とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのはVivid編)。   作:SUN'S

13 / 25
第13話

∽月¢日

 

私は高町さんとウェズリーさんに挟まれながらストラトスさんの攻撃を紙一重で受け流し、ゴーレムと同時に蹴りを繰り出すティミルさんのマルチタスクに驚かされるばかりだ。

 

どれだけ頭が良くても体と魔法を別々に同時行動するのは難しく、下手をすれば脳に大きな損傷を残すことになりかねない。

 

それなのにティミルさんは怯むどころかストラトスさんの打撃を受けながら殴り返し、ゴーレムの押し潰しで確実にダメージを与えている。

 

自分の全力を出し切るようにと言ったが、ここまで本気で殴り合うことなの?そんなことを思いながらウェズリーさんに「これ、どっちが勝つんですか…」と泣きそうな顔で聞かれてしまい。

 

ゆっくりと言葉を選びながら総合的に考えればティミルさんが負けると答える。

 

ただし、これは私の考えよ。

 

もしかしたら二人の応援で活力を与えられるかもしれない。だから、二人とも戦っているティミルさんとストラトスさんを応援してあげなさい。

 

二人が最後まで戦ってどっちが負けても勝っても笑い合って悔いを残さないようにね。

 

∽月≧日

 

昨日、ナカジマさんに頼まれて高町さんの最終調整のスパーリングに承諾した。その結果はあばら骨を五本と左鎖骨を砕かれた。

 

まさかの急成長にお姉さんは驚きを通り越して歓喜を感じてしまったよ。あれほどの強さを身に付けるなんて現役の頃に会いたかったし、これなら本気で戦ってみたいと思えるほどだ。

 

そう高町さんのお母さんに話したら「うちのヴィヴィオがすいません!」と謝ってきたが、私は嬉しくて堪らないんです。あの子ならジルしか満たせなかった私の心を潤してくれる。

 

そんなことを言いながらリナルディさんの抜剣を受け止め、片足一本背負いで場外に放り投げる高町さんに笑顔を向ける。

 

いつか彼女と本気で戦ってみたいよ。

 

まあ、その前に高町さんは怪我で弱っている相手に負けちゃった汚名を返さないといけないけど。ほんのちょっと力を込めてチョップしたら気絶するなんて予想外だったからね。

 

∽月ф日

 

まさかの引き分けに驚きを隠せない。

 

いくら菱木さんの知り合いとはいえ高町さんの攻撃に特攻を仕掛け、そのまま共倒れになるなんて予想外にもほどがある。

 

いや、まあ、こういうのもDSAAの醍醐味だと思えば納得できる。しかし、ウェズリーさんの相手は常にDSAA上位にいるハリー・トライベッカだ。

 

あまり気負わずに戦えれば良いんだが、初手で雷波靭皇拳最終決戦秘奥義"十拳"を繰り出すのは流石にやり過ぎだと思う。

 

確かに友達の分まで頑張るのは良いけれど。

 

それは同時に使うのはオーバーキルすぎる。これってトライベッカさんは焼き焦げてるのか、それとも感電してるのか。

 

まったく分からないんじゃないかしら?

 

そっと私を見るナカジマさんから顔を逸らし、なにも聞こえないという態度を取りながら黒煙を吹き飛ばして現れたトライベッカさんにホッとする。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。