とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのはVivid編)。 作:SUN'S
なのはママに私は強くなったよって伝えるために本気の勝負を申し込んだ。
コロナとリオがお姉さんに教わったストライクアーツを学び、アインハルトさんや理子さん、ミウラさんから別々のストライクアーツを知り、ノーヴェと勝負当日までスパーリングをした。
「八神流"奥義"八稚女ッ!!」
私の振り上げた拳は音速に到達し、バリアジャケットのグローブが摩擦熱と魔力で虹色の炎となり、なのはママのボディを焼き焦がす。
もう一撃を食らわせるために飛び上がり、なのはママの後ろに回り込み。ミウラさんに教わった一点集中型の虹色の足を放ち、コロナの使った両手の龍形氣功鍛釘功を打ち込む。
ゆっくりと土煙を払い除けながら私を見上げるなのはママに目立った外傷は一つもない。わざとらしくコキッと首の骨を鳴らし、なのはママはレイジングハートを頭の上に構える。
「覇極流槍術"奥義"渦流天樓嵐っ!」
「えっ、ひゃわあぁぁぁっ!?」
なのはママも腕の力だけで竜巻を作れるなんて知らなかったと驚きながら浮き島の側面に着地し、右腕を高速で回転させる。
これは理子さんに習った修羅旋風拳と呼ばれる必殺技だ。魔力を使って風を前腕に纏わせるように抑え込んで、その暴風を打撃と一緒に放てば『カリュウテンロウラン』を消し飛ばせるはずだ。
二つの竜巻は対消滅を起こして消える。
その影響で私の正拳は空中で威力を無くし、なのはママの作り出した竜巻も無くなり、ちょうど向かい合うように落下しながら拳を引き絞る。
「ムゲンパァァァァンチッ!!!」
私の魔力によって伸び続けるバリアジャケットの拳を避けるなのはママを睨み付け、力任せに思いっきり腕を振って追い掛ける。
「これがお姉さんに教えてもらった本当に最後の切り札だよ。どれだけなのはママが速くても絶対に当てる、当ててみせるっ!!」
そう高らかに叫びながら浮き島を砕き、なのはママを倒すために全魔力を右手に集める。
「ヴィヴィオは強くなったね。それでも私はママだから、そう簡単に負けないよ」
私の右拳を受け止めながら通話してきたなのはママを見上げる。レイジングハートの穂先に集束していく膨大な魔力、もしかしてあれがフェイトママの教えてくれた。
あの人の、なのはママの必殺技っ!!
「スターライトォォ…」
それでも絶対に負けない、負けるもんか。左拳に僅かに残った魔力をかき集め、なのはママのスターライトブレイカーすら取り込むつもりで集束する。
「壱発逆転パァァァァンチッ!!」
「ブレイカァァァァッ!!」
すべての魔力を注ぎ込まれて有り得ないほど大きくなった左拳がスターライトブレイカーとぶつかり、元に戻った右手で左腕を支えながらなのはママに向かって拳を突き付ける。
「これで私の勝ちいぃぃぃっ!!」
私の宣言と共にスターライトブレイカーは押し返され、なのはママも浮き島も私も巻き込む勢いで弾けた魔力に吹き飛ばされる。