前半と後半で一年くらい期間が開いてるので書き方的なところが変わってるかもしれません。
まぁ、バカゲーに追加された無料DLCくらいの感覚でお願いします。
音はなかった。有ったのは光の様なもの。
それを鍛えや鍛錬で到達してみせたのか?
「先制攻撃は失敗か・・・」
どんなもんか一旦バルファルクで試すか。
「お前への罰は決めてる。今すぐにでも刑を執行した方が楽だぞ?」
「罰せるなら罰してみなよ?」
龍気覚醒ッ!
「ッ!?すっげー圧だな・・・まだ本気じゃないってんだろ?死んでも文句言うなよ。」
セオリー通り考えるなら動き回るタイプだろう。龍気で周りに爆破するトラップを置いとくだけでも邪魔なはずだ。
「この世に繁栄してる古龍なら竜種には敵わない。オレの中の古龍なら匹敵する。──龍気覚醒状態なら!竜種を大きく上回る!!」
龍気覚醒状態は擬似的な傀異克服状態だ。
龍気の関係上バルファルクじゃないと使えないが、能力をより上手く使えるようになれば純粋な身体強化として使えるだろう。
にしても・・・スピードの入れ方をわかっているのか、力も十分あるのか、それともどちらもなのか・・・想定以上に一発一発が重そうだな。
「どうだ?思ってたより戦えるだろ?」
「あぁ、厄介なもんだぜ?自分の能力を理解してるせいで行動を制限しようとやってるトラップがあまり機能してないからな。」
「厄介?そりゃあこっちのセリフじゃねーか?攻撃が当たりゃしねー。」
「そりゃそうだ。最初の攻撃で仕留めきれず、警戒させたからな。オレはノーモーション突進をフレーム回避する男だぜ?」
あの時は確か4Gのテオだった・・・
極限化モンス以外は不遇武器代表とも言えるハンマーを使っていた。
テオももちろんハンマーだ。
気絶においては正直他の武器の方がしやすい。
だからまぁ昔Fで主流だった火力ゴリ押しで戦っていた。
・・・この時はまだ装備を整えられていなくて真打と砥石使用高速化、おまけで入れられた業物みたいなのだったか?会心アップが入ってたか?
とにかく、結局火力もイマイチだった。回避性能なんて入れる余裕もなかった。
それでマルチに潜って咆哮回避にお手、火炎ブレス・・・挙げ句の果てにテオの突進もフレーム回避した。
その時の仲間の1人はSNSに流し、1人は配信していた、もう1人は特に何も確認できなかった。
こんな感じでSNSに結構広まったせいでグリッチを疑われるまでに発展した。
なんやかんやで疑いは解かれたんだが・・・
ちょっと話題が逸れた気はするが・・・まぁ、予備動作があるこのシェリーはまだわかりやすいって話だ。
「ぐぅっ!?」
「オレの身体も慣れてきたぜ?」
実際オレも攻撃を当てられていなかったが当てれるようになってきた。
「チッ!まだ昼か・・・人はいないし、しかたねーか。来い!魂入神剣ネーガルッ!悉滅の冥炎を受け、亡びろッ!!」
「ヒュー、すごいね・・・シュレイド城も、城下町として作ったドンドルマもかなり大きいのにここら一帯を君のオーラで包み込んでる・・・」
コンニュウ神剣って言ったが、あれは魂入だろうな。確かに魂が入ってるみたいだ。
剣が炎を纏う。剣も炎も性能はすごいがオレを前にしたら〝普通〟〝大した事ない〟といった評価だ。
・・・だが、剣を媒体とした恐らくシェリーのスキルが危険度を上げている。
純粋なエネルギーはさることながら、周囲から生命という生命を奪っている。
大振りな攻撃に変化したな。
動きながら攻撃してくるから範囲が広く回避しにくくなっている。
ただ・・・
「お前、そんな感じの剣使ったことないだろ?」
「あぁ!今まで短剣しかまともに使ってこなかったからな!!」
まぁ、そうだろうな。
クシャルダオラだな・・・龍風圧!
「うぐっ、ヅアァァァアアアアッ!!」
龍風圧で怯ませてから掴みかかる。
「はぁはぁはぁ・・・ふぅ───」
疲労か激しそうだな。
それだけスキルの使用に疲れるのか?
でも、スキルが弱まってる様子はない。
「くそッ!あんにゃろ!!だからか、だから渡してきたのか・・・信用ならねーってか。お互い様だよ!だから使いたくなかったんだ!!」
「ど、どうした?」
「・・・今から連戦になると思うが、俺よりは張り合いないと思うぜ?」
はぁ?なんだ?何がッ!?
すごい気迫だ・・・いや、剣気か?
「──ほう、面白い肉体だな。ふ、乗ってやってよかったぜ・・・まだ上を目指せるってわけだな。」
中が入れ替わったのか、シェリーから発されていたオーラもスキルも消えている。
「まずはお前で試し切りと行こうか!」
「くっ・・・」
シェリーと違い剣の扱いにたけている。剣に込められていた魂だろう。
ただ・・・
「遅いな──」
「なっ!?」
オレも結構技術面には自信がある・・・が、アイツはそれを技術で封じてくる。シェリーが言った「張り合いがない」ってのは確かにそうだろう。
相手は攻め立てるオレの攻撃を技術で往なしている。またバルファルクで身体強化を施す。
「雰囲気を変えた・・・?」
「中に入ってるときはこっちを見えてないのかな?」
ズルい気もするがバルファルクみたく龍気でブーストして相手の剣を押し退ける。
「ッ!?」
龍気を使って振りかぶった剣の方向を無理やり整える。
「ラピドォォォ!!!!」
ラピド、どっかの言葉で速くだ。自らに「急げ」と言って気合いで追撃を防ぐ。正直言って、この状態に慣れてないから出来れば早期決着にしたいところだ・・・が、「連戦になると思うが、・・・」とか言ってたからな。まだ、何かあると考えながら動かなきゃだな。
「鬼流天破ァ!」
相手としても防ぎ続けるのは厳しいのだろう。ブーストとブーストの隙に攻撃を仕掛けて来る。自分の体力消耗的にも一度ティガレックスになってバックステップで避ける。
「万変竜か・・・」
後ろに飛んだ勢いを前脚の鱗や甲殻で殺してすぐに飛びかかる。
モンスターが刺さる相手は〝人間〟なことが多い。人間は人と争うから対人戦の方が得意だったりする。
「くぅ、ぐぅがああああああああああッッ!!!」
ティガレックスの大きさは最大銀冠くらいで普通の人なら頭を前脚に潰されそうになり、蹂躙されるようなことがあれば圧迫死して引き裂かれ肉塊となっているだろう。
だが、シェリーと違い剣を使い慣れてる。経験という武器を用いて危機を切り抜ける。
砂塵に飲まれた姿を現すと力無く倒れてしまいそうだが、剣を握る力は強く虚ろな瞳で自分の口から流れ出るよだれを見ている。
「ハラへったなァ〜デケー肉カあ〜」
虚ろな瞳に力が宿るが、ボロボロの肉体は回復することがない。視線と剣先をこっちに向けると走り出し、頭部に飛んでくる。
「ガァアアアッッッ!!(大咆哮)」
大咆哮で迫り来る異形に染まった剣士を迎撃する。吹っ切れたというのは違うだろう。剣気は消えずにシェリーのオーラがまた復活している。連戦、第三ラウンドということだろう。
「アア、おもしレーなあ!!」
狂犬、明確な殺意を持って襲ってくる。シェリーは待ち、何も起こらなければ帰って「負けました」とでも報告しようと思っていたのだろう。剣士は精進を目的としてオレを殺そうとする意識はなかった。
長年眠っていた狼が久しぶりに血の匂いを嗅いだことで覚醒したのだ。