一応繋ぎの超短い話なのでもう1話今日中に投稿するつもりです
時は金なりというけども、限度があると思う
「……はい?僕が?エリートオペレーターに?」
その話を持ってこられたのは、ロドスに来てから4ヶ月ほど経ったときのことだった。
まあ時間が経てばそれなりに馴染んできたし、そこそこには交友関係もある。……ホントだからね?
これでも「先生」と呼ばれていたのも関係してかしなくてか、ロドスで保護されている子供達に読み書き計算を教える役割を任されることもあった。
任務だけはあまりなかった。と言うよりかは、相手が大勢の暴徒とかそういう奴にばかり駆り出されている気がする。まあ、「アーツ」がそういうことには便利だからなあ……。
それで、生徒達のために計算ドリルを作っていた時、やってきたアーミヤに持ちかけられたのだ。
「はい。様々な面を考慮し相談した結果です。昇格試験……筆記試験自体はありますが……」
「はあ……」
エリートオペレーター。ブレイズもそうだが、オペレーターの中でもひと握りの、その名の通りの「エリート」。各々何かしら特化した部分がある。
しかし、それにしては昇格のお誘いが早すぎでは?半年も経ってないぞ。
「どうでしょうか、ロミオさん」
「いえ、受けることはやぶさかでないのですが……僕でいいのですか?」
正直に言えば、そもそも僕はある種不審者のような存在だったし。「アーツ」はそれなりに強いけど、それ以外はあんまりアレだし……。
「出自のことを気になさってるのでしたら、それはいらない杞憂というものですよ、ロミオさん。オペレーターの中にには、出自不明という方は沢山いますから」
「そういうことなら、わかりました。受けます」
「ありがとうございます。では、試験の日時は────」
◆◆◆
「……疲れた」
筆記試験、ハチャメチャに疲れました─────。
多分青年が「アークナイツ」をやっていなかったら無理だったかもしれない。適切な配置とか、状況次第の指揮の方法みたいなこととかをめちゃくちゃ問われた。
ありがとう、アークナイツ……割と何とかなったよ……。
「お疲れ様です。合格ですよ」
「えっ、もう判定出るのですか?」
「はい。即採点がなされますから。改めまして、よろしくお願いします、ロミオさん」
差し出された手。少し迷ったが、僕は握手を返した。
「こちらこそ」
数回握った手を上下してから解く。
「それで、早速で申し訳ないのですが……頼まれ事をしても良いでしょうか?」
「何です?」
「……その、ひとり、生徒を受け持っていただきたいのです」
生徒を?別に、それ自体はなんら問題ない。むしろ教えることは嫌いじゃないし、1人増えたところであまり変わりはない。
アーミヤは「少し待っていてください」と言ってどこかへ行き、数分後に1人の少女を連れて来た。
水色の髪の、フェリーンの少女。
知っている。ゲームの中にいたエリートオペレーター。
「ロスモンティスさんのことを、お願いできませんか?」
彼女───ロスモンティスは、不安そうな瞳でこちらを見ていた。