小猫「ここは高台…?何故…」
イッセー「それは俺が連れてきたからだ。」
子猫「っ!私を連れてきてどうするつもりですか?」
イッセー「なに、あるやつの頼みを聞いただけだ。」
小猫「頼み…?」
イッセーがオーロラカーテンを開くと塔城小猫…否、白音には見覚えのある者が現れた。着崩した着物に黒い猫耳。彼女の姉でありリアス・グレモリーの眷属となった原因である黒歌だった。
小猫「く、黒歌姉様…!」
黒歌「…久しぶりね。白音。」
小猫「な、何故…?何故、兵藤一誠と一緒に…」
黒歌「私がお願いしたにゃ…。この世界の最後は白音と一緒に過ごしたかったから…。今から、昔話をしてあげる。昔、ある所に姉妹の猫又がいました。…」
そして、黒歌は自身がはぐれ悪魔となった話を白音に聞かせた。主であった者が黒歌との約束を破ったこと。妹を守るために主を殺したこと。そのせいで、はぐれとなった事。イッセーとロスヴァイセも静かに聞き、話が終わると白音は膝から崩れ落ちた。
小猫「そ、そんな…。わ、私の為に…?そ、それなのに私は姉様を…」
黒歌「ごめんね、白音…。私はあなたを守るためにやったのに、結局は傷付けただけだった…。こんなんじゃ、お姉ちゃん失格にゃ…。」
小猫「いえ…。何も事情を知らなかった私が悪いんです…。それなのに…。姉様…」
黒歌「…兵藤一誠。ありがとにゃ。最後に妹と仲直り出来て、私に未練はないわ…。まあ、欲を言えばもう少し、白音と一緒に過ごしたかったけどね…。」
小猫「姉様…!お、お願いします!こ、この世界を救ってください!」
イッセー「もう、時間切れだ。あそこを見ろ。」
イッセーとロスヴァイセの見ている方向へ目を向けると、学園の方の空にヒビが入っている。白音は注意深く見つめると、そのヒビはだんだんと大きくなり、やがてガラスの様に砕け散ってしまう。一瞬、万華鏡の様な物が見えたが、そこからゴキブリの様に大量の機械生命体が流れ込んでくる。
小猫「あ、あれは…!」
黒歌「白音、知っているの?」
小猫「は、はい!兵藤一誠さんに未来に連れていかれた時に見ました!」
ロスヴァイセ「機械生命体…。
黒歌「そう…。私達はアイツらに殺られるのね…」
イッセー「殺られるのは三大勢力のみだ。お前たちが死ぬことは決してない。」
小猫「な、何を言っているんですか…?無限と夢幻よりも強い者たちに勝てるはずありません!」
イッセー「ああ。そうだな。だからこそ、この世界を破壊する。」