「は、はい?!」
「いいから!」
◇◇◇
そんな会話の後に半ば無理矢理引っ張られてやってきた小型の飛行艇。えっこれ、どこに連れてかれるんです?
隣にはブレイズ。監視目的だとしても、どうして僕はこの人に連れ回されてるんだ??自分は新入り下っ端オペレーターだぞ……?
「えっと……僕は何をすれば……?」
「今ね、輸送護衛の任務を受けてた班があったんだけどね……」
聞けば、テロリストのようなものが襲いかかって来て大変なことになっているそうな。
最初はこちら側は戦闘を避けようとしていたようなのだけど、向こうが強行的に仕掛けてきて避ける術がなく応戦していた。
しかし、何故か、相手は最新式(?)の高火力な装備を用いており、護衛をしていた班が危ないとの事だ。
「……あれ?だとしても、こんな事言うのはなんですが……こんな新入り下っ端オペレーターや、エリートオペレーターが出る幕なのですか?」
「あはは……今ね、ちょっとだけ人手が足りてないの」
そういえば、ゲーム開始時のロドスはとてつもなく消耗していた気がする。しかし、艦内には人が沢山いた。
……もしかして、これからガンガン消耗していくような場面、とか?
「わかりました。それで、僕は何をすれば?」
「現地に着いたら、敵の動きを止めて。できるんでしょ?」
「敵の動きをですか?いやまあ、できますけど……」
与える
「頼んだよ!その間に私は敵の武装をなんとかしてくるから。じゃ、行くよ!」
「えっ、行くってどうやって」
「勿論、スカイダイビングだよ!」
戸惑っているうちに、ササッとパラシュートを装着された。いやあの、ブレイズさん???
「ほらほら思い切って、ゴー!」
「あっちょ、わあああ?!」
◇◇◇
「あー、あ、し、死ぬかと思った……」
パラシュートはちゃんと開いた。いや、自由落下が怖いわけじゃない。チェルノボーグから逃げる時に自由落下したし。
単に覚悟が決まってない時に落下するのが怖いだけだ。決して、高所恐怖症ではない。むしろ高いとこは好きな方だ。
「なんだぁ、新手か?」
「きゅ、救援……ですか?」
前にはガラの悪い……というか、いわゆる『浮浪者』のような姿の集団。後にはロドスの制服を着た数名がいる。そのうちの一人、声を出したのは紫色のフェリーンの……メランサだ。
なるほど、護衛にあたっていたのは行動予備隊A4?A6?か。新人オペレーターのチームだったはず。いや新人という意味合いなら僕もそうなんだけど。
「うーん、まあ、そう……かな?」
新人が新人にする態度じゃいよね、これ。そうは思いながらも、とりあえず気にしている場合では無いのでとっとと仕事することにしよう。
「はん、こちとら最新の火砲があんだ。ヒョロい奴1人増えたところで───」
なんてゴタゴタ言われてるからね。ヒョロいのを否定できないのは悲しいけど、やろう。
自分を中心に、周囲に根を張るように。そしてその上にいるモノを吸い上げるような、そんなイメージを。
根の上に、数十人の気配がある。前にあるそれらに
すると、少しの間を置いて、騒がしい声が聞こえだした。
目を開くと、あらぬ方向へ視線を動かしながら、その場で苦しみ悶えているような、それとも狂喜しているような浮浪者のような集団の姿だった。
「ああ゛!見える、見えている、見られららららら」
「あ、かあさ、ん……だ………!」
「いるいるいるいるいるいるい」
「あっれれー?……花は間違えてないのだけど」
加減のしかたでも忘れた?いやいや、かなり軽い
……もしや、浮浪者達が精神クソザコだった……のだろうか?
確かに、時々効きが悪い相手もいた。精神力によって、効きが変わるのだろうとは思ってはいたけど……。
「な、何をしたの……ですか?」
恐る恐るといった様子で、メランサが尋ねてきた。そりゃ怖いよね、こんな光景見せられちゃ。僕もちょっと怖い。
「あー、えーっと……僕のアーツなんだけど……久しぶりにやるから加減を間違えちゃって……」
「「………」」
気まずい沈黙。背後で、負傷者が撤退しているのが見えるが、それを話題にする雰囲気でもない。
「終わった終わった!撤退するよ……って、どうしたの?」
沈黙を破ったのは、ブレイズだった。武装の無力化を達成したようで。
「あ、いや、なんでも」
「なんでも、ないです……」
この後、医療オペレーターにハチャメチャに怒られたのは言うまでもない。