ロリコン疑惑の魔女使い 作:蒼水城
「先手は私がもらうデース、ドロー」
俺ってば反射神経が鈍いからドローしようとしたら先生に先攻取られて草しか生えぬ。ってか生徒に譲ってくれないのね……さて、何が出て来るかな?
「貴族たるモーノ、何をするニーモそれ相応の準備をしなければならないノーデス。私は永続魔法〖
突如、クロノス先生の背後から轟音と共に派手に土煙を上げながら生えて来る。あれは─────城だ。機械仕掛けの城だ。流石はデュエルアカデミア、彼の発動した魔法カードのデザインを再現してソリットビジョンで映しているのかその迫力は凄まじく、中世の城の様な外見に所々見える歯車などで構成された巨大な機械が単なる立体映像なはずなのに謎の威圧感を醸し出していた。
「さらに、〖
機械仕掛けの巨人兵。その名に偽りは無い様で見るからにメカメカしいデザインの何とも泥臭いロボットが現れた……正直、カッコイイと思ってしまった自分がいる。
「召喚された〖
ふぅー、割と初手で強いのが出て来たな。倒せるかなぁ‥‥‥‥ま、倒せるんだろうけど。
「私はカードを2枚伏せてターンエンドナノーネ」
トラップか、マジックか。このタイミングで伏せる事を考えるに何かしらの厄介な効果があるはずだ。一応警戒しとこ。
「俺のターン、ドロー!」
ふむ、このカードか。なら、まだ引けるな。でもこのカードがこの世界では禁止カードになってないのは正直オカシイと思うがな。
「俺は手札からマジックカード、〖
一枚のカードで二枚引けるってどう考えてもチートだよ、チートチート。
「自分のデッキからカードを2枚ドローする。一、二っと……お」
「何ーカ、いいカードを引いたノーネ?」
「えぇ、もう少し引けるカードを引けました。って事で続いてマジックカード〖
「ナヌー まだカードを引くノーネ!」
正直このカードもチートだと俺は思ってる。ってかコイツ、先生が突っ込まない事を考えるのに禁止カードじゃないのか……俺の記憶ではコイツは禁止カードのはずだよな……前世の記憶が正しいとしてなんで俺のデッキに入ってんだ? ま、いっか。
「デッキから三枚引いて、二枚を墓地へ」
一、二、三っと……お、パーツはそろったな。後はコレとコレを墓地に送って……よし、動くか。
「俺は手札から、マジックカード〖
「マンマミーヤ! 珍しいカードが出て来たノーネ」
そうか? 割と見るカードだとは思うんだけどな……まぁ、他の人がよく組んでるデッキから見てこのカードの効果的に入れてる人は少なそうだけど。
「先生でしたらそんな珍しいカードでも効果をご存じですよね?」
「当然ナノーヨ。このマジックカードは相手プレイヤーがモンスターのレベルを宣言、その後ィー二通常召喚が可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくーる。それで出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合はめくったカードを全て墓地に送ゥーリ、もし違った場合は出たモンスターを特殊召喚して残りのカードを墓地へ送る効果ナノーネ」
スゲェ。クロノス先生、長文を一息で言いやがった……よく息が続いたなぁ。あれかな、独特な語尾がある影響で肺活量が凄いのかな?
「じゃ、レベル指定をお願いします」
「私はレベル3を指定するノーネ」
俺はデッキから一枚一枚チェックしながらめくっていく。一、二、三、四────流石に呪文ばっかりだな……あ。
「お、モンスターカード来た」
【────♪】
ハイハイ早く召喚しろって言ってんだろ。わかってるって、うちのエースモンスターさん。
「俺は〖ウィッチクラフトマスター・ヴェール〗を守備表示で特殊召喚ッ!」
俺の場に光りと共に1人の幼女が飛び出す。その姿はまさに幼子でありながら何処か大人びた雰囲気を醸し出しており、可憐な少女とも言えた。
ってか、演出凝り過ぎててワロス。
【────♪】
「うぉぉ!? なんなノーネ、その見たことも無いモンスターネ。キュートなノーネ、プリティなノーネ」
【――――! ――――///】
うん、知ってた。こうなるから俺ってばこのデッキを使いたくないんだよ。ほら見て見ろよ、クロノス先生ったら見た事もないカードを目の前にお目目キラキラさせちゃって……絶対後で問い詰められるぅ。俺は内心ため息を吐きながらこのカードの経緯を思い出す。
このカード達は俺が前世から持って来た物とは言え、ある事情からかなりのお偉いさんの人に許可をもらい一応は公式に使っても許されているカード達だ。探れば多分公式の記録にも乗っていていると思う。だけどもその認知度はかなり低いという他なく、俺以外に使ってるやつはまずこの世界にいないと思うほどだ。そしてその数が少ない理由も単純で、前にお偉いさんに聞かされたところによるとこのカード達は何故か量産出来ないらい。どういう訳かカードをプリントアウトすると出来上がった物には何かしらの失敗が必ず見つかり、市場に出す事はおろか廃棄処分扱いのゴミとそう変わらないとの事。
理由はいくら調査しても不明で、彼が言うにこの世界でいう
「質問などは後ほど聞きますので今はこの戦いに集中してくださいよっと。俺は手札から〖ウィッチクラフト・ジェニー〗を攻撃表示で通常召喚ッ」
召喚されるは金色の髪をした美しい女性。まさに高貴と言う見た目なのだが……あちゃぁ。
【────! ────♪】
【────! ────!?!?】
あ、あのぉ……楽しそうにじゃれついている所悪いんですけどヴェルさん? ジェニーさんの効果を発動したいので遊ぶのを止めてもらってもよろしいでしょうか? ……あ、まだダメなんですね。わかりました、でも出来るだけお早くお願いしますよ。
「また見た事ないモンスターネ……しかーし、たかが攻撃力300程度の雑魚モンスター。私の〖
うん、知ってる。本当はモンスター効果を使って別の事をしようとしてたんですけど……うちのヴェルが駄目って我儘言って効果発動できなかったんですよ。
【────♪♪】
【────lll】
ほら、今だってヴェルがじゃれつき、振り回してジェニがお疲れの様子。こんな状態で効果発動なんて出来る訳────え、やって良い? 早く交代要員を回してほしいだって? ……了解した、お勤めご苦労さまでした。
「俺は〖ウィッチクラフト・ジェニー〗をリリース、そして手札から魔法カードを捨て効果発動!」
「やっぱりアタッカーじゃなかったノーネ」
「ですね、彼女はあくまで前座ですので」
墓地へと送られたジェニーはヴェルへ向かって手を振りながら光に包まれて消えると別の場所で、また別の光が形を成す。
「デッキからウィッチクラフトモンスターを特殊召喚。来い! 次の犠牲者、〖ウィッチクラフト・ハイネ〗ッ!」
「……犠牲者ってなんなノーネ?」
「あ、うっかりうっかり」
光がジェニよりも大きく、そして女性らしい形へ変化すると光の眩しさが増して光が晴れた。そして現れるは黒い衣装を着こなす大型の杖を持った魔女、しかし彼女の周りには何故か複数のハサミが浮かんでいた。
「ま、またデッキから直接上位モンスターナノーネッ!?」
先生が驚くのも分かる。上位モンスターを下位モンスターを使って簡単に呼び出せるデッキ、これがウィッチクラフトデッキの特徴の一つでもあるんだから。でも、まだまだ序の口。ハイネを召喚したぐらいだから、もっと驚く事になるぞ。
「まだまだ! 墓地へ送った〖ウィッチクラフト・ジェニー〗、〖ウィッチクラフト・ハイネ〗の効果を発動!」
ウィッチクラフトモンスターには特徴がある。上位下位共通して言えるのは魔法カードを墓地へ送って、割と強力な効果を得られる事だ。まずはジェ二ーなどの下位モンスター。下位モンスターに共通しているのは自身をリリースして手札のマジックカードを墓地へ送る事によって発動できるウィッチクラフトモンスターであれば一体、自由に召喚出来る効果だ。この効果によって初手から上位モンスターを場に出す事も出来る。そんでもってもう一つ、リリースしたモンスターを除外して効果を発動する事だ。今回の場合だと────
「まずジェニーから。墓地の〖ウィッチクラフト・ジェニー〗と墓地のマジックカードを一枚除外し、その効果を発動するッ!」
「墓地から魔法ナノーネ!?」
「俺がジェニーと共に除外するのはマジックカード〖ウィッチクラフト・コンビネーション〗」
おもしれぇなこの先生、一々リアクションが芸人じみていてしてみてて飽きないしこんなリアクションとってくれるならある意味やりがいがあるな。
「〖ウィッチクラフト・コンビネーション〗の効果! 自分フィールドに存在するウィッチクラフトモンスターを対象に発動できる。適応されたモンスターは一度のバトルフェイズで二度、攻撃が可能となる! 俺が指定するのはハイネ、お前だ!」
【────!】
いや、むふぅって強い感じを出してたけどさっきまでヴェルに遊ばれてたよね。そのせいで君、涙目になってたじゃないか。ハイネが泣き虫なのは俺、知ってるんだからな。
「そんでもってお次は〖ウィッチクラフト・ハイネ〗の効果! 手札のマジックカード捨て、相手フィールドの表側表示のカードを対象として破壊する! 俺が指定するのは────〖
「ナヌー! まさかのマジックカードナノーネ!」
ヴェルに顔をむにゅむにゅと遊ばれ、涙目になりながらハイネは杖を城へと向ける。すると浮かび上がっていたハサミが展開され、強固な城塞を切り裂き破壊しつくした。ウィッチクラフトに属する上位のモンスターは下位のモンスターと違って効果に関しては一貫性がまるでない。けれど、コストは同じで手札の魔法カードを墓地へ送る事によって発動できるものが多く、その効果も強力な物ばかりだ。だけどもどれもこれも癖が強くてマジックカードをバンバン回さないと扱いきれないモノばかりなんだよなぁ……ハぁ~……
「バトルフェイズ! 俺は〖ウィッチクラフト・ハイネ〗で〖
「攻撃力1300に落ちた〖
この状況で使えるカード……まさか妨害系の――――。
「――――速攻魔法!?」
「その通りナノーネ! 速攻魔法、〖リミッター解除〗発動ナノーネ!」
って妨害じゃないくて強化系かーい。なぁーんでかしらないが俺の予想ってかなりの確率で外れるんだよなぁ。ま、いっか。えぇっと、それでぇ確か〖リミッター解除〗って言ったら確か、発動したターン限定とは言え、自身のフィールド場に存在する機械族モンスターを倍にするカードだったはず。ん? って事はつまり、今の
「その効果で、〖
機械の兵士は唸りをあげる。向かって来るハイネを打倒さんと右手に備える大型の武器を構えながら。
「これでセニョール響輝のモンスターの攻撃力を上回ったノーネ。ホントは次のターンに使う予定だったノー二、コレは誤算だったノーネ」
うわ、攻撃力が200ほど足りないじゃん。どうしよう……
「ひとまズーワ、この結果で落ち着くと良いノーネ」
※※※
パワーアップした〖
さぁーって次回もサービスサービス!
(手札)
響輝:3枚
クロノス:1枚
こう、アレだね。ソリットビジョンの描写重視で書いてると単純な戦略しか思いつかいノーネ! って事でGX時代に仕えるソルティアしないコンボを募集するノーネ! 頑張って形にしていくので気軽に書いてほしいノーネ!
あと誤字報告とコメントもお待ちしているノーヨ。