【本編完結】転生したらブラック鎮守府の時雨だった話 改 作:chanhaya
時雨は静かに暮らしている
時雨が帰ってきてから数年が経った。
横須賀鎮守府の艦娘達は時雨との関係改善に努め、なんとか受け入れてもらえるようになった。まだ溝は完全に埋まったわけではないが、お互い少しずつ歩み寄っている。
時雨も以前のように無邪気な笑顔を見せるようになっていた。そのことが荻原にはたまらなく嬉しいことだった。
そんなある日の朝。時雨は自室でぐっすり眠っていた。今日は非番なのだが特に予定はない。ただ何となく寝ているだけだった。
するとそこにドアをノックする音が聞こえてくる。返事を待たずに入ってきたのは荻原だった。
「おーい、時雨」
「どうしたの?提督」
時雨はまだ少し眠そうにしていたが、荻原の声を聞いてすぐに目を覚ます。
「一緒に飯でも食わないか?」
「うん、行くよ」
荻原は先に行き、時雨は着替えて、髪を整えてから彼の後を追う。
「待たせたかな?」
「ん?私もさっき来たところだ」
「それなら良かった」
二人は食堂へ向かう。時雨は鮭定食を頼み、荻原は鯖の味噌煮を選んだ。
注文してから料理が来るまで雑談をしていると、不意に時雨が言った。
「提督」
「なんだ?」
「僕がいなくなった時、どんな気持ちだった?」
「……すごく寂しかった」
「そっか」
時雨は俯く。
すると彼は箸を置いてこう告げた。
「時雨」
「……ん?」
「もうどこへも行かないでくれ。私は君がいない生活なんて考えられない」
「……うん!」
彼女は満面の笑みを浮かべた。荻原もそれを見て優しく微笑んだ。
それからしばらく食事を楽しんだ二人。時雨はいつもよりよく食べていた。
「提督」
「ん?」
「あ~ん♪」
「え?ちょ、ちょっと待ってくれ!」
「やだ、待たない」
時雨は強引に荻原の口に鮭を突っ込んだ。
「おいしいかい?」
「……ああ、うまいぞ」
荻原は赤面しながら答える。時雨はとても満足そうな顔をしていた。
その後、二人は食事を済ませると食堂を出て執務室へと向かった。
「提督」
「ん?」
「手、繋ごうよ」
「いいが……」
時雨は荻原の左手を取ると自分の右手と恋人繋ぎにした。そしてギュッと握り締める。
「こうしてると幸せだね」
「そうだな……」
時雨は上機嫌だった。その様子はまるで子犬のようだった。そんな彼女を見ているだけで荻原も幸せな気分になる。
それから二人は執務室へと入る。今日は休日なので他に人はいない。
「ねえ、提督」
「ん?」
「ぎゅってして」
「ああ……」
荻原は時雨を抱き寄せる。時雨は彼の胸に顔を埋めた。
「提督の匂い、好き」
「……そうか」
「うん」
そのままの状態で時間が過ぎていく。荻原はとても穏やかな気持ちになっていた。やがてどちらからともなく体を離す。二人は見つめ合うと軽くキスをした。
そして、もう一度抱き合ったその時―――。
突然、執務室の扉が勢い良く開かれた。
二人が驚いて振り返るとそこには網走時雨の姿があった。
「……執務中に何やってるんだい?」
「「じゃれてるだけ」」
「そうかい……」
時雨と荻原は息ピッタリで答えた。それを聞いた彼女は呆れたように溜息をつく。
「……提督も僕に少しはかまってほしいんだけど」
網走時雨はそう言いながら時雨に抱きつく。その目はどこか悲しげだった。
「ああ、ごめんね。よしよし」
時雨は網走時雨の頭を撫でて慰める。時雨の瞳はいつかのように慈愛に満ちていた。
「全く、君はずるいなぁ」
網走時雨は苦笑いすると時雨の頬にチュッとキスした。
「ねえ、僕もぎゅーってしてほしい」
「ああ、おいで」
時雨が両手を広げると網走時雨はそこに飛び込むようにして抱きついた。時雨は彼女を強く抱きしめる。
「あったかいなぁ」
「うん……」
二人の少女はその温もりを確かめ合っていた(なお、中身は46歳のおっさんとその嫁艦)。その様子を見ていた荻原の顔は緩んでいた。
(この平和な日常が続くといいな)
彼は心の底からそう思った。
後日談書きたいんですが、読みます?
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読むから書け
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あったら読む
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好きにしろ
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読まない
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どうでもいい
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蛇足だから書くな
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串本の白露の話を書け