とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのはVivid編)。   作:SUN'S

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第4話(高町ヴィヴィオ)

ゆっくりと車を降りて出てきたアインハルトさんに手を振りながら付き添いの女の人を見る。どこかで見たような気もするけど、今はアインハルトさんとの試合に集中しよう。

 

「ヴィヴィオさん、お久し振りですね。あれから強くなりましたか?」

 

「はい、この前よりも強くなっているつもりですし、今回はガッカリなんてさせませんよ!」

 

「えぇ、少しだけ期待します」

 

アインハルトさんとの会話に首を傾げるノーヴェたちに公園でのことを話し忘れていた思い出し、あとで説明するから始めてと伝える。

 

「それじゃあ、試合開始っ!」

 

その言葉を皮切りに突撃してきたアインハルトさんの突きを弾きあげ、もう片方の拳でアインハルトさんの顎をカチ上げる。

 

この前の試合の時は当たらなかったけど、今なら当たるぐらい強くなってる。ノーヴェに教えてもらったストライクアーツで、お姉さんとのトレーニングで、私はアインハルトさんと戦える…!

 

「それでは此方も本気で…」

 

「私は最初から本気ですっ!!」

 

お姉さんとのトレーニング中に見たアインハルトさんのカイザーアーツの必殺技に対抗するため、とっておきの切り札を使う。本当はお姉さんから使うのは控えるように言われてるけど、アインハルトさんに勝つには使うしかないです。

 

これが次元────。

 

「「覇王流っ!!」」

 

私の限界まで捻り込んだ左拳とアインハルトさんの右拳がぶつかり、その衝撃で二人とも弾かれるようには倉庫の壁まで吹き飛ばされ、激突する寸前で体勢を立て直す。

 

もっとアインハルトさんと戦いたい。思いっきり地面を蹴ってアインハルトさんに飛び掛かろうとした瞬間、ノーヴェに止められた。

 

「よーしよし、ヴィヴィオは落ち着こうな。アインハルトも構えてる拳を降ろしてくれ」

 

私とアインハルトさんが試合を止めた理由を問いかけると溜め息を吐きながら私達の後ろを指差す。

 

「べつに変なところはないよ?」

 

「あのな、ここって貸してもらってるんだよ。お前らの打撃の衝撃波で地面はひび割れ、倉庫の一部は潰れて使えない。これ以上やってたら弁償できる金額を越えて、私が借金まみれになるだろ!?」

 

「そ、それはノーヴェが可哀想だね」

 

アインハルトさんも苦笑いを浮かべながら付き添いの人と話しているし、私も付き添ってくれた友達と話しながら引き分けになったことを伝える。

 

あと訓練所の修理費はノーヴェの代わりにお姉さんが払ってくれるらしく、ノーヴェは申し訳なさそうにしながら少しは払うって言っている。

 

「ヴィヴィオさん、今回は引き分けですが次は勝たせてもらいます」

 

「私も負けませんよ、アインハルトさん!」

 

それとノーヴェに根負けしたお姉さんは修理費の八割を払うことで落ち着き、ノーヴェの貯金のほとんどが無くなったらしい。

 

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