親友の妹に転生しました   作:三和

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ここはドイツ中央部にある街、フランクフルト…正式名称だとフランクフルト・アム・マイン…私たちの泊まってるホテルも当然ここに有る…

 

「…で、何処から行くんだ?」

 

私が決めるんだね…別に良いけど。

 

「一応スケジュールとしては若干過密にはなるかも知れないけど、実はこの街自体が観光都市でさ…普通に数時間有れば色々見て回れるよ……まぁ、今はご飯にしようか。」

 

と言うか、ドイツ国内って普通にバスやら電車など…交通機関は充実してるんだけど…本格的に回ると本当に時間が足りないんだよねぇ…最もせっかく来たんだからドイツと言えばやっぱり古城や大聖堂…どれか一つくらい見ておきたい…さすがに当分この国に来る事無いだろうし…

 

「ご飯は近くの店で良いよね?」

 

「お前の場合、結局質より量だからな…」

 

「え~…千冬もそうでしょ?」

 

「まぁ、否定はせんが。」

 

と言うか、一応観光都市の位置付けで有る以上…不味い店を探す方が難しい様な気もする…

 

「だが、朝は肉以外だぞ?」

 

「分かってるって。」

 

……で、屋台で見付けたのがこれ。

 

「カルトッフェル・プッファー…要は芋のパンケーキだったか?」

 

「そう、ちなみにライベクーヘンとも言うね。」

 

「成程な…で、これは何だ?」

 

「カルトッフェル・クヌーデル…あるいはカルトッフェル・クロース…まぁ、つまりは芋の団子。」

 

「…で、こっちは私も見慣れてる奴だな。」

 

「ポンフリ、フリッテン…ドイツではそんな風に呼んでるけど…ま、見ての通りのフライドポテト。」

 

「……先ず聞くが、この量でお前食い切れるのか?」

 

「店主さんが思いっ切り目をひん剥いてたねぇ…」

 

まぁ、千冬と違い…私の分はどれも通常の一人前じゃない…無理言って増やして貰った…その分のお金もちゃんと払ってるからそこまで文句の言われる事じゃないと思う…

 

「ハァ…お前は海外行っても変わらんな…」

 

「あむっ……んー…って言うけどさ、私…フランス行っても外で食べる時は普通にこんな感じだしねぇ…」

 

日本では馴染みの無い見た目だからどんな感じかと思ったけど、芋で出来た団子の食感は悪くない…元がほとんど無味なせいかソースとの相性はバッチリ。

 

「千冬も早く食べないと冷めるよ?」

 

「ハァ…ああ、分かっている…」

 

分かりやすく溜め息を吐かれた…まぁ、私…抑えろって言われたって抑えられないしね…

 

 

 

 

 

「あれだけ量有って、何で私より食べ終わるのが早いんだ…?」

 

「んー……ふぅ…何でかな…」

 

取り敢えず別に買った飲み物を飲み干してから、返事だけは返した…ちなみに私が飲んでいたのはアイスティー…とにかく砂糖が大量に入ってるらしくかなり甘い…正直同じ甘いでも炭酸飲料のSpezi(シュペツィ)にした方が良かったかと少し後悔してる所…まぁ、あちらも日本人の感覚だとコーラとファンタを割った飲み物と言う話だから甘そうでは有るけど、こっちよりはマシかなぁとは思う…ところで、ドイツでアイスティーを買うとアルコール入りのやつだったりする事も有るらしいから、子供に飲ませる時は注意だね…

 

「いや、腹持ちは良さそうだけど…何かスルスル入ってね…」

 

「もう良い、聞いてると頭痛くなって来た…とにかく私ももうそろそろ食べ終わるからちょっと待て。」

 

「ゆっくりで良いよ?」

 

取り敢えず二本目のアイスティーのボトルを傾ける……甘いお茶って言うのは日本にも一応有るには有るけど、これはヤバいね…信じられないくらい甘い…甘いのが駄目な人なら気持ち悪くなって吐くんじゃないかな…まぁ、私は飲めなくは無いけど…んー…これは後で喉渇くかも…

 

「ハァ…何処がスルスル入るんだ…冗談抜きで腹持ち良くないか?」

 

「まぁ、芋って普通はお腹に溜まるからね…」

 

最も、どちらかと言えば同じ芋でもさつまいもの話…アレはとにかく栄養価が高くて満腹感もそれなりに有る…何より、荒れた土地でもすくすく育つから…日本では嘗て飢饉の年に大活躍した野菜とも言われている…何より特別な調理環境無くても、汚れさえ落としていれば生でも一応行ける野菜…残念ながら加熱しないと味は多少薄味になるみたいだけどね…

 

「ふぅ…と言うか、どうしても店に関して気になる点が有るな…」

 

食べ終わった千冬がそう声を掛けて来る…若干気の滅入る話では有るけど、食休みに付き合っても良いか。

 

「残念ながら衛生観念は日本人に比べると緩いみたいだから…それでもヨーロッパの中では、綺麗好きって言われるのがドイツの人たちなんだってさ…」

 

今回みたいに屋台だと食べ物の多くが素手で、そのままダイレクトに手渡しされると言うのが良く見る光景…ご愛嬌、とはとても言えないのが正直な所…食中毒は怖いからね…

 

「まぁ…郷に入っては郷に従え、のスタンスで居るしか無いかもね…」

 

「食べてから文句言っても遅いからな…そもそも食べ物を粗末にする訳にはいかんからな…」

 

あからさまに食べられない見た目、味でも無い限りは食べるべきだろうね…

 

「ま、ウエットティッシュは持って来てるけど…何処まで防げるかは何とも言えないね…」

 

そもそも渡される食べ物が既に素手で持たれた状態で渡されるから、こっちが消毒しても無駄と言えば無駄。

 

「こっちが気にし過ぎって事も有るかも知れないけどね…今まで異常が無かったからあのやり方のままなんだろうし…」

 

「そうだろうな…やはり抵抗は有るが。」

 

そもそもそこら辺気にし過ぎると日本国内の屋台で売ってる物も少々食べにくい…外に面してると、やっぱり入って来る菌を完全にゼロするのは難しいから。

 

「……そろそろ行かない?」

 

「そうだな。」

 

観光する前から二人して既に微妙にテンション下がり気味だったり…観光スポットに関してはさすがに問題無いだろうし、その辺は良いか……フランクフルトってそもそも、食べ歩きが売りの一つと言う紹介を読んだ様な気が……いや、もう気にしない事にしよう…

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