半年くらい前からこのこと書きたいなって思ってたこと書きます。
というか、前回の本編の更新から4ヶ月くらい空いてる……ネタないと書きにくいことを改めて実感しましたね( ̄▽ ̄;)
ではでは本編をどぞ(っ´∀`)っ
pururururu ……ガチャ
「もしもし〜」
「朝早くからごめんね……」
「いや別に気にしてないからいいぞ〜。んで、要件は?」
「テストでいい結果とったら1つお願い聞いてくれるって約束してたよね」
「そういやそんなことあったなぁ……ここでそれを言うってことは、何にするか決めたのか?」
「5人分一気に使って旅行行きたいって話になったんだ」
ほう……旅行か。最近行ってなかったから行きたいと思っていたところにこの連絡……もしかして、ついてる?
「別にみんながいいって言うならそれでいいんだが、俺も個人で旅行に行く計画立ててたから全員のお願いにしなくてもいいぞ?バイト手伝え〜とか、勉強教えて〜とか、飯食わせろ〜とか、そういうのに使ってくれてもいいんだぞ」
「ううん。みんなで決めたことだからいいの」
「ならいいんだが……日程と場所は決まってるのか?」
「日程はまだだけど、場所は決まってるよ!!」
「そうか。なら、来月と再来月の日程送るから日程立てといてくれ」
「わかった!!詳細決まったら連絡するね!!」
「了解〜他に何か言っとくことあったりする?」
「特にない……かな。お父さんから“たまには店手伝ってくれ”とは言われてたけどね……」
「了解……近々お手伝いに行くとだけ伝えといて」
「わかった!!それじゃあね〜」
「またな〜」プツッ
「旅行か……前回行ったのこっち来る前だな?」ボソッ
そんな事がありながら時間は過ぎ、予定の時間まであと数分というところになった。
「そろそろ行くか……」
俺はそそくさと準備を始める。準備が終わり次第バイクに跨り目的地へ向かう。風を切りながら走ること数10分程……駅の近くにある病院に着いた。
その中に入り、近くにいた看護師さんにお見舞いに来た旨を伝え、ゲスト用通行パスを受け取り、とある人が待っている部屋に向かう。
「入るぞ……」
返事は無いが、看護師さんに許可を貰ってるので中に入る。
「最近は来れてなくてごめん。前回来たのは引越し前だったよな」
「…………」
「新しい高校には慣れたよ。あと、この病院の近くに学校もある。もしかしたら新しい友達連れてくるかもだからその時はよろしくな」
「…………」
花瓶に入っている花を取り換えながら話すも、彼女からの返答は無い。
「まぁそうだよな……わかってた」
「…………」
俺は彼女が寝ているベッドの横に椅子を置き座り、話を続ける。
「俺さ、あの時のこと後悔してるんだ」
「…………」
「だって、俺がトラックに轢かれかけなければ……お前は、こんなことにならなかったはずだろ?」
「…………」
「2人でバカ笑いできたり、テスト勉強できたりした訳だろ?」
「…………」
「俺を助けたことでお前自身の人生狂わせて、本当にゴメン」
その時俺の手に何かが当たった感触がした。慌てて手元を見てみると、彼女の手が傍にあった。
「えっ……ま、まさか!!」
その手は少しづつ俺の手の上に重なっていく。前に触った時みたいに冷たい手ではなく、ほんのり温かい手が俺の上に乗っていた。
ふと顔を見ると、目は開いていた。俺の顔が彼女の瞳に写っていた。
俺は急いでナースコールを押し看護師さんを呼ぶ。駆け付けた看護師さんは椛の姿を観察して、直ぐに医者を呼んだ。駆け付けた医者はすぐに検査をし、俺にこう言った。
「石崎さん!!椛さんが目覚めましたよ!!」
「ほ、本当ですか!?」
「えぇ!!まだ声ははっきりと聞き取れないと思われますが、しっかり意識があります!!」
俺は急いで外に出て、椛の両親に連絡を取る。
「もしもし」
「石崎くん。どうかしたのかい?」
「落ち着いて聞いてくださいね。椛が……」
「椛がどうかしたのかい?」
「……椛が目を覚ましました!!」
「…………ちょっと待ってくれ!!本当に言っているのかい?」
「本当なんです!!自分は今彼女の病室にお見舞いに行っているんです!!」
「わ、わかった!!直ぐに向かおう!!」
「お願いします!!」
直ぐに病室に戻り、椛の様子を見る。彼女はベッドを傾け座っている状態のまま夕日を見ていた。
「椛!!」
声に反応したのか、彼女がこちらを向く。俺は急いで近づき彼女の目の前に立つ。
「覚えてるか?」
「……し、しょう、くん、だよ、ね?」
小声ながらも、しっかりと覚えていてくれたことに、俺は喜びを隠せなかった。
「あぁ!!翔くんこと石崎翔斗だ!!」
「よか、った。まちがえ、て、たら、どう、しよう、かと……」
「無理して話すなよ」
「わか、った。あい、かわらず、やさ、しい、ね」
「そうか?そう言ってくれるのは椛くらいだ」
「そう、いえ、ば、がっ、こう、は?」
「今日は休み。そうだそうだ……俺引っ越したんだ」
「えっ、そう、なの?」
「あぁ!!ここの近くにある高校に通うためにな」
「そっ、か。あの、ね……」
椛がなにか言おうとした時、聞き覚えのある声が聞こえたと同時に部屋の扉が開いた。
「椛!!」
「お、かあ、さん?」
「そうよ!!目覚めてよかった!!」
「お、とう、さん、は?」
「お父さんは今向かってるって。すぐに来ると思うわよ」
「そっか、それなら、よかった」
「お母様、少しお話したいことがあるので……」
「わかりました」
医者の方と椛のお母さんが部屋を後にする。また2人だけの空間になった。
「それで、さっき言いかけてた事って……?」
「ううん。なん、でも、ないよ。それ、より、翔くん、の、はな、し、きき、たい、な」
「そうだな……引越し先が元女子校だった話でもするか」
「そう、なの?」
「そうだ。そのおかげか、女の子の友達が増えたよ」
「なんにん、くらい?」
「ざっと数えただけで30人くらいかな?」
「すごく、ふえたね。いまは、たのしい?」
「あぁ前居た学校と比べると、天と地ほどの差だよ」
「わたしも、はやく、なお、さな、いと、だな」
「あぁ!!また一緒に遊びに行きたいからな!!」
「そっか。というか、じかんは、だいじょうぶ、なの?」
「時間……今日は休みだけど明日もあるからそろそろ帰るわ」
「そっか、がっこう、がんばっ、てね。」
「また顔出しに来るよ」
「たの、しみに、して、るね」
そのまま部屋を後にする。帰り際で椛のお父さんと会ったので会釈しておいた。そのままバイクに股がって帰った。家に着いたあと、バイクを停め家の中に入ろうとした……のだが。
「何で鍵が開いてるの……?」
特に取られるものも無いはずだが、念の為リュックを肩から下ろしておく。
ガチャ
「おかえり〜」
「な……ななななななんで母さんが!?」
「今日あなたの家へ行くって言ってたでしょ?」
「言ってたには言ってたけど……着いたなら連絡くれない?」
「ごめんなさいすっかり忘れてたわ〜それで、機嫌がいい様だけど何かいい事あった?」
「そうそう……実はな、椛が目を覚ましたんだよ!!」
「えっ……椛ちゃんってあの椛ちゃん……?」
「そうだよ!!それ以外の椛さん知らないしw」
「なんで伝えてくれなかったのよ〜!!」
「普通に嬉しすぎて忘れてた」
「私明日行くから!!貴方も来るのよ!!」
「明日は平日だから学校だわ」
「終わってからに決まってるじゃない」
「知ってた……わかったよ」
「そうと知ったからには、今日は赤飯よ!!」
「いや、俺がなにかめでたい事した訳じゃないからそこまでしなくても……」
「という訳で準備したのがこちらです」
「準備はや!!って話聞いてた?」
「聞いてたわよ〜」
「絶対聞いてないじゃん」
「聞いてたわよ〜」ガヤガヤ
今日も石崎家は平和です。
今回はここまで〜
本当に椛ちゃん目覚めてくれてよかった〜(´;ω;`)
旅行回は2、3話後から出しますのでよろしく!!
それでは次回をお楽しみに!!