ゲンドゥル「おやおや。寝坊助はようやく起きたのかい。」
イッセー「ああ…。おはよう、ばあちゃん。」
ゲンドゥル「おはよう、イッセー。ほら、早くご飯食べとくれ。今日は里帰りなんだろう?」
イッセー「…そんな簡単な話じゃないさ。出来る事ならずっとここにいたいがそうもいかなくてな…。」
ゲンドゥル「なら、その理由も言っとくれ。さあ、食べよう。」
朝食はサーモンとクリームチーズのオーブンサンド。これが意外と美味く腹持ちもいい。しかも作るのも簡単で俺の好物でもある。
ゲンドゥル「それで?何故、急に日本へ行くと?話に出てくるのも嫌がっていたのに…」
イッセー「そうも言ってられなくてな…。この世界の命運が掛かっているからな。」
ゲンドゥル「…どういう事だい?それに、ロセも何か知っているね?」
ロスヴァイセ「うん…。でも、イッセー君の口から聞いた方がいいと思う…。」
ゲンドゥル「それじゃあ、聞かせてもらおうかねぇ。この世界の命運ってのは?」
イッセー「…後1週間で、この世界に侵略者が来る…。そして、この世界は蹂躙される事になる。」
ゲンドゥル「侵略者?宇宙人でも来るのかい?」
イッセー「宇宙人ならどれほど楽だったか…。来るのは宇宙人じゃなく、異世界の邪神共だ。その世界にはたった2つの神話しか存在せず、高位精霊神を率いる『善神レセトラス』と機械生命体を率いる『悪神メルヴァゾア』が互いの神話の覇権を競って争っている。本来ならば、30年後に来るはずなんだが世界が歪み1週間で攻めてくる。」
ゲンドゥル「待ちな。つまり、この世界は滅ぼされると?その異世界の神々の手によって。」
イッセー「そういう事になる。俺はその未来を変えるために日本へ行く。」
ゲンドゥル「そうかい…。もし失敗すればどうなるんだい?」
イッセー「ちゃんと考えてある。全ての神話の分だけ世界を創造した。そこに、神話の神々とそこに住まう者達を転移させる。」
ゲンドゥル「…つまり、この世界を捨てるしかないと言うわけだね…」
イッセー「そうなるな…。しかし、こうするしか救う手だてが無い…。まあ、世界が破壊されてもこの世界に住まう者達は救わなくちゃ行けないからな。」
ゲンドゥル「…ロセも行くのかい?」
ロスヴァイセ「うん…。私も行かなきゃ。だって、私は最後の希望なんだから。」
ゲンドゥル「はあ…。分かった。とりあえず、オーディン様には私から話をしておくから安心して行ってきな。ただし、無事に帰っておいで。」
ロスヴァイセ「ばあちゃん…!ありがとう!」
イッセー「いつも心配かけてごめん…。でも、俺たちがやらないとだからさ…。」
ゲンドゥル「別に構わないさ。後悔のないようにしなさい。」
ロスヴァイセ「うん!」イッセー「ああ。」