえず大本営に行く。私には一応将官としての仕事があるのでな」

 

「あなたの身柄はこちらで預からせてもらいます」

 

「………なら、水か酒寄越せ」

 

「…………は?」

 

「だから捕虜にするのなら水か酒でも寄越せや。気の利かんやつだな。おもてなしの精神を知らんのか」

 

そう言いつつ、荻原は陽炎の手にある拳銃を蹴って飛ばした。

 

「水だ。その辺の自販機のペットボトルでもいいぞ」

 

荻原はそのまま歩き続ける。第零艦隊の艦娘たちはなんか呆れていたとか。

 

陽炎と叢雲の2人はしばらく考え込んだ後、荻原に水を渡そうとしたが「酒が良い」と言われ、キレだした。

 

「もうコイツの脚切り落として攫っちゃおうかしら」

 

「いっそ銃で撃っちゃう?」

 

「聞こえてるぞ、お前ら。…………それでいいのか第零艦隊、それでいいのか神風」

 

荻原は2人の暴言を聞き流しながら神風に問うた。

 

すると神風の瞳が一瞬だけ揺らいだ気がしたのだが、次の瞬間こう言った。

 

「艦娘の存在意義は"一応"日本国民を守ること、人間を傷つけるのは、我々の任務ではありません」

 

「じゃあ今の行動はなんだ?」

 

「元帥の命令により、あなたの確保を命じられました。それが私の任務でしたので遂行しようとしただけです」

 

荻原はこの回答に「ふーん」と生返事をしただけだった。

 

「じゃあ私は行くぞ。だが、この夜道は物騒すぎる。送ってくれ」

 

「わかりました。送りましょう」

 

「「はあ!?」」

 

こうして荻原は第零艦隊に送られることになったのだった。

 

 

荻原と護衛の第零艦隊の移動は、ポーカーフェイスな荻原、全体的にイライラしてぶつぶつ言っている第零艦隊、そして真顔で無言の神風という組み合わせであったという。

 

 

 





(東京と齋藤少将は)死にました。

後日談書きたいんですが、読みます?

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  • 好きにしろ
  • 読まない
  • どうでもいい
  • 蛇足だから書くな
  • 串本の白露の話を書け
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