ここてまはタイトルの〝群〟は〝くに〟と読みます。
『群(くに)が国(くに)になったとき、群(くに)は國(くに)になる』となります。
パチパチパチと拍手が鳴り響く。ここはドワルゴン、スターターで大臣として働く人物が今決まったところだ。
「期待しているぞギル・ガラティナ。」
「ハァッ!他国との調停を行い、スターターとの関係が今まで以上に良くしてみましょう。」
「うむ。では、スターターへと往く前に仕事を与えよう。」
今回は今までとは違う点がある。
「就任前にスターターより使者が訪れるそうだ。使者の歓迎をお前に任せたい。」
「ハッ!」
スターターでは長年王である神王が封印され、王がいない状態だった。その間宗教の国であるスターターはスターター教の教皇が治めていた。
ドワルゴンとの関係を結んだのも教皇の代だ。
しかし、最近神王の封印が解けたのだ。これは世界情勢を反転させる程の出来事であり、暴風竜の消滅と同時期だったこともあり世界は震撼した。
大臣就任とほぼ同時期だからかスターターより神王が是非とも国を訪れたいとの意向を知らされたためだ。
「さて、魔物の街はどうしたものかね?」
「俺らが背中を見せるしかなかろう。」
ドワルゴンにも勿論国でなかったときがある。国になれなかった理由は偏に国際社会で優位に立ち回れるものがなかったからといえる。一度ある国を後ろ盾に建国を試みたが、ドワルゴンの立地の良さから『ドワルゴンの扱い』について問題となり戦争にまで発展した。
考えてみればドワルゴンが属国にならないように守ってくれていたのだろう。不完全な形だったために〝群〟を〝くに〟と読む呼び方が一般的であった。
戦争には負け、相手の国はなくならなかったものの不平等条約を結ばされることとなった。それは戦争に参加しなかったが問題となったお題であるドワルゴンも同じであった。国ではなかったことからそれほど不平等なものは多くなかったが、国政など行ったことがなかったために自分たちも戦う決意をしてしまった。
これには守ってくれていた国も敗戦直後だというのに協力してくれたが、あまりの不景気から国民の不満が溜まったことで国が二分割するまでいった。半分は今のファルムス王国、反対した側だ。もう片方はミナガルデの前身になった。吸収に近い形だったとはいえ首相をトップに専制政治を行うという体制をそのままにしてある。国外大使総括管理疑似大臣はこれにのとって専制だが、元から住んでる人もいるが他国からの使者の方が多いため独裁とは行かない難しさがある。
まぁ、この出来事はスターターが仲介役として入ることで収まった。国際法みたいなものもなく、国連みたいなものもないためスターターは恨みを買ったりしていた。不平等条約の破棄を目的としていたがスターターとの関係が出来たことで不平等条約での不景気を覆す程の利益を出した。これは不平等条約がそれほど不平等じゃなかったからだろう。
スターターでは国になる前から貿易であったり協定、友好条約を結ばせてもらっていた。そのためにスターターでは以前からドワルゴンは〝國〟として擁立していたとされている。ただの群れではなく国としてまとまっていたとしているのだ。旧字体なのは今と前の国家体制の違いから分けている。
「ガゼル王!!」
「どうした?」
「ベスターより、魔物の街にカリュブディスが襲来したとのことです!」
「カリュブディスだと・・・支度をしろ!2時間程度で到着すると伝えろ!」
「ハッ!」
・・・・・・
・・・
〜オーグ side〜
厄介な奴だな・・・
中に〝誰か〟いるから迂闊に攻撃できねー
「俺たちは足止めに専念するぞ!強力な攻撃をするなよ?気配的に獣王国から来てた使者が呑まれてるからな。」
「スキルは基本的に身体か精神、魂のどれかについてるんだ。最初は感覚を掴まないとわかんないだろうから〝使う〟って意識しながら攻撃でもしとけばいい。」
ゴブキとナルガロンはスキルの使い方を理解出来てないからアスリスタが教えているところだ。アスリスタが選ばれたのは瘴龍ブレスくらいしかまともな遠距離攻撃がないため教育に回っている。
「ゴブキはリオ・ブレスの練習をしてみようか。魔力の使い方は大丈夫だよな?火+土を意識したあとに火だ。なんでこうなるのかは教えたよな?リオレウスのブレスは可燃性の石を体内で発火させてるからだ。」
「リオブレス!」
「うまっ!でも、届いてないね。そこは経験だから大丈夫だよ。」
スキルの影響か地頭の良さか才能か・・・どれにせよスターター独自のフェダルーツが作った魔法はモンスターの生態に基づいた難しいもののはずなのに良く使えたな。
さて、ナルガロンには俺が教えた方がいいか。
「お前は空にいけないから戦うことは出来ないが、戦場に参加することは出来る。何だと思う?」
「・・・周りの小さい奴を倒す?」
「それもいいが、その役割はもう他の奴が担ってる。速さを活かすんだ。周りの情報を見つつラークにもなるからな。」
「なるほど・・・」
「いいか?ステータスはそれぞれ武器になる。速さがあるってことは他より活動範囲が広いってことだからな。」
「わかりました。」
「飛行能力持ちは鱗の攻撃に集中しろよ。ドワルゴンにも救助要請を出してるからそっちにヘイトが向かないようにもな。」
指揮をどんどん飛ばしていく。カリュブディスは今の街には大きな標的だが、ドワルゴンとあまり役に立てないがスターター、最終兵器にミリムがいれば最悪の結末なんて来ない。
あぁ、フェダルーツよ、三下の真似は苦手だから早く済ましてくれよ。
本当なら伝承を歌にして最初に書きたかったけど作詞力なんてなかったからできなかった・・・
投稿を忘れていたため午後5時にも投稿します。