ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー外伝 ~龍の世界の物語~   作:睦月透火

5 / 5
戦闘はありますが、基本このお話はビーストウォーズのノリなので視聴者にしか分からないかもしれません……



襲撃、危機一髪?!

 デストロンの接近を知らせる警報は、出払っていたメンバーにも伝わる。

 

『……やはり、メガトロンは死んでいなかったからな……いずれ来るとは思っていたが……!』

 

 にが虫を噛み潰した様な顔で呟くラージャコンボイ……例の空間転移中、どさくさに紛れて脱走されたのが分かり、一時は捜索も考えたが、船の状況がそれを許さず、放置せざるを得なかった。

 

(それがこんな事態に発展するとは……運命の悪戯は、何とも過激過ぎる気がするな!?)

 

 全速で森を駆け抜けるコンボイに、遅れてチータスが合流してくる。

 

『どういう訳か、メガトロンはこっちの位置を知ってて今まで襲って来なかったじゃん……何が目的なんだか……』

 

『分からん……だが、少なくとも我々が現地人と関わっているのを知れば、彼等にも危機感を抱く可能性がある……せめて、我々だけで抑えられれば良いんだが……』

 

 森を駆け抜ける2頭の向かう先では、断続的に爆発音が響き、光も見え隠れ……どうやら既に戦端が開かれているらしい。

 互いに頷き合い、コンボイとチータスは二手に別れて戦場を目指した。

 

──────────

 

『ブゥン!ブゥン!』

 

『当たらないデス!』

 

『こんのぉ~、銀色坊っちゃんの癖に速過ぎるブーン!』

 

『ダナダナダナダナ……ダナァッ!!』

 

『おおっと、サイ……じゃなくて何だか毛むくじゃらになってるブゥン』

 

 元の姿が(バルファルクの)持つ高速移動能力を十全に使いこなし、赤い閃光の尾を引いて空を駆けるシルバーボルト……ワスピーターよりも圧倒的な速度で、相手の突撃を避け続ける。

 隙を突いてライノックスが自慢の角を利用して岩塊を放り投げるも、昆虫類故の危険感知能力でワスピーターは回避……互いに決め手に欠けた戦況だった。

 

『ロボットモードが使えない分、頭数の多い方が有利なんダナ!』

 

『……ホホゥ、ならばココで俺様が登場しても勝てると言う事かなぁッ!?』

 

『オゥノォォォォー?!』

 

 シルバーボルトよりも更に上……彼の頭上から声が聞こえ、シルバーボルトを踏みつける様に足蹴にして黒い影が姿を表す。

 

『たまげたんダナ……!?』

 

『ンフフフ……デャーッハッハッハァ! 数が有利だからっておめでたい連中だな、ええ? サイバトロンの諸君?!』

 

『……やっぱり、生きてたんデスね……メガトロン!』

 

 足蹴にされて叩き落とされたシルバーボルトだが、何とか空中で体勢を整え直し、声の主……メガトロンを睨む。

 

『メガトロン様ぁ~』

 

『陽動ご苦労ワスピーター……しかし、お前も何か色々変わってるなぁ?』

 

『ブゥン? そういうメガトロン様は色が邪悪っぽくなってカッコ良くなってる以外はあまり変わって無いブゥン』

 

『変わらないという事は、それだけ元からカッコ良いという事だ。この小説(セカイ)もなかなか粋な計らいをしてくれるじゃないか……!』

 

 彼のメタい発言は気にしないで欲しい……そういうノリの企画だから。

 

『でもこっちは姿が変わった分、強くなってるデェス!』

 

 シルバーボルトはメガトロン目掛け電光石火の如く突撃……ワスピーターとの連携を止めさせ、メガトロンを相手取る。

 

『ちぃっ、銀色ボウヤが何だか速くなってるな……だが、この俺様と一対一(タイマン)で勝てると思ったのか? 返り討ちにしてくれる!!』

 

『ブゥン!? 危ない毛むくじゃらはお仕置きしちゃうブーン!』

 

 ライノックスもそれに合わせ、ワスピーターの動きを制限する様に岩塊を再び投擲……ワスピーターはお返しとばかりに高度を下げて撹乱し、ライノックスの背中を取った。

 

『どこなんダナ?!』

 

『僕ちゃんだって変わった分、強くなったんだブゥン! 毛むくじゃらの背後、貰っアイタァ?!』

 

 まさに間一髪のタイミングでワスピーターを吹き飛ばしたのは、チータスのライフルだった。

 

『残念だったな虫ヤロー! 俺の狙いからは逃げられないぜェ!!』

 

『チータス、助かったんダナ……』

 

 同時に上空での攻防にも、乱入があった。

 

『スピードはなかなかだがパワーはこっちが上なのだ! しゃらくらいわ!!』

 

 シルバーボルトの突撃を何と空中でキャッチし、そのまま抑え込んでしまうメガトロン……口腔内に高温の炎が集まる……掴まれて逃げられないシルバーボルト。

 

『うぅ……大ピンチ、デェス……』

 

『フフフ……飛んで火に入る何とやらだ。ちょうど良い、このまま骨まで焼き付くしてくれッタァァァァァァ?!』

 

 地上から放たれたのは、太い黄金のビーム……足に直撃させられたメガトロンは痛みと共に全身が痺れる感覚を覚えた。

 

『……このビームは……?!』

 

 怯んだ隙にメガトロンの拘束から脱したシルバーボルトは、ビームの発射された地点に見知った姿を発見した。

 

『コンボイさん! 助かったデス』

 

『シルバーボルト、一度下がるんだ!』

 

 コンボイの言葉に、一瞬躊躇うものの……先程の攻防で小さくないダメージを負ったばかりだし、戦闘経験を鑑みてもメガトロンの方が何枚も上手であると痛感……去り際にメガトロンへ噴射炎の置き土産をして離脱するシルバーボルト。

 

『アッチチチ……! えぇい?! 数が増えたか……ワスピーター、一旦退くぞ!』

 

『ブゥン、また次もケチョンケチョンにしてやるんだブゥン!?』

 

『ハッ、次も返り討ちにしてやるぜ!』




(  ̄ー ̄)ノ やぁ、みんな元気かな?
私はコンボイだ……この姿にもだいぶ慣れたよ、最初のゴリラにも近いしな。

ところで、この世界には我々よりも大きな体格をした生命体がたくさん居るらしい……
次回はそんな彼らとの出逢いだ、楽しみにしててくれ!

次回、登場させたいモンスターは?

  • ディアブロス
  • ガノトトス
  • リオレウス
  • グラビモス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。