親友の妹に転生しました   作:三和

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「…で、肝心の飯がソーセージか…」

 

「やっぱりドイツと言ったら、基本的にソーセージかケバブだからね…」

 

そしてまた売店で色々買い込んで帰って来た…ちなみに、今回は千冬が荷物持ち手伝ってくれたから昨夜より量が増えた。

 

「ま、まぁ良いじゃない…!ソーセージとアルコールとパン…十分でしょ?」

 

「……米が欲しくなるな。」

 

「あー…」

 

まぁ、私もお米は好きだから分かる…ただ、ドイツでは基本的に炭水化物はパンかじゃがいもで摂るのが主流で、お米は実はスーパー行くと種類は色々有るみたいだけど大抵あんまり食べない…食べるとしてもミルヒライス…つまり牛乳で炊いた奴が普通…しかもドイツの人たちはそれに砂糖など甘味を加えて食べるのがほとんどで、もう主食とは言い難い…と言うか、ドイツの人たちは一種のデザートとして食べてる…ちなみに、日本人の多くが海外の人たちに勧められるままこれ食べて…大体皆玉砕してるとか…中には、日本に帰ってからもしばらくお米が食べられなくなったと言う話も有る…何せ味付けはともかく、米の食感は変わらないからね…まぁ、トラウマになる人が続出する中…何故か異常な程にハマる日本人も居るらしいんだけど…

 

「一応、食べたいなら食べる方法は有るんだけど…」

 

と言うか、言われたら私も食べたくなる…

 

「そうなのか?」

 

「スーパーに色々なお米売ってる筈だから…ただ、炊くのは自分でやらないといけないからね…ホテルの部屋だとちょっと厳しいかも…」

 

一応この部屋、キッチンは有るんだけど…調理器具は無い。わざわざこの為だけに買うのもねぇ…日本に持ち帰るのも確実に面倒だし…と言うかドイツにも一応売ってるとは言え、短期間しか居ないのにわざわざ炊飯器買うのもどうかと思うし…う~ん……あ、そうだ…

 

「何してるんだ?」

 

「ちょっとね……あ、お米食べれるよ、千冬。」

 

「ん?本当か?」

 

「ほら、これ。」

 

私はルームサービスのメニューを指差す。

 

「これは…リゾットか?」

 

「そう、ドイツでは数少ないお米を使った料理の一つだね…」

 

いや、これ以外だと本当にミルヒライスくらいしか無いと言うレベルだからね…

 

「ま、無いよりマシか。」

 

勧めて何だけど…ここで更にリゾット頼むと、千冬は結構お腹キツくなるのに気付いてないみたい…よっぽど、お米食べたかったんだね……まぁ、私も食べたいけど。

 

 

 

電話で注文して、やって来たのは匂いから察するに良く有るチーズベースのリゾットの様…うん、良い匂い…

 

ちなみに私たちの部屋の中見て、従業員の方がひきつった顔してた…まぁ、大量の料理持ち込んでおきながら更にルームサービス頼む人って中々居ないだろうしね…最も、海外来て突然米食べたくなるのは日本人の性みたいな物だし…そこら辺無理に理解して欲しいとは思わない。ま、とにかく食べてみる事に…

 

「おかずと一緒に食べるのとは違う感覚だな……美味いが。」

 

まぁ、リゾットはそもそも米に味付けした料理だからね…それでも、ソーセージを齧りつつ…米を口に運ぶ事が出来た私たちは何だかんだ気持ちは上向きだと思う…お酒も有るから素直に嬉しい…もちろん、買って来たパンも齧る…いやぁ、贅沢だね…

 

「このパン中々イケるな…何て言ったか…」

 

「カイザーゼンメル…カイザーはまぁ分かると思うけど皇帝の意…ゼンメルは小さいパンって意味だね…実はドイツじゃなくて、オーストラリア生まれのパンなんだって。」

 

小さいパン、と言うだけ有り…丸く普通に手に収まる大きさのそのパンは…味付けは最低限しかしておらず少し淡白…最も、だからこそ大体何でも合うと言える。

 

「普通に、リゾットおかずにコレ食えるな…」

 

ビールを飲みつつ…答える。

 

「ん……ぷはぁ…んー…こっちで言うコッペパンとかに近い感じだね…本当に味があまりしないから。」

 

どうせルームサービス頼むならスープか何かも注文すべきだったかと反省…まぁ、これ以上頼んだらそろそろ余計だとも思うけど。

 

「…で、これは…プレッツェルか?」

 

「そう、日本でも良く見るやつだね…焼き菓子パン…スナック感覚で食べれるからつまみにも良いと思ってさ……ちなみにプレッツェルはラテン語で腕、と言う意味なんだってさ。」

 

「つまり腕と言う名前が付けられた訳か…何故だ?」

 

「何でも知ってると思われても困るんだけどな…これ、実は腕組みの形を表してるんだってさ…」

 

「知ってるじゃないか。」

 

「たまたまだよ。」

 

「ふむ、こうして見ると独特の形だが…誕生の理由とかは分かるのか?」

 

「う~ん…諸説有ってさ、ハッキリこれって言える理由が無いんだよねぇ…」

 

「まぁ、面倒な話は良いか。」

 

その意見には同意する…こんな時にそう言う話してもね、とは思うし…何より千冬が聞きたいと思わないなら、私も無理に話そうとは思わない。

 

「それにだ…」

 

「……うん、私じゃなくて食べ物の方を見ようか。」

 

物凄いギラギラした目を私に向けて来る……いや、先ずはご飯食べようよ…私も少し疲れたし…今回、疲れる理由の大半が千冬だった気もするけどそれは良いかな…

 

「待ち切れなくなって来てな…」

 

「いや、私お腹減ってるし…ご飯が先の方が良いなぁ…」

 

「つれないな…」

 

「ご飯食べた後なら…その、良いよ?」

 

と言うか、食べておかないと私がもたないだろうしね…正直、一晩で今日食べた分のカロリーは全部消費出来そうな気もする…

 

「……なら、先ずは食事を楽しむか。」

 

「ふぅ…」

 

口から安堵の吐息が漏れる…せっかくの食事が台無しになるのは嫌だから…まぁ、千冬がどうしても無理だって言うなら…仕方無いけどさ…

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