とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのはVivid編)。 作:SUN'S
ξ月σ日
早朝、二つのジムを掛け持ちするのは簡単なことじゃないと思い知らされながらベルリネッタさんとレヴェントンさんが幼馴染みだったという衝撃の事実に驚きつつ、彼女達の蟠りを無くすために頑張るとナカジマさんに伝えた。
私が言うのもあれだと思うけど。
本当に大切な友達なら死ぬ気で止めるべきだ。私も一時期はストレスで可笑しかった頃はジルに助けられたし、ジルの不安定な時期を私は助けた。
これまでの経験で得たことをレヴェントンさんに教えてあげる。しかし、ベルリネッタさんは私とジルの鍛え上げた一なる継承者だ。
そう簡単には倒せない。
いっそのことベルリネッタさんのやっているトレーニングを体験するのもありだな。私の言葉に興味を持ったのか、高町さん達まで集まってくる。
とりあえず、タイヤを付けて都市五十周から始めようかと言ったらドン引きされた。確かにベルリネッタさんにもドン引きされたが、そこまで露骨に嫌な顔はしなかったと思う。
たぶん、きっと、おそらくかな?
ξ月ヶ日
今日はベルリネッタさんの試合を応援しながら新しく作った『リンネLOVE』の法被と団扇をパタパタと振り回し、インタビューで「あれは私のコーチですが、たぶん人間とは違う。別の何かなんじゃないですか?」と言われた。
これは第97管理外世界の伝統的な応援のスタイルだって知り合いが言っていたぞ?と言えば「ソレ、ウソつかれてますよ」と返され、ベルリネッタさんを応援するために作ったのにと団扇を揺らす。
私は気に入ってるのに何がダメなんだ。
そんなことを考えながら試合の決め手となった軽い三連続の打撃技の名前を聞かれるベルリネッタさんに兇叉だと教える。
もっとも私からすればベルリネッタさんのは不完全な兇叉なのだが、素人には強烈な必殺技にでも見えたのだろうか。
私の必殺技の一つを覚えたとはいえベルリネッタさんを倒せる可能性を持った選手は多い。その試合を乗り越えて、弱点を克服するんだ。
ξ月≧日
最近のベルリネッタさんはレヴェントンさんが気になっているのか。私とジルのトレーニングに集中できていない。どうにかしなくてはいけないのだろうが、私では悪影響を及ぼす。
しっかりとジルに精神の安定のやり方を教われば怖いものなんて何一つない。私の動きを模倣し、試合の途中でも私の動きになる。
本能で感じた恐怖は染み付くと聞いたけれど、私のことが本当に怖かったのね。このトレーニングが終わったら私とジルの昔話でも聞かせてあげる。
ほんのちょっぴり長いけどね。