時間感覚が狂って一年くらい投稿してないかと思っていました。まぁ、それでも遅いけど・・・
転スラじゃなくてリゼロ3期が公開されてモチベが上がるという謎現象を引き起こして再び投稿させていただきました。
「パンタグラフ下がりました!」
外から目視でも確認を入れて慎重に処理が進められる。オレらが戻った頃には切れた電線を取り外して機関車と連結する準備をしていた。オレらが戻って安全確認が取れたのを聞くと連結作業が進められ、ちょうど危険地帯から抜け出す所だ。
「異世界に来てこんな景色を見ることになるとは思わなかったな」
と、リムルが呟く。リムルとガゼル王はモルフェに逃げられて嵐の目を解除したら外で待機していた。案外結界としての効果がちゃんとあるらしく中には入れず、中の情報もわからなかったそうだ。
「オレもこの世界に来て電車を見ることになるとは思ってなかったよ」
オレがこの世界に来た時は自然豊かな大地が広がる異世界じゃなくて何もない虚無の世界だったが、今では中世ヨーロッパのような建物と魔法が発展した異世界だ。
今世界を構成するものは元々ヴェルダナーヴァのものだったのは知っているだろう。この世界には完成した存在であるヴェルダナーヴァしかいなかったが、それはあいつにとって面白くない話だった。あいつ自身が不完全な存在となる代わりに今の世界を構成した。元々はみんな一緒と言うが、この世界では本当に全てが一緒だった。
オレの持つモンハンへの世界観のイメージが濃く出た世界になったが、その世界で近代的な電車というものを見ることになるとは思っていなかった。
最近の日本だとアルミやステンレスを使った銀色の車体が見えるものがほとんどだ。でも、スターターやカムラだとモンスターの素材と鉱石を使った車体であることが多い。だから一昔前の国鉄型と言われる電車のように単色であることが多い。
特急の車両なんかは染色するために色を薄められる鉱石を使ったりしているからこの車両みたいに色落ちが起きる。素材の色をそのまま使っていると色落ちしにくかったりする。
「自分たちが出発する前に折り返し電車が発車するので気を付けて下さい」
この世界ではまだ信号が開発されていない。だから念話で司令を通して前の列車距離を確認したりしている。
人・・・じゃなくて魔物が線路に入って来ないように防止柵が設けてあるが、その中でレールの上で話している状況だ。
「連結完了しました。とりあえず前に進むので車両後ろの柵近くの窪みにいてください」
パンタグラフは下げて電線との接続部分はないが、万が一のために車両と離れた後ろの方に避難する。牽引車には2パターンあるが、今回は車両は無事だからモーターも繋げて予備電源を使って動かす。
警笛を鳴らし前に進む。加速は程々に抑えて45km程度だ。少しずつながら進み始めたところで対向列車がやって来た。英雄の証っぽいミュージックホーンを鳴らしながらこっちとは違って高速で通過していく。
「あんな速度出せんのか・・・」
「この区間は特急線という区間ですからね。在来線であれば110km〜120km、快速で130km、在来線特急で160kmほどの速度で走ります」
「リムルは新幹線の方がわかりやすいか?こっちは245kmくらい出せるな」
新幹線は300kmくらい出せるから見劣りはするが、戦う力を持たない人の移動手段として作ったんだし十分だろう。
危険地帯から抜け出すことが出来たから連結を解除する。ここで後ろの牽引車の連結も解除した。前の牽引車は連結を解除するとすぐに進んで行く。後ろの連結を解除して少し待ってから発車した。
『本日はカノープスをご利用いただきましてありがとうございます。この列車は約1時間30分遅れで運行しております。列車遅れまして大変申し訳ございません。ドワルゴン到着は約8分後の見込みとなります』
対向列車とは反対に90kmくらいでの運転が続く。前が空いたのか速度が上がるが160kmくらいに抑えられている。3分くらいでブレーキがかかり、完全に停車する。外を見ると門の前みたいだ。
『運転停車いたします。しばらくお待ちください』
運転停車、通常なら乗務員交代とかだが今回は身分確認をして列車を通していいか確認してるんだろう。
『発車します』
1分もしないで発車する。まもなくドワルゴンとの放送が入る。スターターに向かう線路が分岐して高度を上げる。その下を通るようにドワルゴン方面の線路も分岐する。これは貨物駅や車両基地方面の線路だ。
『まもなくドワルゴンに到着いたします。6番線到着、お出口は左側です。この列車は折り返し回送列車になります。お忘れ物のないようお気をつけください。この列車は車庫ではなくスターターへの回送列車です』
上に行って転線して身体を揺らされて駅と車庫を繋ぐ回送線とオーバークロスしてドワルゴンに到着する。
ファンファーレに迎えられドアが開く。山にある空洞に作られた国ということもあり直射日光は強くないが炎の暖かい光が微かに冷えるオレの肌を温める感覚がある。
「6番線の列車は折り返しの回送列車です!シュレイド行きカノープスは3番線に停車中です。次のメゼポルタ方面行きは5番線に参りますレダ行きです。本日、シュレイド〜ドワルゴン間の架線切断の影響で遅れが発生しております。そのため全車自由席、特急料金のみでご利用いただけます。下車致しました駅係員にお申し付けください。列車遅れまして大変申し訳ございません」
と、忙しなく案内を行っている。魔物だとかの危険要素が多い中でよく頑張ってると感心するばかりだ。
「旅客営業も希望が出ていたので始めたんですが、大変そうですよね」
「お前も関わってるんじゃないの?」
ちょっと強い口調でツッコミを入れてしまう。「大変そうですよね」と他人行儀に語ったのはスターター教の教皇様、ランディルだ。
「モンスターの情報に合わせて運行するために主導はギルドがやってるんです」
ギルドがやってんのかよ・・・という考えが浮かんだけどお前がギルドのトップじゃね?一応確認で聞いてみたが「そうですよ」と何とでもないような答えが返ってきた。
「じゃあ何でそんな他人行儀なんだ?」
「自分がやってるのは国の資金管理と人事、主な行動方針の決定をしていただけです。信仰心を失わせないようにした方がいいというカネザネの意思もあったので多くは教会にいました」
・・・何となくわかった。正直言えばオレよりは働いてるだろうけどオレと似た感じだわ。ランディルの奴暗躍し・・・じゃなくて、一人で頑張って民族をまとめて国にしてオレを上に据えたから族長だった時と違って自分を中心に動かなくなってるわ。
君臨すれども統治せずな二人がトップで大丈夫なのか?
君臨すれども統治せずの君臨から君、統治から統、ずを不にして君統不制。
ちなみに自分はメモを細かく残したりせず、残しても容量やかさばるからという理由で残さないので教皇様をギルマスにしていたのを忘れていたという・・・
オリ小説じゃないのにオリ設定が多すぎるというのが災いしました。定期的に整理の為にもノーナンバリングにメモを残すかもしれません。
かくいう後書きもその話のメモという・・・自分が書いたssを見返すという少し恥ずかしいことをしなければ