んー、ここからもう1話書いてまで今月に終わらせる気力はないな~
煌々と光る、自然の炎のようだった火柱が無くなったのと同時刻。
その一帯を小さな灯火が照らしていた。
「はは、全く信仰心ってのは凄いね。ランディルといいガーディールといいね。」
魔女・・・と、オーグがお互い使っていた〝キル〟は魂へ直接攻撃を行う一撃必殺の技だ。
オーグの言葉的にキルは当たってあいつの魂はボロボロのはずだ。
信仰心、それだけで魂の崩壊しながらも命の輝きを煌々と燃やし、牙を剥いている。
彼の言ったとおり信仰心だけで聖人へと至り
「『空亡・黒炎魂』・・・」
なっ!?アイツまだ・・・ッ!
「レウス。」
「なんだ?」
・・・・・・
・・・
「なるほど、あぁ、わかった!納得だぜ。」
俺は得意ではないサマーソルトで魔女を打ち上げた。
オーグの作戦は単純明快だ。
ボロボロの状態で生存の見込みはないから自爆攻撃、あるいは今出せる最大限の攻撃をしてくるだろうとのことだ。
だから飛べる俺が空に持って行ってくれってことだ。
「・・・そんな単純思考をワシがすると思っておるのか?」
いや、思ってないが・・・
「今お前がやれそうなのはこんくらいしかないと思ったけどな。」
今溜めてるエネルギーに方向性を与えることで発射し、自爆はしないだろう。
「ふっ、まぁ想定はしとるんじゃろ。方向性を与えても魂の傷付いた今の状態では生きられないじゃろうな。」
そりゃとうだろうよ。
だから自爆が望ましい。オーグの推測もそうだ。
それもあってオーグは動いていない。いや、オーグは止まっていても動いていてもあまり関係はないが・・・
は?
「ブファッ!」
しまっ!拘束が!!
「余程あのゴブリン共の村が大切なようじゃなあ!」
その時、閃光が走った。
一つの光によって大地に迫った黒き太陽は消滅したのだ。
「ガハッ!?お、お前、いつの間に!?」
「んーー、今の間に?いや違うな。まぁ、今だよ。」
オーグの強さの一つはその驚異的な速さだ。思考加速では何人たりとも捉える事はできない。
フェルの話によると「アイツとまともに打ち合えたとはオレとギィくらいだぜ。あぁ、ヴェルダナーヴァも打ち合えるな。・・・あれ?あいつスキルを駆使すれば人間なんかの生物を作り出した時くらいのヴェルダナーヴァも倒せる可能性あるんじゃね?」なんて言っていた。
俺もフェル越しではあるがヴェルダナーヴァを見たが、到底敵うとは思えなかった。
発言的に力を失ってる状態で可能性は低いんだろうけれども畏怖の念を抱かずにはいられなかった。
「ぐぅ、ガッ!グワッ!アアアアアアアアアアッッ!!!」
「───死ね。」
スパンと頭から心臓にかけて一太刀いれた。
「ワシ・・・の、・・・・・・は、かな・・・ら──」
終わった・・・か。
「はは、ありがとなオーグ。お前がいてくれて助かったぜ。俺も覚醒魔王レベルは力あるはずなんだがな。」
「そう嘆くことないさ。エマンヤの役職は選抜された戦士で構成されているからな。」
「でも、あいつは聖人に至れず、寿命に抗えないただの老人立ったぞ?」
「ラージャンに毒を与えたのを見ると、どちらかといえば知識を買われたんじゃないか?近接武器の扱いは特筆するものはなかったけど扱い方は心得てたみたいだぞ。
それに戦いなんて5000年くらいしてなかったろ?リハビリがコイツなのによくやったよ。」
「そう・・・か、ありがとう。」
今俺は受け止めることしかできない。
何か言う必要もない。
「さ、レウス。リムル様の所に戻ろう。」
オーグですがここでは最後だけスキルを使いました。
それ以外はスキル未使用のかなりの手加減状態です。
理由は周りを巻き込む恐れがあるからってことで。
オーグはヴェルダナーヴァを倒せる可能性はあってもそれはかなり力を失った状態じゃないと厳しいと思います。
実力的にはギィと同じくらい、スキルが攻撃的でかなり優秀って感じです。