吉良吉影はトレーナーとして静かに暮らしたい   作:ボンゴレパスタ

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さよならの向う側

 

 

 

「She keeps Moet et Chandon In a pretty cabinet……She’s a Killer Queen……」」

 

 

 

 

美しいハイトーンボイスの男性が織りなす軽快な曲調とは裏腹な物々しい歌詞の曲がラジオから吐き出され、男はその旋律にそって鼻歌を漏らしている。モーニングコールで朝の7時には目を覚ましたその男は、ラジオをBGMとして部屋に流しながら、出勤前の準備をすることを日課としていた。冷蔵庫に昨晩の残りであるタッパーに入った煮物を取りだして電子レンジに入れ、男は炊飯器から白米をよそうと男は朝のルーチンの一つである洗顔のため、洗面所へと向かうのだった。

 

 

 

 

……もうこの顔にも慣れた。

 

 

 

以前の彼の顔は金髪で日本人離れした眉目秀麗な容姿を有していたが、現在の彼の顔は黒髪のオールバックにありふれた容姿へと変貌していたが、却ってその方が人々から怪しまれることもないため彼は現在その顔に満足していた。電子レンジから電子音が聞こえたことを確認すると、男はタオルで顔を拭いながら電子レンジから煮物を取りだし、席に着くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「……いただきます」

 

 

 

 

 

 

この間圧力なべを買ったが、それから彼の料理のレパートリーは大幅に広がっていた。数日前に作った豚バラのブロック肉で作った角煮は、お店で出せるのではないかと見紛うほどの出来栄えであった。昨晩作った煮物……大根には面取りが行われ、飾り包丁も入れられている。それを平らげ、皿をシンクで洗い食洗器に入れると、男はクローゼットを開けてスーツに着替えていく。しわ一つないヴァレンチノのスーツに、髑髏の柄にあしらわれたネクタイ。彼がジャケットに袖を通し終えた直後、突然玄関からチャイムの音が響き渡るのだった。男が玄関まで歩み寄ってその扉を開くと、そこには配達業者が立っていた。荷物を受け取った彼は宛名に「川尻浩作」と書くと、業者から手渡されたその荷物を受け取るのだった。

 

 

 

 

 

 

グラフォロジーに関して彼は大学に在学中に自身の趣味の手助けになるかもしれないとその文献を読み漁り、スキルを取得していたため、そのポイントについては既に頭に入っていた。この「川尻浩作」の筆跡、とめや払いがしっかりしていてほんのわずかに右上がりのその字を完璧にマスターしている自信があり、実際自身がこうして数年間川尻浩作として生活できていることは、そのスキルが多少なりともその一役買っていたといっても差し支えないだろう。その男はカバンを手に取り靴を履くと、外へと足を繰り出していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自身の職場、トレセン学園内の広大な敷地にその寮は併設されており、歩いて5~10分で校舎には着いてしまう。昨今の労働環境から鑑みれば、労働との物理的、また心理的距離が近くなる寮生活は息苦しいと感じるものがいることも事実であり、一部のトレーナーは無理をしてでも独身で校舎外のマンションやアパートに住んでいる者もいる。しかし、寮生活も2点のメリットがあった。それはすなわち家から職場の位置が近いこと、そして家賃が安いということである。朝の肌寒い外気が頬を突き刺すのを感じながら、その男は植樹された並木道を歩いていく。あとひと月もすればこの並木道も桜で満開となり、桜の花びらがカーペットを織りなすことだろう。

 

 

 

 

「おはようございます」

 

 

 

「おはよう」

 

 

 

「おはようございます!」

 

 

 

「おはよう」

 

 

 

すれ違う生徒……ウマ娘たちの朝の挨拶を流れ作業のように、しかしそれを悟られることがないように返事を返しながらその男は自身の職場…トレセン学園へと足を進めていた。何百回とその目に焼き付けた校舎の光景その男が歩みを進めようとすると、突然背後から声を掛けられるのだった。

 

 

 

「お兄様!」

 

 

 

 

そこには一人のウマ娘。黒髪のロングヘアーに、ゴスロリ調の帽子を被ったウマ娘……ライスシャワーがそこにいるのだった。お兄様と呼ばれたその人物……数年前に川尻浩作に成り代わり、トレセン学園を恐怖のどん底へと叩き落とした張本人、吉良吉影は、笑顔を彼女に向けながら振り返ると、徐に口を開くのだった。

 

 

 

「おはようライス。昨日はよく眠れたかい?」

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

ライスの快活な返事に顔を緩め、彼女の頭を優しくなでつけながら吉良は流れるような動作で彼女の隣につき、少しでも彼女との会話を長く楽しむために、ゆっくりとした足取りで校舎へと歩みを進めていくのだった。

 

 

 

 

「今日の授業はなんだい?」

 

 

 

「今日は卒業式の予行練習だよ!」

 

 

 

その言葉に、吉良の足は思わず止まる。そして誰にも聞こえないほどの小さな声で、その言葉を唇を震わせながら反芻させるのだった。

 

 

 

 

「卒業、か……」

 

 

 

 

もう時期は3月。彼女は既に引退し、数日後に卒業を控えるのみとなった。一度彼女に卒業後の進路について尋ねたことがあったが、その時は何故かライスにははぐらかされてしまった。自身が卒業した時はどうだっただろうか?今となっては全く思い出すことはできないが、彼女は間違いなく人生の変わり目に立とうとしている。それならば私にできることは、彼女の選択を応援してやることくらいだ。顔を上げた吉良だったが、その時一つの事柄が頭を過るのだった。

 

 

 

 

……別に彼女が卒業すれば、最早トレーナーなんぞに興味などない。

 

 

 

 

それは吉良自身の進退についてであった。東方仗助を打ち倒した数年前から、本来追手から解放されて自由の身となったはずの吉良がトレセン学園でトレーナーの任を辞することなく続けたのも、それは偏に彼女のためであった。そのトレーナーという任に繋ぎとめていた彼女が卒業し、新たな進路へと進むというのであれば、彼自身も最早トレーナーの職に就き続ける必要は何処にもなかった。そもそもメディアに注目されるウマ娘をサポート職である以上、自身にもそのスポットがあたることもしばしばあるため、その点については吉良の性分にはあまりあってはいなかった。

 

 

 

 

 

吉良吉影と他の一般的なサイコパスの決定的な違いがここにある。1891年にユリウス・コッホが定義づけたパーソナリティ障害の一種のであるサイコパスというものは、一般的に上昇志向が強く他者を踏み台にしてその高い能力を生かすことができる職業……企業の社長や弁護士といったそのナルシズムを昇華することができ、注目される職業につくことが多いとされている。しかし吉良は全くの逆……彼は生きることにおいて「目立つ」ことを何よりも忌避し、誰よりも浮き沈みのない人生を望んで生きてきた。つまり彼の殺人欲求と、その「平穏」を目指すマインドは全く持って彼の中では別物として棲み分けされているということである。

 

 

 

 

東方仗助たちの脅威が取り除かれた今、いっそのこと杜王町に戻ろうか。私もそろそろ実年齢で言えば40歳を手前にしている。およそ人生の折り返し地点にきて、残りの人生をどこで過ごしたいかと問われればそれは生まれ育った杜王町であろう。実を言えば既に退職届は理事長に提出していた。すっかり少女の容姿から成長した彼女であったが、その顔には成長というには聊か不自然なしわと隈を携えていた……理事長は一言、「本当にいいのか?」と力なくこちらに尋ねてきたが、吉良が首をゆっくりと縦に振るとそれ以上は何も言わず、となりに控えていた理事長秘書であるたづなにそれを手渡し、それが受諾されたことを示したのだった。

 

 

 

 

トレセン学園が数年前に比べていくらか活気が失われてしまっていることは、否めない事実であろう。数年前に生徒会長が精神に異常が来したとかで自主退学し、一つのチームのトレーナーとウマ娘全員が集団失踪を遂げ、それからトレセン学園は「いわくつき」として囁かれるようになったからである。生徒会長の後釜に据えられた副会長や、理事長の尽力によってそのイメージは拭うことは辛うじてできたが、その傷が埋まることは決してなく、今でもその傷は膿となって学園のウマ娘や、それを支える人たちの心を抉り取っているのだろう。まぁそんなことは私の知ったことではないが。

 

 

 

「……お兄様?」

 

 

 

 

心配そうにライスがこちらを覗き込んでくる。徒に彼女のことを不安がらせたくはない。吉良は何事もなかったように努めながら笑顔を再び浮かべると、口を開くのだった。

 

 

 

「何でもないよ…さぁ、ライスは教室に行っておいで」

 

 

 

 

 

「うん!またお昼休みにトレーナー室でお昼ご飯一緒に食べようね!」

 

 

 

吉良はライスを見送ると、踵を返して自身の職場であるとトレーナー室へと歩みを進めていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後。いよいよ卒業式を翌日に迫ったトレセン学園は、いつもの日常とはほんの少し異なる空気を醸し出していた。吉良とライスは最後のミーティングをトレーナー室で行っていた。最も彼女は既に競技者としては引退していたため、その殆どは思い出話に花を咲かせるのみにとどまった。消灯時間に近づき、吉良は何気なくライスに気になっていたことを質問として彼女に投げかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

「そういえば、ライスは卒業したらどうするんだい?ずっと教えてくれなかったが……」

 

 

 

 

 

その瞬間、ライスの表情が何処か決意したかのようなものに移り変わったことを吉良は視界に捉えるのだった。ライスはしばらく口をつぐんでいたが、やがて意を決したかのように顔を上げると、言葉を発するのだった。

 

 

 

 

 

 

「そのことで、お兄様に言いたいことがあるの……だから明日の卒業式が終わったらトレーナー室で待って欲しい」

 

 

 

 

何年も側にいた彼女だ。彼女の伝えたいことは何となくだが分かっていた。吉良は彼女のことを見据えると、徐に口を開くのだった。

 

 

 

 

「……わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライスを送った後、その日の業務を滞りなく済ませると吉良は職場であるトレセン学園をあてもなく彷徨っていた。いつもの日常、いつもの生活。それが終わろうとしている。ライスやその友人たち……彼女たちはこれから自分たちの人生をこのトレセン学園を巣立って、歩んでいくことになる。吉良はふらふらと歩いていくと、校舎のとある一角……初めてライスシャワーと出会った場所に引き寄せられていたことに気が付いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ここから私と吉良の生活が始まった。泣くことしかできない、ひ弱だった少女が、数々のレースで勝利をもぎ取り、競技者としても、そして人としても成長を果たすことができた。そしてその成長を間近で見届けることができたことは、間違いなく贅沢なひと時であっただろう。吉良はその場所をしばらく見つめていたが、やがて一つの結論に達するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

……やはり自分は、彼女の隣に居続けるわけにはいかないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

自身のやってきたことを後悔しているわけでは決してない。そうしなければ私は生きることなどできなかった。前向きに、生きるために私は他者の命を結果的に刈り取ってきただけだ。それでも私のやってきたことが許されることか否かという二元的な問題に当てはめようとするのであれば、それは間違いなく後者に位置づけられるだろう。彼女の未来は光に満ち溢れている。ウマ娘として一流の成績を収め、将来を約束された彼女の隣に今後もい続けることは、決していい方向へと作用することはないだろう。

 

 

 

 

 

最後にこの目で彼女と共に過ごしたトレセン学園を見ておこう。吉良はその場を離れると、校舎内へと入り屋上に向かって歩みを進めていった。屋上へと続く扉を開けると、高所特有の強い風が体に吹き付けていく。吉良は落下防止用の柵に身体を預けると、眼下の景色を静かに見下ろした。

 

 

 

 

……さよならだ、ライス。

 

 

 

 

きっと明日の彼女を見てしまえば、その決意も揺らいでしまうだろう。今日そのまま、この学園を去るしかなさそうだ。残念だが、最後の最後で彼女との約束を裏切ることになってしまった。

 

 

 

 

「これでよかったんだ」

 

 

 

 

数年間。彼女のために生きたこの数年間を過ごしたこの校舎との別れを惜しむように、吉良は屋上からぼんやりと眼下の景色を見下ろしていた。この数年間、東方仗助たちと決着をつけてから不思議とあの欲求に襲われることはなくなった。その要因は既に分かっていたことではあったが、それもまたこれで元通りになってしまうだろう。あの一人だけの日々に、自分のためだけに生き続ける日々に戻るだけだ。吉良は頬のあたりに手の甲を一度あてがうと、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様」

 

 

 

 

屋上から階下につながる扉へと進もうとしたその時。吉良は唐突に自身のことを呼びかけた声に足を止めるのだった。そうやって自分のことを呼ぶ人物は、この世で一人しかいない。吉良がゆっくりと声のする方へと振り向くと、そこには自身の担当ウマ娘、ライスシャワーが立っているのだった。

 

 

 

「なにをやってるんだい、ライス?明日は卒業式だろう…?」

 

 

 

 

自身の動揺が悟られることがないように、そしてライスを諭すように繕いながら吉良は彼女へと声を掛ける。ライスの表情には、有無を言わさぬ激情が孕んでいることは一目瞭然であり、それは同時にこれから彼女に対して掛ける言葉にほんの一滴の嘘を含むことさえ許されないことを示していた。

 

 

 

 

「お兄様、どうしてこんなところにいるの……?」

 

 

 

「それは……」

 

 

 

 

 

「お兄様」

 

 

 

言い訳の一つでも言おうかとした矢先、有無を言わさぬその言動に吉良の口はつぐまれることになった。やはり彼女は自身がこの学園を去ろうとしていることを悟ったうえでここに立っている。ついに観念した吉良は俯きながら辛うじて言葉を口にするのだった。

 

 

 

 

「どうして……どうしてわかったんだ?」

 

 

 

 

「何年お兄様と一緒にいると思ってるの……?さっきのお兄様の顔を見れば、わかるよ……」

 

 

 

 

その表情は、怒りではなく哀しみがありありと刻み付けられていた。彼女の心に報いたい。きっと彼女は私と共に生きることを望んでいる。しかしそれは彼女に自身の罪を共に背負わせることに他ならない。吉良が伏し目がちに俯くと、ライスが徐に口を開くのだった。

 

 

 

 

 

「……それはお兄様の過去が関係してるから?」

 

 

 

その言葉に吉良の目は大きく見開かれ、ライスの方へと注がれる。その一言は吉良へ膨大な情報と衝撃をその頭に叩きこみ、彼は数回パクパクと口を開け閉めするのだった。一体何処で?一体いつ?心の中で疑問は反芻させていくが、当然その答えが得られるわけがない。動揺の表情をありありと浮かべる吉良の表情を見据えると、ライスは言葉を続けるのだった。

 

 

 

 

「最初におかしいな、って思ったのは天皇賞の前にお兄様からした嫌な臭いだった。お兄様は上手く隠してたけど、ずっとおかしいなって思ってたの…ケガしたお友達を保健室に連れて行った時、血の匂いを嗅いだ時、それが同じ匂いだったって気づいたの……」

 

 

 

 

 

 

「それから時々お兄様のあとを追いかけて、お兄様がやったことも何回か見たの。マックイーンさんたちがいなくなったのも、お兄様がやったんでしょ?」

 

 

 

 

ライスに知られてしまった。あのライスに…私は、私はもう…絶望感が心を深く包み込み、彼は力なく膝を地面につけるのだった。今までの所業を悔いているわけではない。たった一人…この世で知られたくなかった人物に知られてしまった…いや、正確には既に知られてしまっており、それでも彼女は普段通り振舞っていたということか。なんと彼女に言葉を返そうか…いや、この場でかける言葉などないだろうし、その答えは何を言ったとしてもこの夜空に霧散してしまうに違いない。しばしの沈黙がその場を支配したが、その沈黙を打ち破ったのは、意外にもライスの方であった。

 

 

 

 

 

 

「お兄様だったら、ライスのことを口封じすることもできるでしょ?……だからね、もしお兄様がライスのことを殺したいって思うなら。それでもいいよ……だってライスにはお兄様しかいないから。」

 

 

 

 

 

「そ…そんな…」

 

 

 

 

そんなことをするはずはない。ライスは、だってライスは……吉良が口をつぐんでいると、ライスは言葉を続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「でももしそうしないなら、ライスはお兄様と一緒に生きていきたい。お兄様が抱える罪も背負ってライスは一緒に歩いていきたい。」

 

 

 

 

それは黒く歪んだ、狂愛のプロポーズであった。吉良は憔悴した様子でライスのことを見つめ、放心したようにライスのことを見つめる……ライスは既に真実を知りながらも、目の前の殺人鬼の手を取る道…自身の友人を手にかけ、トレセン学園を恐怖のドン底に付き落としたその男の正体を知ってもなお、その手を取ることを選択し、その身を全て委ねたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

吉良は正面に立つ彼女のことを見据えた。月夜に照らされた彼女の瞳は、狂気に満ち溢れ、その顔には僅かではあるが笑みが浮かんでいた。彼女をこうさせてしまったのは、まぎれもなく自分だ。生まれて初めて抱いた罪悪感に身を焼いている吉良であったが、同時に自身に渦巻く、今まで死んだ人間の手にしか抱くことができなかった感情が次々とあふれ出していくことに驚いた。独占欲。庇護欲、そして、そしてこれは……胸に宿ることの感情は……吉良はやがてライスへと近づいていくと、彼女の前でひざまずき徐に口を開くのだった。

 

 

 

 

 

「君のことを殺すはずがないじゃあないか……君のことを愛している」

 

 

 

 

そう言って吉良は彼女の手を取る…彼女の手は恐怖を体現する震えを微塵も起こしておらず、それが吉良の心に喜びという陽の光を差し込んでいくのだった。二人だけの何処か歪んだ愛の世界……それでも。観客もいない、祝福する者さえいないたった二人だけの世界でも、当人たちにとっては何よりもその幸せをかみしめることができる、そんな瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、卒業式を控えたトレセン学園であったが、一人のウマ娘とその担当トレーナーが揃って姿を消すという事件が起きた。その行方は誰も知らない。ただ、そのすべてを見つめていた空だけがその行方を知っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








ピクシブでフォロワー200人記念として書いた作品ですが、この度ハーメルンの方でも投稿させて頂きます。吉良とライスのその後になります。一応35話(ifルート)の続きという形で、吉良が仗助たちに勝利した世界線で書き進めました。

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