だから俺は料理人だって言ってんだろ!   作:色々残念

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第18話、喧嘩

柳葉竜胆と戦う時、加納アギトは試合でも仕合でもなく喧嘩で勝負を挑む。何でもありの喧嘩で柳葉竜胆に勝つことを望んでいる加納アギトは、更なる強さを求めて今日も柳葉竜胆と戦っていた。

 

加納アギトと戦う時は、あまり加減することはない柳葉竜胆だが、確実に殺してしまうことがわかっているので、柳葉竜胆が全力の蹴りを加納アギトの頭部に放つことはない。

 

殺しても構わない相手にしか柳葉竜胆の全力の蹴りは解禁されることはなく、以前名も無き武術の技である煉獄で加納アギトを殺しかけてからは、5代目滅堂の牙という立場の加納アギトを殺さないように気をつけている柳葉竜胆。

 

それからは殺さない程度に威力を抑えた煉獄で連打を叩き込んで加納アギトとの戦いを終わらせることが多かった柳葉竜胆だったが、加納アギトが煉獄を封じる手段を編み出してきてからは普通に戦うことが増えていた。

 

拳願仕合とは違って審判による合図で始まりではなく互いが了承した時には既に戦いが始まっている喧嘩で柳葉竜胆と戦う加納アギトは拳願仕合では得ることができない経験を積む。

 

加納アギトが無形ではなく武の構えを取った瞬間に膝を押し込むように放たれていた高速の横蹴りが直撃。当てた足を戻さずに加納アギトの脛を滑らせて甲を踏み潰した柳葉竜胆は動きを止めない。

 

左足は加納アギトの右足の甲を踏んだまま右足で跳んだ柳葉竜胆は一気に間合いを詰めて、その際は右腕を加納アギトの左足、ももの近くに置き左膝の攻撃を制すると同時に左手で目打ちを柳葉竜胆は行っていく。

 

視界を遮られながら拳による打撃を放つ加納アギトの攻撃を受け止めた柳葉竜胆は、足を踏まれていることで離れられない加納アギトに右膝蹴りによる金剛を叩き込んでいき、右膝蹴りで心臓を押し込んで一撃で加納アギトを倒す。

 

加納アギトの不壊でも防ぎきれない威力があった柳葉竜胆の右膝蹴りは、加納アギトの肋骨にヒビを入れてしまっていたようで、加納アギトが完治するまで柳葉竜胆が代わりに拳願仕合で戦うことになったようだ。

 

いつもアギトと戦う時は、やり過ぎてしまうような気がするなと思っていても手加減し過ぎることはない柳葉竜胆は負けることが嫌いであり、戦うと決めたなら勝つと決めている。

 

拳願仕合125勝無敗という凄まじい記録を持っている柳葉竜胆は5代目滅堂の牙、加納アギトに近い記録を持っていて、番外の牙とも呼ばれている柳葉竜胆は闘技者としても実力が高かった。

 

裏では有名になっている柳葉竜胆を邪魔だと思っている者は多く、柳葉竜胆が1人で行動しているところを狙って刺客が送り込まれてくることもあり、特に買い出しに行った時が襲われることが多い柳葉竜胆。

 

殺し屋ではなく壊し屋として有名な男が柳葉竜胆の前に立ち塞がると襲いかかってきたが、柳葉竜胆は虎爪という手の形で顎にジャブを放って顎を閉じさせてから、指をずらして口に小指をフックさせて投げ倒すと素早く金剛を打つ。

 

壊し屋の男は1人で来ていた訳ではなく仲間を連れてきており、複数人いる相手を倒す必要がある柳葉竜胆は、試合でも拳願仕合でもない場で戦う時は何でもありの喧嘩で戦う。

 

壊し屋の仲間は空手の経験者であったようで前蹴りを放ってきたが柳葉竜胆は左手の開掌拳で掛け受けを行って蹴りを止めると、右手の握拳で上げ打ちを叩き込んでから左手の開掌拳で横打ちを顔面に打ち込み、掌底を虎爪で打つことで目に指を入れて怯ませた。

 

怯んだ相手に金剛を叩き込んで倒してから次の相手を狙った柳葉竜胆は、取り出した短刀を持った相手に近付いていき、相手が左手に短刀を持っているのを確認した柳葉竜胆。

 

短刀を持った手で攻撃を仕掛けてきたら手首を掴めるように短刀を持った相手の左手首の軌道上に右手を構えた柳葉竜胆に、短刀で攻撃しようとした相手の両手首を掴んだ柳葉竜胆は容赦なく顔面に頭突きを繰り出す。

 

頭突きで鼻が潰れて鼻血を鼻から噴き出しながら仰け反って隙を見せた相手に間合いゼロから放つ肘での金剛を披露した柳葉竜胆は、残っている最後の相手を見たが、一瞬で容赦なく柳葉竜胆に倒されていく仲間達を見ていた相手は完全に怯えた様子で背を向けた。

 

逃げ出そうとする相手を追いかけた柳葉竜胆は背面からの金剛を決めて、重い金属で身体の表面ではなく心臓を強く叩くイメージで心臓を強く押すと一瞬で最後の相手も倒しておく。

 

何でもありの喧嘩の方が強い柳葉竜胆を襲う相手は拳願仕合で戦う柳葉竜胆しか知らないようで、拳願仕合では必ず加減している柳葉竜胆を見て自分ならいけると思った相手は、喧嘩では容赦のない柳葉竜胆に話が違うと後悔することは多いようだ。

 

喧嘩をする時は無法地帯であった「中」でのことを思い出している柳葉竜胆は攻撃に容赦がなくなっているが、襲いかかってきた相手に殺意が無ければ流石に殺すようなことはない。

 

柳葉竜胆と何度も喧嘩で戦っている加納アギトが今も生きていることがその証拠であり、殺意を持って襲いかかってきたデスファイトの参加者達は殺したことから、殺意の有無で殺していい相手かどうか決めている柳葉竜胆。

 

ルールでは守られていない無法地帯の「中」では殺す気で襲いかかってくる相手も数多く存在していて、そんな場所で生まれて育ってきた柳葉竜胆は何でもありの喧嘩には慣れている。

 

容赦なく襲いかかってきた相手を撲殺することも多かったので柳葉竜胆は命を奪うことに躊躇いはないが、柳葉竜胆が手加減もしっかり身につけていたのは柳葉大樹の教育によるものだった。

 

相手を殺さない戦いも必要なものだと知っている柳葉大樹は、手加減の必要性も柳葉竜胆に教えており、育ての親であり武術の師匠でもある柳葉大樹の言葉に柳葉竜胆は素直に従う。

 

それから手加減をしっかりと身につけて「中」から外に出ることになった柳葉竜胆は、殺してはいけない相手と戦うことになって、外で生きるには手加減が必要であることを良く理解するようになったらしい。

 

柳葉大樹に手加減を教えられたことを感謝した柳葉竜胆は殺意を持たない相手と戦う時は殺してしまわないようにしていたが、殺意を持っている殺しても構わない相手には容赦のない攻撃を叩き込む。

 

雇い主である片原滅堂の命を狙って殺しにきた殺し屋や自分を殺しにきた相手に対して柳葉竜胆は、喰らった相手が死んでしまうかもしれない攻撃を何度でも容赦なく繰り出すだろう。

 

護衛者の中には片原滅堂を殺しにきた殺し屋も含まれていて、柳葉竜胆や加納アギトに片原滅堂の殺しを阻まれて失敗してからスカウトされた彼等は、自分を倒した柳葉竜胆や加納アギトに複雑な感情を抱いていたりもするようだ。

 

加納アギトには畏怖を抱き、柳葉竜胆とは一緒に畑作業などをして接して交流を深めていく内に親しみを抱いて仲良くなることも多かった殺し屋からスカウトされた護衛者達。

 

柳葉竜胆には人に好かれる才能があるようで、畏れられている加納アギトよりも護衛者達と仲良くなっている柳葉竜胆は、片原滅堂にとっては飽いていた日々に刺激を与えてくれる存在となっていた。

 

柳葉竜胆を引き取ってから飽きない日々を過ごしていた片原滅堂は柳葉竜胆を大切にしているが、たまに振り回すこともあり、柳葉竜胆の反応を見て楽しんでいる片原滅堂。

 

そんな雇い主を持つ柳葉竜胆は振り回されたりしても片原滅堂の元を去ることはないが、それは自由に料理人として働けている場所を失うことが惜しいだけではなく、柳葉竜胆が片原滅堂を気に入っているからでもある。

 

強引な手段で「中」から自分を連れ出した片原滅堂のことを恨むことはない柳葉竜胆は、様々なことで自分を振り回す片原滅堂に文句は言っても暴力を振るうことはなかった。

 

新婚祝いとして片原滅堂の豪邸に近い場所に片原滅堂から家をプレゼントされた柳葉竜胆は、片原滅堂の専属料理人の仕事を全て終わらせた後は家に帰ることが多くなっており、呉時子と一緒に柳葉竜胆は家で過ごす。

 

簡単な和食なら作れる呉時子が作った夕食を一緒に食べてから食器を洗う柳葉竜胆は、家に帰ると待っている人がいるってことは嬉しいものだなと思っていたようで、呉時子に感謝をする柳葉竜胆。

 

夫婦となる前も、結婚して夫婦になってからも喧嘩をしたことがない柳葉竜胆と呉時子は良好な関係を築けていて、とても仲良くしていたが、そんな2人が住まう新居に現れた泉初美。

 

何故泉初美が家に来たのかを疑問に思っていた柳葉竜胆に「あたしが呼んだんだよ竜胆」と答えた呉時子。泉初美は「妻の時子ちゃん公認の、竜胆君の愛人にしてくれるって聞いて来たわよ」と嬉しそうな顔で言い出す。

 

「俺は何も聞いてないんですが、どういうことですか時子」と聞いた柳葉竜胆に「ごめんね竜胆、あたし1人じゃ竜胆を満足させられてないみたいだから、竜胆の愛人になってみないかって話を初美さんに持ちかけたの」と呉時子は答えた。

 

「そういうことは1人で決めないで俺にも話してほしかったんですが」と困ったような顔で言う柳葉竜胆へ「竜胆に言ったら反対されそうな気がしたから、勝手に話を進めちゃってごめんね」と謝る呉時子は柳葉竜胆を泉初美と共有するつもりらしい。

 

「竜胆君、私はもう準備できてるわよ」と言ってきた泉初美に「タイム」と言いながら手でT字を作って時間を要求した柳葉竜胆は呉時子の耳元で「泉初美さんが、なんか完全にその気になってるんですが」と囁く。

 

「相手してあげて竜胆、初美さん物凄く楽しみにしてたみたいだから」と言う呉時子は柳葉竜胆を1人占めしたい気持ちがないわけではないが、自分1人だけで柳葉竜胆を満足させられていないことを気にしていたようだ。

 

「時子は後悔しないんですね?」と真っ直ぐな眼差しで呉時子に問いかけた柳葉竜胆へ「うん、決めたことだから、初美さんの初めてが終わったらあたしも混ぜてもらうしね」と答えた呉時子。

 

「客用の寝室があるんでそこに行きましょうか泉初美さん」と言った柳葉竜胆に「フルネームじゃなくて初美って呼び捨てにしてくれないかしら、私は竜胆君だけのものになるんですからね」と言って笑う泉初美。

 

「行きましょうか初美、優しくしますよ」と言うと柳葉竜胆は泉初美を客用の寝室まで優しくエスコートしていき、そんな柳葉竜胆の対応にドキドキしていた泉初美は顔を赤く染めていく。

 

客用の寝室にあるベッドの上で泉初美と2人だけになった柳葉竜胆は、とりあえず優しくしようと思いながら泉初美に最初にキスをする。キスをしている最中に柳葉竜胆の首に手を回す泉初美は初めてしたキスに夢中になっていた。

 

優しいキスが徐々に深いものになっていったようで、キスだけで顔を赤く染めて蕩けたような顔をしていた泉初美を見た柳葉竜胆は可愛いなと思っていて、優しい手つきで泉初美の服を脱がす。

 

生まれたままの姿になった泉初美を優しく相手していった柳葉竜胆は、常に優しさを忘れることなく何もかもが初めての体験である泉初美をゆっくりと丁寧に蕩かせていったようだ。

 

泉初美の初体験が終わった頃に呉時子がひょっこりと客用の寝室に現れて「あたしも混ぜて竜胆」と言いながら服を素早く脱ぎ捨てていき、それから柳葉竜胆に飛びついて抱きついた呉時子。

 

復活した泉初美と元気な呉時子を2人纏めて相手にした柳葉竜胆は「こんな美人を2人も自分のものにしてるなんて世の男に知られたら恨まれそうだな」と思っていたらしい。

 

2人纏めて柳葉竜胆に愛された呉時子と泉初美は完全に体力の限界がきていたが幸せそうな顔をしていて、呉時子と泉初美の2人が物凄く満足していることは間違いないが、2人を満足させた柳葉竜胆にはまだ余裕がある。

 

呉一族の呉時子と合気拳法の達人である泉初美は普通の女性よりも体力があるが、柳葉竜胆ほど並外れている訳ではなかったので2人がかりでも柳葉竜胆を圧倒することはできなかった。

 

疲れきっている呉時子と泉初美の2人が完全に回復するまで柳葉竜胆は優しく身の回りの世話をしていく。移動する時はお姫様抱っこで運び、食事も食べさせて、風呂でも身体を洗っていき、世話をしていった柳葉竜胆。

 

翌日になって2人は完全に回復していたが柳葉竜胆に世話をされていることが嬉しかったようで、まだ回復していないフリをして柳葉竜胆に世話をしてもらっていたみたいだが、2人が元気になっていることに柳葉竜胆は気付いていたようだ。

 

「買い物に行ってきますが2人は何か欲しいものはありますか?」と聞いた柳葉竜胆にそれぞれが欲しいものを頼んだところで、財布を持って家を出ていった柳葉竜胆は、2人が満足するまでしばらく世話を続けるかと考えて笑う。

 

1人で買い物に行った柳葉竜胆は大量に買い込んだ品を入れた袋を持って歩いていき、帰り道から遠回りをして人通りの少ない裏路地に入ると立ち止まってその場に袋を置く。

 

「気が利いてんだろ、さっさと来いよ」と自分を追いかけていた連中に向けて言い放った柳葉竜胆は後ろを振り返る。返答は投擲されたナイフであり、それを容易く避けた柳葉竜胆に迫りくる武装した複数人の男達。

 

完全に柳葉竜胆を殺す気である相手と戦う柳葉竜胆は何でもありの喧嘩で襲撃者を沈めていき、野太刀を奪い取ると最後に残った刀を持った相手を前に野太刀を構えて技を放つ。

 

右より振りし風剣を偽りとし、左より振り返す風車で斬るという虎切を受け止めた刀を持った相手。野太刀を押し込むように動かして刀の峰を滑らせた柳葉竜胆は刀を持つ親指を斬る松葉という技で親指を斬り落とす。

 

両手で刀を持てなくなった相手に峰打ちを叩き込んで首の骨を折っておく柳葉竜胆は首を斬り落とすこともできたが、首を斬り落とした際に噴き出した血が買った品にかかるのではないかと思って止めておいた柳葉竜胆。

 

何でもありの喧嘩で襲撃者達を圧倒して勝利した柳葉竜胆は処理業者に連絡をしてからその場を立ち去っていく。買い込んだ品を持って家に帰っていった柳葉竜胆は、襲撃されることには完全に慣れていたようだ。

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