ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー外伝 ~龍の世界の物語~ 作:睦月透火
そりゃ黒いドラゴンって言ったら「アイツ」しか居ないよね?
あと、地味にライノックスだけ新大陸固有種なんですけど、恐ろいほどスルーされてるしツッコミが無いのはちょっと悲しい……
コンボイ達はそれぞれ、外見的に分かる得意分野を生かして、素材集めや偵察……そして船の修理作業に没頭している。
《武器を持った原生生命体が数体、接近中……対象の警戒レベルは3相当》
船のコンピューターから、警戒態勢のアナウンスが流され、コンボイ達はそれぞれその場で警戒を強めた。
『……生体反応? 武器を持つという事は知的生命体の可能性が高いな……』
『どうするコンボイ? オイラ達、襲われたりしないよねぇ?』
『だナ……余計な警戒心を抱かれるのはなるべく避けた方が良いんだナ、コンボイ』
『そうだな……よし、一度身を隠そう……警戒は怠るなよ?』
まもなく、船の近くの草むらが音を立てて揺れ……2人の人間が姿を表す。
《人間じゃん?! コンボイ、この世界には人間がいるよ!》
《あぁ……全員、警戒は維持……過度な刺激はするなよ、機を見て私が出る》
草むらから現れた人間……それはこの近くにある「ココット村」を拠点に活動している「ハンター」だった。
ハンターとは……この世界に数多く存在する「モンスター」と対峙する存在であり、モンスターの狩猟や調査を通して世界を知り、そのバランスを維持する役目を持つ……
彼等はハンターギルドという民間広域連合組織に属しており、龍歴院と呼ばれる組織と連携してモンスターの生態を調査し、時には警告を広め……双方に余計な刺激を与えぬよう、仲を取り持つ事を生業とした者達である。
「セシリア……子供達が言ってたのは、この辺りだよな? なるほど……コイツが金属の建物か、確かに大きいな……」
「……バルト、注意して……! 上手く隠れてるけど、あの辺りに複数体居るわよ……それぞれの強さはマチマチだけど、どれも上位……いえ、マスターランクかも……」
ココット村所属のハンターが2人……細身で長い刀身を持つ「カタナ」を背負った男と、ライトボウガンと呼ばれる武器を脇に抱えて辺りを警戒する女……
カタナ使いの男の名は「バルト」、ガンナーの女は「セシリア」という名前だ。
既にセシリアはコンボイ達の隠れた岩陰や草むらにアタリを付けており、油断無くボウガンを向け警戒している。
コンボイは警戒を解こうと、まずは声だけで反応を伺う事にした。
『……あ~、済まない……驚かせたならば謝る。私はコンボイ……我々は不可抗力で此所に墜落したんだ……』
「「……ッ?!?!」」
コンボイの声が響き、ハンター2人は更に警戒を強めた……なお、コンボイは普通に人語を話しているつもりだったが……実はハンター達には『ウホッウホッ』という、ラージャンの声にしか聞こえていないのである。
「ラージャン!? ヤバイな……俺達2人で殺れるか……?」
「馬鹿言わないでよ!? あの古龍級生物を私達2人で?! 冗談言い過ぎよ……!」
なお、2人のランクは上位の中堅……相応の相手は若いグラビモスや、番の居ないリオレウス……また、この地域でラージャンは基本的にマスターランク相当という評価である……と付け加えておこう。
《ヤバいヤバいよゴリラさん?! お相手さんヤル気満々で武器構えてるってば!?》
《なん……だと……?! どうなってるんだ?!》
《……もしかしたら、既存言語とは違う未知の言語体系って可能性が高いんダナ……コンボイ、ココは一度接触を避けた方が良いんだナ?》
《……やむを得んか……?!》
『……チョイ待った! オレは敵じゃないじゃん! その武器を向けないで欲しいじゃん……!』
《『『チータス……?!』』》
「……ッ?! 誰かそこに居るのか? 敵じゃないなら、姿を見せてくれ!」
突然、チータスが未知の言語を喋り出した事に驚く一同……ハンター2人も聞き慣れた言葉にすぐ反応し、姿を見せてくれと呼び掛ける……チータスはすぐ側のコンボイに視線を向けると、少し考えた後、コクリと頷いた。
意図を理解したチータスは、ロボットモードへと変形してゆっくりとハンター2人の前へと出ていった。
バルトの言葉に促され、草葉の陰からゆっくりと姿を表したのは……ヒトと良く似た姿をした、獣の皮を身に付けた奇妙な姿の存在……全身が金属で出来ている様な人型の何かだった。
『驚かないで欲しいじゃん……オレの名前はチータス、サイバトロンの戦士じゃん』
「戦士、か……ハンターみたいなものか?」
『ハンターって言うのは、アンタ等みたいな武装した奴の事じゃん?』
「……あぁ、俺達はこの近くにあるココット村のハンターだ。俺はバルト、こっちがセシリアだ」
『バルトにセシリアね……覚えたじゃん。コッチはチョイと訳アリ……ココに迷い混んじまっただけで、お宅らに危害を加える気は全く無いじゃん』
「……本当か? 言っておくが、この辺は危険だぞ? 最近ラージャンって化けモンが見つかったって聞いたからな……」
チータスの口調に、何となく危険な雰囲気を感じなかったバルト……チータスは多少必死だったが、意図せず相手が会話に応じてくれている事に勢い付き……コンボイ達の事も説明しようと会話を続けた。
『大丈夫じゃん、何たってコッチには頼れる仲間がたくさん居るじゃん……コンボイ、皆! 大丈夫みたいだから姿を見せるじゃん?』
チータスの言葉に反応した周囲の気配が、ゆっくりとだが次々と動き出す……やがて船の修理をしていたメンバー……コンボイ、ラットル、ライノックスの3人が姿を表す……しかし、チータスは自信満々な顔をしていたが、コンボイ達の姿を見たバルトとセシリアは一瞬で血の気が引いた。
「……な……っ、ら……ラージャン……?!」
「……嘘でしょ、それ以外にも……未知のモンスターが……!」
チータスは謎のエネルギーへの耐性があるため気付かなかったが、コンボイ達にはエネルゴン原石の時と同じく……この星にある謎のエネルギーに対しての耐性が無い為、通常は『ビーストモード』でなければいけない……なお、コンボイのビーストモードこそ、彼等が最も恐れていた『ラージャン』の姿そのものであり、ラットルとライノックスのビーストモードも、この地域では未知の存在とはいえ立派な大型モンスターの姿である。
『……オイオイ子猫ちゃん、さっきからアチラさん益々警戒してるんじゃないの?』
『だナ……チータス、その言語データベース……僕達にも使わせて欲しいんだナ』
『……あ、そっか……ゴメンじゃんライノックス……』
謝りながらチータスは3人へと、この星を駆けずり回って得ていた言語データベースのコピーをそれぞれの電子頭脳へと転送……受け取ったコンボイ達も早速データベースを参照して言語翻訳を開始し、ようやく全員がハンター達の聞き知った言葉を話せる様になった……
『……あっ……あ~……済まない、驚かせたのは此方も不可抗力なんだ……私はコンボイ、この姿は「ラージャン」と言うんだね?』
「オイオイ……マジかよ、ラージャンが人語を話すなんて……」
「……悪夢だわ……これはきっと悪い夢よ……」
『ハァ……コッチはコッチで訳アリだっての、さっきそこの猫ちゃんが言ったでしょ?』
『まぁまぁ、ラットル……彼らからすれば、普通に僕たちの方がイレギュラーなんだナ……あ、ボクはライノックス、ヨロシクなんだナ』
「……ヨロシクまでされちまったぜ、どうするよ?」
「私に聞かないでよ……」
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それから何やかんやあり、ようやくコンボイ達から驚異を感じなくなった頃……偵察に出ていたブラックウィドーとシルバーボルトが合流し、消え掛かっていた驚異を再び爆発的に感じたバルトとセシリア……しかし、コンボイの懇切丁寧な説得もあって何とか切り抜ける事に成功。
それからコンボイは、バルト達が拠点とする「ココット村」に自ら赴いて……自分達が驚異ではない事、事情があって身動きが取れない事、手段が整えば立ち去る事等を説明すべく、また余計な混乱を避ける為に……シルバーボルトとライノックスを連れて、バルト達の案内で村へと足を伸ばすのであった。
ハイ、第3者から見てもコンボイ達がビーストモードのままだと
ココット村崩壊の危機待った無し、に見えますよね~?
さて、次回は……メガトロンの見てない所でデストロンの1人が戦線復帰?
次回から登場させる憎めないデストロン側キャラのアンケートを取ります!
次回から出てくる(メガトロン以外の)デストロン戦士は?
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タランス
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テラザウラー
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スコルポス
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インフェルノ
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クイックストライク
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ワスピーター
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