世紀末転生ダービー伝説はちみー味   作:それがダメなら走っていこう

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書いていると本当にギャグがわからなくなる。


教育&そして新たなるトレーナー

【今日のチームスピカ】

 

今日の月刊トゥインクル増刊号一面。

 

「天を仰ぐ見事な棒立ち亜種再び。

スピカの新人コクオウゴウ。

ダートで見事勝利するも

ライブで拳を突き上げた決めポーズのまま固まる」

 

ヒシアケボノ以上の体躯と

ヒシアマゾンのような褐色肌と髪色をした美人系ウマ娘が

眼帯とマントでデザインされた勝負服を翻らせ

天に拳を突き上げたまま

センターで不動の図はシュールであった。

 

以下、ウマウマ動画とumatubeのコメント。

 

動けwww

歌えwwww

我がレースに一片の悔いなしじゃねえよwww

相変わらずスピカはウイニングライブヘタクソ勢全一www

一周回って潔いわwwww

何なのwwwスピカのアイドルウマ娘は

ギャグ路線でも目指してるの!?

ファル子のフォロー超がんばってる!!

 

 

【教育・悲しいウソはよくない】

 

「良かった……コクオウゴウはいかにも

それらしいウマ娘で良かった……

ちゃんとウマ娘ナイズされてた……

お前のようなウマ娘がいるか案件だったらどうしようかと」

 

サウザーは月間トゥインクルの紙面と

右から左へと言葉が流れるスマホから目を離す。

ちょっと世紀末のような濃い劇画調の顔立ちだと

どんな反応をすればいいかわからない所だ。

さて、今日もはちみーのガキとナギナタのガキと

ミーティングをせねば……

 

「大人は汚いし大人はわかってくれないし

大人はすぐウソをつくからだ!!

お前たちはウソをつかんよな!?」

 

「いきなりどうしたのさトレーナー」

「お言葉ですがトレーナーさん、子供も嘘はつきますよ?」

 

トウカイテイオーとグラスワンダーは困惑顔だ。

 

「例えそうだとしてもだ!そういうがなグラス!

大人たちの悲しいウソが子供たちを傷つける!!

大人たちはそのことをわからんのだ!

ウララちゃんやターボちゃん、ライスちゃんの前で

サンタさんがいないなんて本当の事を言えるか?」

 

「私が悪うございました……

確かに大人のついた残酷な嘘は子供たちを苦しめますね」

 

「もー、それだけだとワケワカンナイヨー

何があったか説明しなよー」

 

「我が敬愛する師オウガイをもっても例外たりえぬ……

お師さんのついた嘘が

時限爆弾のように時を超え

俺を苦しめたのだ……!!」

 

ここから回想

 

「お師さん!!」

「どうしたサウザー?」

「どうやって子供は生まれてくるのですか?」

「サウザーよ!!」

「フフッ、それはな……コウノトリが運んでくるのだぞ」

「へー、コウノトリが居ないと人類は滅びますね!」

 

ここまで回想。

 

「と、このようなことがあったのだ!」

「そのことで……この前のトレーナー会議で大恥をかく羽目になったのだ!」

 

トウカイテイオーは少し顔を赤らめ

はにかみつつ指で頬を掻いた。

 

「オウガイさんが嘘ついたのはショウガナイヨー。

だって言いにくいことだもん。

にしたってコウノトリを信じてた人がいるとは……」

 

「私はその話に至る会議の流れが気になるところですね

会議で何があったか宜しければ説明していただけますか?」

 

「うむ、よくわからないが担当との距離感がどうのこうの……

順を追って話すとだな……」

 

サウザーは説明し始めた。

 

トレーナー会議室。

そこには理事長とたづなさん。

そして男性トレーナーたちが集められていた。

 

「警告っ!担当との距離感には気を付けるように!!」

「うら若き乙女たちの男性観を破壊することは許されません。

それに良家の子女を預かっているのです

私たちは教育者、色んな意味でスキャンダルは許されません」

 

「疑問っ!そういえば樫本理事長代理の姿が見えんがどうした!?」

「ゴルシさんにジョークでデコピンされたら

脳震盪で保健室に担ぎ込まれました……

リトルココンとビターグラッセがマジ切れしてゴルシさんの行方を追ってます」

 

「驚愕っ!指先一つでガチでダウンしたのか!?」

 

「フハハハ……マジで!?その人どれだけ体が弱いんだよ!!」

 

思わず突っ込んでしまった。

ウマ娘がいくら力強いっていっても

デコピンで倒れるなんてことある?

 

「突込っ!樫本理事長代理はトレセンのマンボウと呼ばれるほど

最弱伝説が伝わるが桐生院TやサウザーTや沖野T、それにカワカミTあたりが

人類の範疇を超えて頑丈なだけだ!」

 

「結構いますね、ウマ娘とタメ張れる異常な身体能力の持ち主……

って話がそれましたが在学中うまぴょいとか絶対NGですからね。

担当を掛からせるなんてもってのほか。

必要ならダミー指輪も貸し出します」

 

「ふー、だったらオレは大丈夫だな……

生徒たちと気安い関係を築けている……

デリカシーのない行動を心がけて好感度減少に余念がないしな……」

 

飴を咥えたフリーダム野郎が何かほざいているな?

 

「沖野Tはウマ娘のトモを無許可で触んなっつってんだろうダラズがぁ!」

「トレセン側がもみ消すのも限界があるっつってんだよ!!」

「減給っ!!他意がないのはともかくセクハラ!」

 

沖野Tはたづなさんと東条ハナさん、理事長にトリプルで制裁を受けていた。

 

「あはは……流石にカノープスは仲良しバンドですしご心配なさらずとも。

只のマネージャー兼トレーナーに徹してますし」

「ブルボンとは娘位離れてるし、なあ。

こんなオッサンが掛かられることなどありえんよ」

「オグリとは健全な関係ですよ、踊り以外のうまぴょいなどないです。

理事長とたづなさんの杞憂が過ぎますって」

 

南坂、黒沼、北原も口々にそういうつもりはないという。

教育者として実に健全な態度である。

 

「不安っ……その通りであればよいのだが……」

「とりあえず、フリーダムな奴には釘刺しましたしね……」

「少し良いだろうか」

「サウザーT?」

「うまぴょいは課題ダンスではないのか?

子供とはコウノトリが運んでくるのではないか?」

「えっ」

「えっ」

「こいつマジか!?」

 

――とまあ、そういうことがあった。

 

「フハハハ……お師さんも嘘をつくなら

コウノトリなどと適当なことを言わないでほしかった。

風のうわさに聞くところの歌や踊り以外の『うまぴょい』とやらが鍵らしい。

今夜は眠れそうにないな……」

 

「こいつマジか……でも歌や踊り以外のうまぴょいについて

ウマ娘に聞くのはセクハラだからね?」

「どんな環境で育ったら今どきこんな無垢な男になるんでしょうか……」

 

「うむ、よくわからんがわかった。

うまぴょいは課題曲で課題ダンス、それ以上の意味は秘密か!

フハハハハ!!」

 

 

【胸に七つの傷を持つトレーナー】

 

ある日、トレセン学園に一人の行き倒れがやってきた。

 

「俺の……墓標に……名はいらぬ……

死するなら戦いの荒野にて……」

 

はだけたジャケットの胸に

七つの傷を持つ男。

 

仮面は被っていない。

繰り返す、仮面は被っていない。

 

「だ、だが……み……水……」

 

熱中症と脱水症状であった。

 

「きゃあ!たいへんたいへん誰か倒れてる!

だいじょうぶ!? はい、おみず!」

 

一人のウマ娘が、持っていた水筒を差し出した。

 

 

「ありがとう、生き返ったよ……」

 

「俺はケンシロウだ、あんた、何という名だ?」

 

「わたし、ハルウララ!」

 

ピンク色のポニーテールをなびかせた

瞳の中に桜の光を宿す、愛らしくも天真爛漫なウマ娘であった。

だがその瞳の中には、確かに哀しみがあった。

ケンは事情を話すように促した。

 

「ウララはね、皆とレースをいっぱい楽しみたい。

面接でなんとかトレセン学園に入った落ちこぼれだけど……

それでも有マに出てみたい、それで一生懸命がんばってたんだけど……

応援してくれる皆に応えたい、でも全然勝てなくて……

どうしても、勝たないとダメなのかなあ……」

 

ケンシロウは言葉に詰まった。

 

「おかしいな……ちゃんとわらいたいのに……

いつだって楽しく走りたいのに……

なんだか目からおみずがながれてとまらないの……」

 

「すまぬ……

俺には言葉がみつからぬ……」

 

「幼い子供の涙が……

悲しみが……おれをここにつれてきたか……!!」

 

ケンシロウは固く拳を握りしめた。

その足で、ケンシロウは理事長と緑の秘書に談判した。

 

「採用!その熱意が気に入った!」

 

「あの……言っては何ですが

ウララさんの実力では有マに出させるなんて無謀です!」

 

「俺に無謀という言葉はない!」

 

「たとえ99%勝ち目がなくとも……

1%あれば……戦うのが

北斗神拳伝承者としての宿命だ!!」




ウララちゃんにガンギマリのやべートレーナーが付きました。
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