「基地は広いから、はぐれないでね?」
食堂の後、連れてこられたのは基地だ。ああ、確かゲームにもあったっけな。でも確か、「ドクター」が戻ってくる時にはめちゃくちゃ散らかってなかったっけ?
ダメだ、チュートリアルの記憶が曖昧だ。ヘルプとチュートリアルと説明書はきちんと読んどけという、どこかで聞いた言葉が痛い。
「基地ですか」
「そう、基地。とは言っても、色々あってごちゃごちゃしてるから施設はそんなにないけど……」
まずはココ!と来たのは宿舎だ。休憩室的な感じだが、いやなんというか……物置状態だ。荷物ばっかり。イメージとして、基地の家具初期配置みたいな。
「整理しないんですか?」
「それねー?他に手を回さなきゃいけないことが多いせいで出来てないのだってウ……CEOがさ」
「なるほど?」
他にあるのは、製造所が1箇所くらい。いや本当にほっとんど施設がないな。
まあそれもこれも、「ドクター」がいないせいなのだとは知ってるけど。
「それで……こっちこっち」
基地の途中から知らない方向に曲がり、基地とはまた違う場所へと連れて行かれた。
◇◇◇
「……ここは?」
そしてたどり着いたのは、なにかの部屋。椅子と机が用意されていて、座るように促された。
「ここは個室。多目的室って言えばいいかな?キミ、聞きたいことがありそうだったけど言いにくそうだったから」
言ってみな?という感じで笑いかけてくる。
疑問はあった。言葉に甘えようか。
「ありがとうございます。なら、それじゃあ……どうして、一介の新入りオペレーターに対して、エリートオペレーターが対応を?」
1番不思議に思っていたことを率直に聞いた。
「それね?えーっと、どこだっけな……あった。これみて?」
見せられたのは、資料。先日の能力測定の結果だ。
能力測定
【物理強度】優秀
【戦闘機動】普通
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】欠落
「………はい?」
アーツ適性、欠落?意味がわからない。
「えっ、アーツ適性欠落なんですか?僕」
「そ。映像見せてもらったけど、アーツユニット無しで使ってたけど……アーツじゃないんだって」
頭の中に?ばかりが浮かぶ。あれアーツじゃなかったの??
精神に干渉したり、精神に影響を受けるアーツは割とあったと思うし、僕の「アーツ」のようなものがあってもいいと思うんだけど……。
「それに、キミの能力は未知数だから、暴発させられたりしたら困るの」
なるほど、だから対応できるようにエリートオペレーターが。そういうことなら、とても納得だ。
そういや、エリートオペレーターといえばAceさんやScoutさんとか、いるのだろうか?……できるなら、死亡させたくないなあ、なんて思うのはエゴだろう。
「……ってのもあるけど、あとは私の興味かな。」
「興味」
ブレイズはニッコリと笑うと頷いた。
「そ!変なアーツを使う、ウサギちゃんに直接スカウトされたエーギルだって噂が聞こえてね?」
「噂の広まり方の早さ光かなんかなの????……ですか?」
素が出た。落ち着け。さっきから落ち着けと自分に言い聞かせ続けているような気がする。
「ま、これで一通り案内したかな?それじゃ、次は─────」
と、ブレイズの持っていた通信機が音声を発した。
「ん?ちょっとまっててね………こちらBLAZE」
静かに待ってみる。トランシーバのような、そうでないようなそんなものだ。なにやら、真剣な顔で通信を受けている。
「補助のできる術師オペレーターも足りない?……大丈夫、いい考えがあるから。こういうのはどう?そう────いい?わかった」
その言葉に、なんだか嫌な予感がした。
案の定、通信を切ったブレイズはこちらを見るとニッと笑って言った。
「一緒に来て。任務だよ」
キャラクターがイマイチ掴めてないんじゃあ!!!
多少のブレは許してくだしあ……