□□□記録開始□□□
────あのオペレーターについて、どう思う?
────あの作戦の時に救出された、おそらくエーギルらしきオペレーターについてですか?
────そうだ
────正直言って、医療部に引き止めて調べ尽くしたいですよ!だって色々と、あまりにも不可解過ぎることが多すぎて!
────私は、怖いです。アレは、本当にアーツなのですか?
────確かに、あの人が保護しているエーギルの少年に近い。しかし、それとは全く違う様子だからな
────俺は入社に反対ですよ。あんな不審者、身内に留めておくとか嫌です。まあ、もう契約は締結されてるのでこれ以上何も言いませんが……
────まあ、私達がどうのこうの言っても変わるものじゃないよ。これからを見きわめるしかないんじゃないかな
□□□記録終了□□□
◆◆◆
「へっくしゅ!」
自分のくしゃみで飛び起きた。くしゃみで飛び起きるとか初体験だ。足をつって目を覚ましたことはあるけど……。
「……もう朝か。変に疲れてたのかな」
寝付いたのって何時だ?窓の外とか全く確認していなかったからどれくらい寝ていたのかわからない。寝すぎたのかちょっと頭痛い。
支給されたロドスの制服を羽織る。元々着ていたやつは修繕して貰えるのだそうだ。まあ、かなり擦り切れてたし……。
と、部屋の扉にノックがかかった。
「はい」
「ロミオくんのお部屋はここ……だよね?キミが、ロミオくん?」
そう言ってやってきたのは、黒髪のフェリーンの女性。
ゲームの中でだが、見たことある。エリートオペレーター・ブレイズだ。
「そうですけど……」
「合ってた!私はブレイズ。ウサ……CEOから言われて、今日キミの面倒を見ることになったの」
「は、はあ」
内心、ものっすごい焦っている。
どうしてエリートオペレーターが?!一応入社したての下っ端オペレーターの下にどうしてエリートオペレーターが?!アイエエエ?!ナンデ?!エリートオペレーターナンデ?!?!
心臓がかつてないほどに鼓動している。ヤッッッバイ……落ち着くんだ、落ち着こう、僕。
「まあ、よろしくね。早速だけも、朝食を食べにいくよ!」
ほら早く立った立った!と急かされ、部屋から手を引かれて連れて行かれた。
◇◇◇
「広……」
「でしょ?」
食堂はとても広く、こちらが一方的に見知っている顔がちらほら見える。食堂ヒッローーーイ!人タクサーーーン!すっごーい!たーのし……落ち着け落ち着け!
IDカードを翳して、券売機で食べるものを選ぶのだとか。選んだら、調理場の方に内容が伝わり、その後料理を受け取るという仕組みだ。サービスエリアのフードーコート的なところに近いと思った。
ちなみに代金は、翌月の給料から引かれる仕組みだ。
「今日の日替わりは……うーん、極東料理かな?これ」
「お寿司……?!寿司があるんだ!あ、えっと、僕はこれにします」
寿司とか前に極東に行った時に食べたっきりだ。青年が好きだったからか、僕も海産物が好きだ。
特にサーモン。マグロも好きだがサーモンがいい。こらそこ、子供舌とか言わない。
「珍しいね。極東出身なの?」
「いえ、前に極東に行った時に食べて美味しかったので」
「なるほどね。それじゃあ、私はコレにしよっと」
ブレイズはホットサンドのセットを頼んだ。
その後に料理を受け取り、適当な席に座った。
「いただきます」
オスシ、オイシイ。
……いや決して不味いわけじゃない。とても美味しいの部類には入るのだけど、どうもこう……極東で食べたものや、はるか昔に食べた回転寿司と比べてしまう。
基本的にここは内陸だ。新鮮な海産物なんてそうそう手に入らないのもよく知っている。
しかし、元々青年が住んでいた国は島国だ。新鮮な海産物が容易に手に入る。それとついつい比べてしまうのだ。
「もぐもぐ……で、一応今日の予定なんだけど」
ブレイズはそうきりだした。とはいえ、内容は至極簡単。艦内の案内と、基本的にどんな感じで仕事が来るのか、みたいなものだと。
「もぐもぐ……わかりました。ごちそうさまです」
「ごちそうさま!それじゃ、行こうか!」