ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー外伝 ~龍の世界の物語~ 作:睦月透火
私もRISE始めたからw
コンボイ達がビーストモードの形態更新を完了してからしばらく経った頃……彼らの船から少し離れた場所には、この世界の現地人が住む村があった。
巨大な大木が周囲を覆い、切り立った崖と、そこから流れ落ちる滝……見晴らしの良い農場を抱えた……古き良き伝統を色濃く残すこの村……見た目的には既に100歳を超えていそうな小柄な老人が、庭先で日光浴をしていると……子供達が我先にと老人の家へと駆け込んできた。
息も絶え絶え……恐らく、村の外からずっと走って来たのであろう。
老人は一瞬だけ驚きはしたものの、すぐに子供達の元へ歩み寄り声を掛けた。
「おお、どうしたのじゃ? そんなに息を切らせて……森で何かあったかのぅ?」
「長老! 大変なんだ! 丘へ出る道の崖の上に変な建物があって……そこからモンスターがウヨウヨと湧いてくるんだ!」
「……?! なんじゃと……モンスターが!?」
「ソイツ等、ほとんど見た事が無い奴ばっかりだった……」
「ソイツ等、一緒に居たラージャンと何か会話していたようにも見えたんだけど……」
ラージャンというのは、この世界で最強と名高い古龍と呼ばれる存在に最も近いレベルの戦闘能力を持つ「古龍級生物」に指定される大型モンスターだ。
漆黒の体毛を持ち、頭の左右に生えた巨大な角、強靭な筋肉に覆われた太い手足……器用な前腕を使った攻撃が得意で、ある条件を満たすと漆黒の体毛の一部は黄金に輝き、黒と金の模様へと変化し……狂暴かつ俊敏な、文字通りの怪物と化す……
そんなラージャンが他のモンスターを従える等、前代未聞どころか歴史上初の発見だが……もし、そのラージャンがこの村を襲いに来たら……長老と呼ばれた老人は、戦慄を覚えた。
「子供達……済まないが、大人達と村のハンターをこの庭に呼んで来ておくれ……ワシはギルドに顔を出す準備をする」
長老はギルドと呼ばれる組織と繋がりがあり、若かりし頃……その組織の設立にも尽力した事で有名な人物。
かつて彼は、この村を未曾有の危機から幾度も救った英雄であり……ハンターと呼ばれる存在の先駆者……モンスターを狩る存在、ハンターと……それを支える組織、ハンターギルドで今も伝説として語り継がれる者だった。
そんな彼が拓いたこの「ココット村」に、今また未曾有の危機が訪れようとしていたのである。
その少し前……サイバトロンの船では、大きな影がコンボイ達の入っている再生カプセルをマジマジと観察していた。
『……一時はどうなるかと思ったが、コンボイ達が動けない今……この船を奪ってやろうかとも考えたが、奴らの話を聞く限り修理には多大な時間が掛かる……なら、俺様も姿を変えて潜伏し、来るべき時に奴等を全員始末する方が得策か……』
影の正体は、サイバトロンとは切っても切れない縁を持つデストロンの支配者「メガトロン」……メタルボディのこの時点では「ドラゴン・メガトロン」と呼ばれている。
元々チータス様に増設されていた、空の再生カプセルを弄り……メガトロンは自身のステータス信号を偽装してカプセルでビーストモードの更新作業に入った……
普通ならば、空のはずのカプセルが稼働中なのにすぐ気付く……と思われたが、そこはビーストウォーズのマジックなのか、誰にも気付かれず……コンボイ達が全員更新終了し、船の修理と素材探しに出払ったタイミングでメガトロンのビーストモード更新作業が完了したのである。
・
・
・
それからも運を味方に付けたメガトロンは、誰にも見つかる事なく船を後にし……半日ほど飛行して距離を十分離した後、改めて己の新しいビーストモードの姿を確認した。
『……ほほぅ、元のビーストモードと体格はあまり変わらんな……しかし、このシンプルに黒と白の装甲は気に入ったぞ』
更新されたメガトロンのビーストモード……その姿は前のドラゴン・メガトロンとあまり変わらない体型……しかし、全身は漆黒の甲殻に覆われ、頭部もシンプルに2対の角のみ……細長い前足と長大な尻尾、そして翼を持っている。
『……固有種名……なんだコレは? ふぁ、たり……ん? ええぃ、難解な! この星の文明の言語か……このデータをかき集めたのはチータスだったな、あの猫め……余計な知恵ばかり回しおって!』
なんとチータスは、適合生命体のデータ収集中……この世界にある文明の痕跡に気付き、現地人との接触に備えて、言語データも併せて収集していたのである。
なお、うっかり船のデータベースにまで登録していた為……メガトロンがサイバトロン船から盗み出し参照したデータには、適合生命体の名称が現地の言葉で登録されてしまっていた。
『……ええぃ、読み辛くて敵わん! コンピューター! 参照データを全てセイバートロン文字に翻訳しろ!』
《……了解……》
なお、翻訳作業は難航を極め……メガトロンは1人、やり場の無い怒りに声を荒げたのだった。
『あのアホ猫がぁっ!!』
ノリと勢いだけで書いてるので短いですw
あと、タイトル書き直しました。