【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改   作:chanhaya

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昨日の夜、時雨に転生した直後身に覚えのない理由で裏切り者だなんだと言われ、艦娘達に自殺を強要されるというクソ怖い夢を見た。
なんかこの小説の時雨に申し訳なくなった。



68話 作者がジョジョの漫画を読み始めた結果

 

 

 

「時雨!うわああああぁぁぁぁ!!!!」

 

荻原は絶叫した……。

 

クズネツォフはしばらく無言だったが、やがてぼそりと呟いた。

 

「……勝った、か。……だが、なんというか、虚しい気分だな。あんな模造品のようなバケモノを倒したのが、我々の研究の最大の成果とは、ね」

 

その時だった。

 

「っぽいー!!」

 

艦橋の床をぶち破って夕立が現れた。だが、以前よりさらに禍々しいオーラを放っている気がする。

 

クズネツォフも一瞬驚いたようだ。しかしすぐに余裕のある笑みに戻る。さすがロシア人である。メンタルも強いのかもしれない。

 

夕立は血のように紅く染まった双眼でクズネツォフを睨むように見ながら荻原の隣に並び立つ。

 

「ほう、その様子だと、コズロフスキーでも喰らったようだな」

 

「黙れっぽい。クズは黙ってろ」

 

「……口の悪いワンちゃんだな。まあいい。…………ところで、君たちは私が何者なのか知っているか?まあ、せっかくだから教えてやろうか」

 

「…………」

 

「まずは自己紹介から行こうか。私の名はウラジーミル・クズネツォフ。ロシア=シベリア共和国、特務戦略技術軍の大佐だ。年齢は141歳、結婚はしていない。見た目年齢は30歳くらいかな?趣味はボルシチを作ることだ。あと、酒が好きだ」

 

まるで友人に紹介をするように淡々と己について述べていくクズネツォフ。彼はどこか狂気じみた目をしながら言う。

 

「そしてなにより、越界とそれを使った越界装置の研究の責任者だ」

 

クズネツォフは少し間をあけてから再び話し始めた。

 

「我々は越界装置によって、平行世界や異世界の技術を現実世界へ持ち込み、活用することに成功した。РДС-202……君たちに伝わるように言えばツァーリ・ボンバか。それやミグ29戦闘機やソユーズ宇宙船など、ソヴィエトが生み出したさまざまなものに我々の研究チームは貢献した」

 

そしてまた一呼吸置いて続ける。

 

「しかし、それでも満足できなかった」

 

「?」

 

クズネツォフの言葉に怪しそうな顔を向ける荻原と夕立。だがクズネツォフはそのことについて気にすることなく話をすすめる。

 

「我々は見たんだ。我々が生み出してきたもののさらに上のものを。それを目にして、私は心を奪われた。それからの日々は楽しかったよ。本当にな。毎日が夢のようだった」

 

クズネツォフはまるで子供のようにはしゃぎながら、語る。

 

「ロンドンでナチや十字軍が亡者の大群に押しつぶされる世界を見た。時を止める吸血鬼がいる世界にも行った。他にも多くの世界をこの目で見てきた。素晴らしい世界ばかりだった。そして同時に思った。その世界の生き物たちをこっちの世界に連れ込んだらどうなるのか、とね」

 

クズネツォフはニィッと邪悪な笑みを浮かべた。

 

「我々の実験の成果は、君たちが今体験しているものだ。妖精さんも我々が持ってきたものだ。あと、吸血鬼の血とかもな。……そして吸血鬼の血と妖精さんを使って祖国超兵、つまり深海棲艦を作った。まあ、別の平行世界の深海棲艦を参考に作ったのだがね。…………ただ、脱走した深海棲艦が坂本とかいう奴の下で暴れていただけで、我々の祖国超兵は使う機会がほとんどなかった。第三次世界大戦も結局原爆使われなかったしな。あ、そう言えば、坂本が艦娘の反乱は我々が仕組んだとか言ってたらしいが、洗脳したのは坂本だ。くれぐれも勘違いはしないでくれよ」

 

クズネツォフはいったん言葉を区切る。

 

「だが、その矢先だ。我々は……時雨を見つけた。そして、あのおもちゃ……バケモノを倒す方法を日夜考えた。童心に返って考えた。いやあ、楽しかったのなんの。……そして我々は、私はあのバケモノを塵も残さず消し飛ばしてやった。さすがに骨が折れたがね」

 

「……ふざけるな」

 

荻原は低い声で言った。

 

「時雨は物じゃない。お前が弄んでいい存在なんかじゃねえんだよ!」

 

荻原の叫びを聞いたクズネツォフは一瞬ポカンとした表情を見せたが、すぐに高笑いをした。

 

「ハハハッ!面白いことを言うなぁ君は。アレが人?まさか。そんなわけないじゃないか。あんな醜悪でおぞましいバケモノが人間であるはずがない。そもそもアレは兵器だ。兵器は使い潰すのが道理だろう」

 

「貴様ァッ!!夕立!奴をぶっ殺せ!!」

 

「ぽいーっ!!!」

 

荻原の命令と同時に夕立はクズネツォフに20インチ連装砲を向けて砲撃する。

 

「ぎゃああああああっ!」

 

砲弾はクズネツォフに命中し、彼は右半身を吹き飛ばされて艦橋に倒れた。血しぶきが舞い散り、あたり一面を赤く染める。

 

しかしクズネツォフは生きていて、何事もなかったかのようにムクリと起き上がった。

 

「……チッ」

 

夕立は小さく舌打ちをする。

 

「危ないなぁ全く。でもな、私は異世界のオカルトチックな技術で体を治せるんだ。だから君の攻撃は私には通用しない。残念だったな」

 

クズネツォフが嘲笑うように言うと、彼の体が光に包まれ、見る間に元通りになっていく。

 

「これが私の力だ(笑)。君たちに勝ち目はな「コズロフスキー!」

 

夕立はコズロフスキーからパクッ……共有した能力で時間を遅くする。

 

「Д!?садхфиулахнвиурехфгмхйютйюнгтхйтту!!?!??!!」

 

夕立以外の存在の速度が十分の一になり、クズネツォフはロシア語で何かを喚くが、夕立には超スローに聞こえるのでマジで何言ってるのかわからない。ちなみに夕立以外から見るよ夕立は超高速移動しているように見える。

 

「ぽいっ!ぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいっ!」

 

夕立はクズネツォフにオラオララッシュならぬぽいぽいラッシュを浴びせる。

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

「ぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいーっ!」

 

「あばばばばあсдлйヴぃふぉклй;кпんцxйхг@:」

 

夕立はクズネツォフをボッコボコに殴る。クズネツォフの顔が腫れ上がっていく。

 

「ぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽぽいぽいぽいぽいぽいーっ!」

 

「ごはあ!ぶべらぼげえ!」

 

「これでトドメッ、ぽいィィィィィッ!!」

 

夕立は渾身の一撃をクズネツォフにぶち込んだ。クズネツォフは吹き飛び、壁に激突する。

 

「…………し、死ぬぅ」

 

クズネツォフは瀕死の状態になっていた。もう立ち上がる気力もないようだ。

 

「……」

 

荻原はクズネツォフに近づき、拳銃を突きつける。

 

「動くな」

 

「うぐ……クソ、ここまでか」

 

クズネツォフは観念したように呟いた。だが……

 

「…………なあ、荻原准将。我々の技術が欲しくないか?取り敢えず話だけでも聞いてくれ」

 

突然、クズネツォフは意味不明なことを言い出した。

 

「……よし、聞こ「かかったなこの青二才がァッ!!死ねェッ!!!」

 

その瞬間、艦橋の天井から機関銃が出てきて発砲される。

 

「ぽいーっ!」

 

夕立は20インチ連装砲や12.7センチ連装砲を撃ちまくり、銃弾を全て撃ち落とした。

 

「何っ!?」

 

クズネツォフが驚きの声を上げる。

 

「くたばれ」

 

荻原はクズネツォフを射殺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、艦橋から少し離れた場所にある研究室では、博士が脱出の準備をしていた。

 

「クソ!こうなったら私も逃げなくては……」

 

彼はバッグに研究のレポートや必要なものを詰め込んで背負う。するとその時、艦が大きく揺れてドアが閉まった。

 

「しまった!閉じ込められた!」

 

博士は焦りながら艦内電話を手に取る。

 

「おい!私だ!誰かいるなら返事をしてくれ!」

 

しかし応答はない。どうやらみんなどこかへ行ってしまったらしい。

 

「畜生、こんな時に……。まあいい、私は私で何とか脱出する方法を考えよう」

 

そう言って彼が考える人のポーズをした時だった。

 

ドガァンッ!!

 

突如、研究室の天井から瑞鶴が落下してきたのだ。

 

「ひぇっ!?」

 

予想外の事態に思わず変な声が出る博士。

 

「だめでしょ?あんたが逃げたら。ねえ、坂本治三郎博士?」

 

「き、貴様!大して役に立たなかった失敗作がぁ!」

 

博士は懐の拳銃を取り出して瑞鶴に向ける。

 

しかし……

 

ぐしゃっ

 

瑞鶴のワイヤーで切られ、博士の拳銃を持っていた腕が弾け飛んだ。

 

「うぎゃあああっ!!」

 

「うるさいわね。静かにしなさいよ。早く元帥さんの所に行ってあげれば?」

 

博士の腕を切断すると同時に瑞鶴の艤装から機銃が展開され、瑞鶴は機関銃で博士の全身を蜂の巣にする。

 

「あばばばばば……!」

 

全身穴だらけになった博士は血を流しながら倒れ、やがて息絶えた。

 

「……ふう、終わった」

 

瑞鶴はその場に座り込む。

 

「……あ~、殺したかったなぁ、時雨を」

 

瑞鶴は残念そうな表情を浮かべる。

 

「…………提督さんの役に立ちたかっただけなのにな~」

 

そう呟くと、瑞鶴はため息をつく。

 

「……どうしてこんなことになっちゃったんだろうなぁ……」

 

その言葉を最後に、彼女の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦橋では思いっきり火災が起きており、荻原と夕立は脱出を急ぐ。

 

「早くしないと私達も燃えるぞ!」

 

「ぽいっ!」

 

夕立は艦橋のクソ厚いガラスを殴りで破壊し、荻原を背負って落下する。

 

「夕立、大丈夫か?」

 

「大丈夫っぽい!」

 

二人は海面に向かって落ちる。

 

そして無事、海に着水した。

 

ふと空中戦艦モスクワの方を見ると、大きな爆発音と共に艦全体が炎に包まれ、今にも墜落しそうになっていた。

 

「夕立、帰るぞ」

 

「ぽい!」

 

こうして二人は横須賀鎮守府へ帰投した。

 

 

 




瑞鶴は元々は提督(今の時雨)の役に立ちたくて焦った結果命令無視してしまい、罰(という名の拷問)を受けて逆恨みした結果こうなりました。

いちいち補足しないといけない我が文章力よ……。

後日談書きたいんですが、読みます?

  • 読むから書け
  • あったら読む
  • 好きにしろ
  • 読まない
  • どうでもいい
  • 蛇足だから書くな
  • 串本の白露の話を書け
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