舌を入れるタイプのキスをします。
途中まで本編と同じ文章です(考えるのが面倒だった)
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何とか20回ほど避けることができた。少し弾丸が当たったが一発の威力が低いことが幸いした。そこまで体力が減らされた感じはない。水銀で良かった。鉛なら死んでいたかもしれない。
狩人は余裕があったのだろう。太ももあたりに注射針をさしていた。まあ、倒そうなんて考えていないので全く問題ない。
よし、壊れた斧を投げて目くらましだ。斧を振りかぶる。
狩人は避けるか何かの行動を取るだろう。
狩人が持ち替えた短銃を向けて発砲した。強い衝撃で大きく体勢が崩れる。
え?
狩人はそのまま俺の、ミルチアの体に手刀をぶち込んだ。内蔵攻撃ことパリイだ。
忘れてた!!!!体力で水銀弾を補充できたことをすっかり忘れてた!!!!
腕を突っ込まれただけで痛い。終わった。
走馬灯が流れる。ミルチアの思い出ではなく俺の思い出だけだが。
思い出はブラボのゲームのことばかり。ほとんどが死んでる記憶だ。俺が死にそうだからってプレーした自機が死んでる思い出は走馬灯としてどうなの?
それでもやっぱり主人公は強い。きっと……
「私の自機もこんな感じだったのか。」
心なしか自分のプレーした自機に似ている気がする。
しかし悔しいな。ノアは助けられず、ミルチアを死なせてしまった。
体から手が引き抜かれる。
俺は仰向けで倒れた。
体に穴が開いている。血がドバドバと体から流れ地面を濡らす。力が入らん。
仰向けで倒れる俺に狩人が近づいてきた。腹の痛みで声が出ない。
殺すなら早く殺してくれ……。
……あれ?なんで俺は生きている?高レベルの内蔵攻撃は俺みたいな雑魚は一発だろうに。
そういえば、内蔵攻撃されたのに内臓がぶちまけられていない。手が引き抜かれただけだ。
狩人は俺の隣にしゃがみ込み、輸血液を俺に使った。
普通の輸血液の他にも、狩人は自分の太ももあたりから自分の血を注射器で抜き、そのまま俺に刺し使ってくる。
汚い。衛生観念もクソもない。でもリゲインで回復するから針の使いまわしなんて今更なのだろうか。
しかし、俺を回復させる理由がわからん。
もしかしてミルチアの可愛い顔に惚れたのか!? 下品で同人的な展開は止めてくれ。
ミルチアの体はそんな安いものではないし。俺の精神にも悪い。肉体面で女性であることを受け入れたが精神はまだまだ男なのだ。ユリでもBLでも受けにまわるのはごめんだ。
すこしでも抵抗するために体を動かそうとするが、痛みで身をよじる程度の動きにしかならなかった。
狩人が口を開く。
「あぁ、神様。やっと会えましたね。」
??????
何言ってんだこいつ?
狩人が手袋を外し、俺の…ミルチアの顔を撫でる。なんか、触り方がなんかいやだ。
狩人は触る手のまま、俺のあごを押さえる手に力を入れて来た。口が閉じられない。
狩人はそのまま俺にキスをしてきた。舌を入れる深い奴だ。
知ってる!こういう動けなくなった相手に対してそういう下種なことをする展開を俺は知ってる!勘弁してくれ!
口を閉じることができたら舌をかみちぎってやるのに……
狩人は恍惚とした表情だ。顎を押さえていた手も知らない間に、俺の頭を抱え込むような位置に代わっていた。
舌をかみちぎるチャンスだ。
そう考えていたら、口の中に大量の血液とともにやわらかいものが入ってきた。
血の量があまりにも多かったためかなりの血を飲んでしまった。
それにしても何で血が?それにこのやわらかいものは一体?舌で触り正体を探る。
狩人を見ると血の気が引いている気がする。
もしかして、このやわらかい物体はこの狩人の舌か!?
こいつ自分で舌を噛みちぎりやがった!!
事実に気が付いた俺は生理的な拒否感から吐き気が止まらない。
狩人さんの全体重が俺にかかって来た。重い、つぶされる。
よく見ると狩人は意識を失っているのかそれとも死んでいるのかまったく動かない。
体は狩人の体で圧迫されて体力は限界を迎え、精神も殺されかけているという事実と他人の血を飲み、口の中に他人の舌があるという事実に精神も限界を迎えた。
そして俺の意識は途切れた。
元々はこんな感じの展開がやりたかった。
書けて満足。
瓶に一度入れて飲ますよりも、口の中で血を出した方が新鮮!!