とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのはVivid編)。 作:SUN'S
ワシの事を鍛えてくれるノーヴェ会長とおチビさん達、それからリンネの先生でもあるお姉さんは優しい人ばかりなんじゃが…。
ハルさんとのトレーニングを繰り返し、お姉さんはわざとらしくリンネの話題を出して奮い起たせてくれる。ワシのために健康的な食事を作ってくれて、筋肉痛で動けないときは極楽としか思えないマッサージで癒される。
次の日に筋肉痛なんてなかったかのように身体が軽くなり、ハルさんよりも動きが良くなっていたりと摩訶不思議な体験をすることもある。
お姉さんはリンネを天才と呼ぶ。それは素人のワシにも分かるほど凄いことじゃし、リンネが褒められるのは自分の事のように嬉しい。
しかし、あの決勝戦の相手に言った「あの人…本当に強かったんですか?」という言葉が、控え室にいたあの子を泣かせたのは事実で、ワシは謙遜でも頑張ったんだから誉めるべきじゃろ?と言った。
そこから口論になって負けた。
昔はワシの後ろに隠れていたリンネに負けたのは悔しかったが、すごい努力を重ねたから出た言葉じゃと思えば試合後の一言も納得できた。
しかし、あいつは「私より弱い」と明らかに落胆したような表情を浮かべていた。それからじゃ、リベンジとリンネを満足させられる強さを手に入れる。
ワシの話を聞いていたお姉さんはリンネが十種類のストライクアーツを学んでいることを教えて貰った。ワシもノーヴェ会長も数の多さに驚いたが、最も警戒するべき事は九つの必殺技の切り替えだと言われた。
最後の一撃はリンネの先生であるジル・ストーラの技を使うらしい。そして、九つの必殺技はお姉さんがリンネに教えたもので、その中からワシに使えるものを教えてもらえる。
ワシの師匠はハルさんじゃがカイザーアーツその物は受け継ぐことは出来ない。そこでお姉さんはワシに一子相伝・門外不出のストライクアーツを受け継がせると言ってきた。
また、お姉さんのジョークかと思っとったんじゃが、ワシの手の中にお姉さんがくれた秘伝書がある。リオさんも『草薙の拳』と呼ばれるストライクアーツを受け継ぎ、ワシのは千年の不敗を誇ってきたストライクアーツだそうじゃ…。
まさか、ワシが千年の歴史を持つ家系の養子になるとは思いもしなかった。
お姉さんは「私は修羅を飼っていないからね、しがない分家みたいなものよ。そんな肩肘を張らなくて平気だから」と言っていたが、修羅とはどういう意味だったのじゃろうか。
しかし、それよりもワシが考えなければいかんのはお姉さんのことをお母さんと呼ぶべきなのか、お姉さんと呼ぶままかということじゃ…。
いったい、どうすればいいんじゃ…。